2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

バーバレラ(1967)

原題も「Barbarella」 原作はジャン=クロード・フォレによるフランスの(大人向け)SFコミック オープニングからあのジェーン・フォンダが 無重力状態でオールヌード(笑) しかもびっくりするくらいチープで、おバカ ストーリーも支離滅裂でくだらない も…

カリートの道(1993)

「アディオス 弁護士さん」 原題も「Carlito's Way」 原作はニューヨーク州最高裁判所の元判事、エドウィン・トレスの 同名小説「カリートの道」とその続編「それから」 ものすごく面白かったんですけど(笑) ブライアン・デ・パルマ節炸裂 傑作「スカーフ…

主戦場(2019)

日系アメリカ人、ミキ・デザキ(1983年生まれ)が初めて 監督、脚本、撮影、編集、ナレーションまで手掛けたドキュメンタリー映画 原題は「Shusenjo: The Main Battleground of the Comfort Women Issue」 (慰安婦と日本の歴史戦争) 日韓両国で混迷し続けて…

ベイビー・ブローカー(2022)

「育てられないなら産むなよ」 「母親だけが責められて父親の責任は?」 原題は「브로커;」英題は「Broker」(仲買人) いかにも是枝裕和です!という感じの物語でした(笑) 正直、是枝の犯罪をファンタジー化する作風は 私好みでないのですけど(それはオ…

ケイコ 目を澄ませて(2022)

2022度 キネマ旬報ベスト・テン/日本映画第一位 主演女優賞(岸井ゆきの)、助演男優賞(三浦友和) 読者選出日本映画監督賞(三宅唱) 高崎映画祭/最優秀作品賞、最優秀俳優賞(岸井ゆきの) 毎日映画コンクール/日本映画大賞 女優主演賞(岸井ゆきの)…

SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる(2023)

突然全盲になってしまったウェブ漫画家と 彼の漫画のファンで、彼の自殺を食い止めたろう者の女性の純愛物語 小学生向けの恋愛少女漫画を実写化したような内容で 逆に見ていて恥ずかしくなってしまいました 正直、中途障害者の苦労や実態が全く描かれていな…

アトミック・ブロンド(2017)

原題「Atomic Blonde」 アトミックとは原子爆弾のこと イギリス諜報部MI6のエージェンがKGBの暗殺者によって殺害され MI6の女スパイロレーンは 奪われた西側のスパイ機密情報リストを奪還するため ベルリンに潜入することになります セロン姐さんが超カッコ…

エスター ファースト・キル(2022)

原題は「Orphan: First Kill」 オーファンとは「孤児」のこと 異形のホラーサスペンス「エスター」(2009)の前日譚 前作では12歳だったイザベル・ファーマンが9歳(31歳)を演じ 13年後25歳で9歳を再び演じる できるだけCGに頼らず、昔ながらの物理的なトリ…

LUCY/ルーシー (2014)

原題も「Lucy」(ヒロインの名前) レビューの難しい作品ばかり見ていたので 頭を使わない映画を見ようと思ったのですが リュック・ベッソンは中国と台湾と韓国の区別もつかないのかと そっちのほうを心配してしまいました(笑) (そこらへんを掘り下げない…

サタンタンゴ(1994)

雨が降ろうと、道がぬかるもうと、ある地点からある地点へ行くためには 人間は歩き続けなければならない 人生も同じ、結果7時間18分の作品になったんだ 映画が1時間半であるべきだなんて誰が言ったんだ? そんなものは「ファック・オフ」だ! (タル・ベーラ…

クラッシュ(1996)

オープニングのクレジットがカッコいい 原題も「Crash」 お互いの浮気を認めている倦怠期の夫婦が 交通事故をきっかけに性的興奮を覚えるようになり 同じ嗜好を持つ仲間とアンモラルなセックスに目覚めていくというもの 運転中の車の中、事故車の中、愛や性…

ゴダールの決別(1993)

原題は「Hélas pour moi」(私のために、ああ) 神ゼウスと人妻が浮気する「ゼウスとアルクメネの神話」をゴダール的に解釈し キリスト教(信仰)と現代社会の諸課題と交えたソニマージュ (SON(音)とIMAGE(映像)を合わせた造語で、ゴダールによる「映画」の…

ゼイリブ(1988)

原題は「They Live」(彼らは生存し活動している) 原作はレイ・ネルソンの 「Eight O’clock in the Morning」(1963) 影響を与えたのはヘンリー・ロリンズによる雑誌「Nada」ということ はっきり言って、見るからにB級で低予算なのですが (クリーチャーと…

アメリカの友人(1977)

原題は「Der amerikanische Freund」 原作はパトリシア・ハイスミスの「太陽がいっぱい」の続編「Ripley's Game」 映画「太陽がいっぱい」でアラン・ドロンが演じたトム・リプリーのその後を デニス・ホッパーが演じています はい、見た目だけの問題ではなく…

ハンナとその姉妹 (1986)

原題も「Hannah and Her Sisters」 マイケル・ケインが助演男優賞、ダイアン・ウィーストが助演女優賞 ウディ・アレンが脚本賞をアカデミー賞受賞しました、が ウディにしては毒も深みもやや浅め(笑) 熟年夫婦が色々あったけど 最後は元のさやに収まるハー…

フェノミナ(1985)

原題も「Phenomena」(現象、事件、驚異的、非凡、など) スイスの女学校にアメリカ人の留学生がやってきて スコットランド人の昆虫学者と係わり 全編イタリア語という不思議な設定と 昆虫と交信のできる少女が ハエに誘導され連続殺人の犯人を捜すというリ…

マッチ工場の少女(1990)

原題も「Tulitikkutehtaan tytto」(マッチ工場の女の子) アキ・カウリスマキ 「労働者三部作」の3作目 前2作で多少なりともあった救いは全くありません 最もシュールでブラック ヒロインは「少女」というより、アラサー(笑) (演じたカティ・オーティネ…

真夜中の虹(1988)

原題は「ARIEL」(アリエル 船の名前) アキ・カウリスマキの「労働者3部作」の第2作目 アキが自身の作品の中でもイチバンのお気に入りだそうです (乗っていたバイクにも「ARIEL」という名前をつけたそう) 実にシンプル 他の監督なら、いかようにも膨らま…

パラダイスの夕暮れ(1986)

「デートは映画に限る その後酒だ」 原題は「Varjoja paratiisissa」(楽園の影) アキ・カウリスマキの「労働者三部作」の1作目 お金もないし、若くもないし、美男美女でもない 出会った男女がくっついたり離れたりするだけ こんな盛り上がらない恋愛映画見…

危険な戯れ(1975)

原題は「LA JEU AVEC LE FEU」(火遊び) アラン・ロブ=グリエ の「不思議の国のアリス」系ですが 出てくるのは、白うさぎや、チェシャ猫や、トランプではなく 裸の美女たちと、変態おじさんと、股間ぺろぺろなワンコ (笑) ミステリーのようで、実はコメデ…

去年マリエンバートで(1961)

原題は「L'Année dernière à Marienbad」 またレヴューの難しい作品を選んでしまいました(笑) 雰囲気は同じくアラン・レネによる 「二十四時間の情事」(ヒロシマ・モナムール 1959)と似ています 不倫という報われない恋 登場人物が生きているか、死んで…

天使の涙(1995)

原題は「堕落天使」英題は「Fallen Angels」 殺し屋の男とエージェントの女、金髪女との三角関係と 失恋女に失恋してしまった唖者の男のふたつの物語が ラストに交差します もともとは「恋する惑星」(1994)の 3つ目のストーリーとして考えていたものを 「…

小さな恋のメロディ(1971)

原題は「Melody」(ヒロインの名前) と、もうひとつのタイトルが 「S.W.A.L.K=Sealed with A Loving Kiss」 (キスで封印して) ロマンチックですね ちょっと昔までは、切手や封筒の封などの糊を舌(唾)で濡らして くっ付けたり閉じたりしていたんです し…

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023)

原題は「Indiana Jones and the Dial of Destiny」 TOHOシネマズで初「MX4D」 鑑賞(チケット代+1,200円) 座席が動き、風が吹き、煙モコモコ、閃光がピカッ! 逆に映画に集中できない人もいるかも知れませんが(笑) 虫のシーンはかなりゾクゾク 気持ち悪…