
スター・ウォーズ/プリクエル・トリロジー(前日譚の3部作)の2作目
原題は「Star Wars: Episode II – Attack of the Clones」
エピソード1(ファントム・メナス)から10年後
腐敗が進むした銀河共和国から数千の星系が離脱を表明し
元ジェダイのドゥークー伯爵(クリストファー・リー)が
分離主義勢力(独立星系連合)を形成
共和国と分離主義勢力の間に緊張が生じ
元老院議会では共和国の軍保有(軍隊創設法案)の
是非を問う投票が行われようとしていました
投票のため惑星コルサントを訪れていた
ナブーの元女王パドメ・アミダラ(ナタリー・ポートマン)元老院議員が
爆破テロに遭遇、多数の侍従が犠牲となってしまいます

ナブーの君主は血筋ではなく、民衆の選挙によって選ばれる任期制(2期8年)で
パドメは女王の任期於は終えたものの
ジャミリア新女王から手腕を買われ元老院議員を任命されたんですね
しかしパドメは共和国の軍隊創設法案に反対する中心人物だったため
開戦を望む分離主義勢力にとって邪魔な存在だったのです
さらに結論から言うと、投票は行われないまま
パルパティーン最高議長(イアン・マクダーミド)「緊急特権」 により
軍隊創設法案は事実上「可決」されてしまうのです

「遠い昔、遥か彼方の銀河系で・・」の物語のはずが
まるで今の日本を含めた世界情勢に当てはまるようです
NHKのプレミアムシネマの映画を編成する担当チームのマニアぶりには
いつも感心させられてしまいます(笑)
私的にですが、人生経験積んだからこそわかる人間の本性
幼いころ夢見た世界と、現実(大人になった自分)へのアンサー
ファンタジーだけどリアル
「アメリカン・グラフティ」でも思ったけど
これがもしかしたらルーカス・スタイルなんだな

そのパルパティーン最高議長の計らいにより
ジェダイ評議会のヨーダとメイス・ウィンドウは
オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)と
オビ=ワンのパダワン(ジェダイの修行生で弟子)である
アナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)を
パドメの護衛を任命しパドメを狙っ
た(賞金稼ぎ)ザム・ウェセルを捕らえることに成功

ザムが誰に仕事を頼まれたか口を割ろうとしたとき
別の刺客ジャンゴ・フェット(テムエラ・モリソン)に殺されてしまい
オビ=ワンはジャンゴの残した毒矢(セイバーダート) を調べますが
ジェダイ公文書館には何の記録も残っていませんでした
(後にドゥークー伯爵によりデータが削除されていたことがわかる)
困ったオビ=ワンは旧友の情報屋でダイナーを経営する
デクスター・ジェットスター(4本腕のエイリアン)に毒矢を魅せると
デクスターはそれを「カミーノ・セイバーダート」 という
リシ・メイズの彼方(銀河外縁部のさらに外側)にある惑星カミーノで
普段は他の惑星との関わりを断ち隠れ住んでいる
カミーノ人の特有の武器であることを教えます

オビ=ワンはデクスターに教えてもらったリシ・メイズの彼方の位置と
ジェダイ公文書館の立体マップにある
(何者かが意図的にデータを消したための)重力の歪みから
惑星カミーノはそこにあるだろうと
愛機デルタ7・スターファイターのナビに手動で座標を設定
ハイパースペース(超空間跳躍)を抜けると目の前に
水の惑星カミーノが姿を現します
しかもカミーノに降り立つと、カミーノのラマ・スー首相は
「お待ちしておりました、ケノービ議員」
「お会いできて光栄です、クローン軍は間もなく完成いたします」 と
オビ=ワンを公式な使節として敬意を込めて迎え入れられます

ラマ・スー首相から、10年前にジェダイ・マスターのサイフォ=ディアスから
「近い将来、銀河は戦争に巻き込まれ共和国を守るための軍隊が必要になる」と
大量のクローン兵士の製造を依頼されこと
クローンが成長するまで10年かかることなどを説明されますが
オビ=ワンの知る限り、サイフォ=ディアスは10年以上前に死んでいました

実際は、任務中に行方不明になったサイフォ=ディアスがいつの間にか死んでいて
ジェダイ評議会も正確な死亡時期を把握していなかったんですね
つまりサイフォ=ディアスはクローン兵士を発注した直後に死んだ
(正確にはシスに殺された)ことがわかります

しかし、正直に打ち明ければラマ・スー首相に疑われて情報を引き出せない
「サイフォ=ディアスはまだ元老院の承認を得ていないと言っていたが?」
と心配する首相に(莫大な代金についてはすでに支払われていた)
オビ=ワンは現在はパルパティーン最高議長が全権を握っていること
クローン軍は議長が直々に確認を進めていると
もっともらしい嘘をつくと、安心したラマ・スー首相はクローンについて次々説明
遺伝子オリジナル(素体)は、ジャンゴ・フェットという人物であること
ジャンゴ が息子のボバ・フェットと共に
カミーノの居住区に滞在していることを教えます
ジャンゴの部屋に案内されたオビ=ワンは彼に
「最近、首都コルサントへ行ったか?」と尋ね
ジャンゴは「行っていない」と答え
マンダロリアン・アーマー (兵器を大量に仕込んだハイテク装甲服)を
とっさに隠しますが、正体がバレたと察し
息子のボバ・フェットと愛機「スレーヴI(ワン)」に乗り込むため
大雨が降る発着場でオビ=ワンと激しく戦うものの
オビ=ワンを制しカミーノから脱出
しかしオビ=ワンは「スレーヴI」に発信機を仕掛けることに成功
彼らの向かった惑星ジオノーシへと追跡しますが
小惑星帯で奇襲を受けると、自らの撃墜を偽装
(ジャンゴが放ったミサイルに、宇宙船の予備パーツを射出し大爆発を起こした)
ジャンゴに気づかれないよう、宇宙船の全ての動力シャットダウンし
ステルス状態で密かにジオノーシスへと着陸することに成功します

一方、初の単独任務として、惑星ナブーへ戻るパドメを護衛するため
同行を命じられたアナキンは
ずっと憧れだったパドメに、元女王と元奴隷と言う身分の違いも
「誰かを愛することは執着心を生む」(恋愛禁止)というジェダイの掟も関係ない
持ち前の自意識過剰もあって猛烈なアプローチ
最初はあのアナキン坊やが生意気な・・とパドメも軽くあしらっていましたが
パドメの故郷でふたりきり、平穏で穏やかな暮らしのなか
人生で最大の幸福期を迎えるふたり
だけどアナキンは毎晩のように不吉な予知夢にうなされ苦しんでいました
それは母親のシミが、悶え苦しみながら助けを求めている姿
耐えかねたアナキンは任務を離脱し(すでに離脱してるがな)
母親のいる惑星タトゥイーンに行くことを決意
パドメも(自らの特権を利用し)アナキンに同行することを同意させます

タトゥイーンでは、かっての主人ワトーから不景気のせいで
クリーグ・ラーズという農夫に母親を売ったこと
その後彼の妻になったらしいと伝えられます
奴隷を妻にするクリーグ・ラーズとは
よほどドSの酷い男だと想像したのは、私だけかも知れませんが(笑)
アナキンとパドメがラーズ家の農場を訪ねると
アナキンと会いたかったという、異父弟妹が温かく迎え
どうやら母親は夫と子どもに恵まれ幸せに暮らしていた様子
だけど母親の姿はない、そこでアナキンは
車いす姿のクリーグから絶望的な事実を告げられます
1か月前、タスケン・レイダー(砂漠の略奪民族)に農場が襲われ
母親は連れ去られ、救出に向かった農夫たちは返り討ちに遭い全員殺され
クリーグは命だけは助かったものの下半身不随になり
シミを助けにいきたくても、いけななかったこと
タスケンに連れ去られた者は、いままで誰も生きて帰れない
もう生きてはいないだろうと諦めていました

それでもアナキンは、フォースを頼りに
スピーダー・バイクで夜の砂漠を走り、タスケンのキャンプへ潜入
テントの中に拘束され衰弱しきった母親を見つけます
縄を解き連れ出そうとすると、母親はアナキンの腕の中で「ハンサムになったね」
「立派なジェダイ騎士になった」「最後に会えて心残りはない」と
息を引き取ったのでした
怒りに狂ったアナキンは、罪のない女子供も容赦なくタスケンを虐殺
部族を絶滅させてしまいます

母親の遺体を抱え、ラーズ家に戻ったアナキンは
心配するパドメに、女も、子供も、獣のように虐殺してやったと罪を告白します
一方で「いつか誰も死なないようにしてみせる」
僕にはその力(フォース)があるはずだと、「死を超越する力」への執着心を見せ
さらに農場で行われた母親の家族葬では
「僕は失敗した(母さんを救えなかった)もう二度と失敗はしない」と誓います
ラーズ家から母親の形見であるドロイドC-3POを譲り受け
ナブーに戻ろうとしたアナキンとパドメは
オビ=ワンが発信したジェダイ評議会宛ての救助信号を傍受します

ジオノーシスに着陸したオビ=ワンが尖塔のような建物に潜入すると
そこではドゥークー伯爵や通商連合
テクノ・ユニオン(銀河系の主要なテクノロジー企業、製造業、宇宙船メーカー)の
幹部たち(といっても、共和国にも中立的な立場をとっている)が集り
「独立星系連合」の結成と
(官僚主義の銀河共和国から離脱し、地方星系と巨大企業による新たな同盟組織)
ドロイド(ロボット)軍の製造計画を企てていました

陰謀を知ったオビ=ワンは、宇宙船へ戻りジェダイ評議会へ情報を送信
しかし距離が遠すぎて信号が届かず
偶然ジオノーシス一番近くにいたアナキンの宇宙船が
オビ=ワンのホログラム通信を見ることになります
オビ=ワンが「分離主義勢力のドロイド工場を発見」
「黒幕はドゥークー伯爵」
最後に「アナキン、パドメ議員を・・」と伝えている最中
オビ=ワンを無数のドロイデカ(戦闘ドロイド)や
ジオノーシアン(昆虫型エイリアン)が包囲
通信は途絶えオビ=ワンは身柄を拘束されてしまいます

ジオノーシスの地下牢に幽閉されたオビ=ワンに
「一緒に銀河を支配しないか」を甘言を吐くドゥークー伯爵
さらに「元老院はダース・シディアスというシスに操られている」 という
真実を明かします(実際、最高議長パルパティーンに操られている)
ドゥークー伯爵もダース・シディアスの
本物の弟子(ダース・ティラナス)なんですけど(笑)
師匠を共和国も元老院も操っている悪の根源にように例え(そうなんだけど)
オビ=ワンをスカウトしようとしてるんですね
ホント、最上級の特殊詐欺ですよ(笑)
だけどジオノーシスはパドメ暗殺未遂に係わったジャンゴの隠れ家
さらに「私の弟子だったクワイ=ガンなら、私を信じてくれたはずだ」という
かっての師の名前を出されたことでオビ=ワンの警戒心が動きます
ジェダイは、数千年にわたり銀河共和国の正義の守護者として君臨
その中でもクワイ=ガンは私欲と全く無縁
「決してあなたとは手を組まない」と答えるオビ=ワン

オビ=ワンから受け取ったメッセージを
ジェダイ評議会へ転送したアナキンでしたが、メイス・ウィンドウからの返信は
「パドメ議員の護衛を続け、タトゥイーンで待機せよ」というものでした
するとパドメが、私はジェダイ評議会と関係がなく命令に従う必要はない
だからオビ=ワンを助けにジオノーシスへ行く
「あなたには私を護衛する義務があるでしょ?」と「護衛任務」を逆手に取ります
そうしてジオノーシスに到着したアナキンとパドメ(とR2-D2とC-3PO)は
オビ=ワンの宇宙船を発見、彼が潜入したと思われる建物に入ると
そこはバトル・ドロイドの製造工場でした
ベルトコンベアーやプレス機、溶解液などをくぐり抜けるシーンは
よくあるコメディシーンですが(笑)
(容器に閉じ込められ金属を流し込まれそうになるパドメをR2-D2が間一髪で救出)
ジャンゴ率いるジオノーシアンに包囲され捕らえられたアナキンとパドメは
オビ=ワンと共に「闘技場で公開処刑」されることになります

死刑直前、パドメはアナキンに「死ぬ前にどうしても伝えておきたい」
「心からあなたを愛しているわ」と、禁断の愛を初めて告白
歓声が渦巻く闘技場で、柱に縛り付けられていたオビ=ワンと合流すると
オビ=ワンはアナキンに「護衛任務はどうしたんだ?」と呆れ顔で笑い
戦う前から死ぬ覚悟は早いと気づいたふたりは、オビ=ワンとともに
迫り来る3頭の怪物に挑むことになります

カマキリのような巨大生物「アクレイ」にはパドメ が
(口の中に隠し持っていたワイヤー(ピッキングツール)で手錠を解除)
闘牛のような怪物「リーク」にはオビ=ワン
(リークの突進と角を利用し拘束されていた鎖を切断)
ヒョウのような怪物「ネクスー」にはアナキンが
(オビ=ワン同様怪物の特性を生かして鎖を切断)それぞれ挑みます
さらにアナキンがフォースを使ってリークを手なづけると
パドメを、つぎにオビ=ワンをリークの背中に引き揚げ
そこにジェダイ騎士団が一斉に乱入
ガンシップ(低空強襲輸送機 / LAAT/i=共和国軍の万能飛行メカ)救出された
オビ=ワン、アナキン、パドメは、そのまま前線の指揮所へと向かいます
そこではすでに、ヨーダが率いるクローン軍と
独立星系連合(分離主義勢力)のドロイド軍との
銀河系の運命を決める戦争が始まっていました

クローン軍の予想以上の武力に圧倒された通商連合やテクノ・ユニオンは
惑星ジオノーシスからの撤退を開始
事実上、分離主義勢力の敗北となりますが
ドゥークー伯爵はどさくさに紛れ
ドロイドの製造データ(デス・スターの設計図)を持って秘密のハンガーに逃亡
(極秘裏に脱出するための個人用の宇宙船格納庫)
それを発見したオビ=ワンとアナキンは、ガンシップで先回り
ドゥークー伯爵と決戦を迎えることになります

ドゥークー伯爵はかつてヨーダの直弟子であり、クワイ=ガンの師匠でもあった
ジェダイ最高峰の一人
オビ=ワンの「2人で一緒に戦え!」(でないと敵わない)という言葉も虚しく
血気盛んなアナキンはひとりでドゥークー伯爵に突撃
言わんこっちゃない、ドゥークー伯爵の「フォース・ライトニング」(電撃)により
アナキンは瞬時に吹き飛ばされ気絶してしまいます
残されたオビ=ワンは、ジェダイ伝統の構え(ソレス)で挑みますが
ドゥークー伯爵の剣技(マカシ)の前に太ももと右肩を斬られ
ドゥークー伯爵がオビ=ワンにライトセーバーを振り下ろそうとしたその時
目覚めたアナキンが間一髪でドゥークー伯爵のライトセーバーを受け止め
オビ=ワンは落とした自分のライトセーバーをフォースで引き寄せ
アナキンへと投げ渡します

二刀流でドゥークー伯爵に挑むアナキン、しかし右腕を斬り落とされ
ドゥークー伯爵がアナキンにトドメを刺そうしたその時
ヨーダが現れ、ドゥークー伯爵に戦いを挑みます
ヨーダ、めっちゃかっこいい(笑)
いつもはちっちゃくて博学だけの独善的な爺だけど
言うことだけでなく、やることはやる、しかも強い
ジェダイ界の山本五十六ですね(笑)

追い詰められたドゥークー伯爵は
フォースで天井を崩落させ、オビ=ワンとアナキンを生き埋めにしようと支柱を崩壊
ヨーダも倒れたふたりを救うため、フォースを使い支柱を受け止めるます
オビ=ワンとアナキンはヨーダのおかげで一命を取り留めますが
その隙にドゥークー伯爵に逃げられてしまいます
ジオノーシスを脱出したドゥークー伯爵は、コルサントにある産業地区へ向かい
「すべて計画通りに進んでおります、我がマスター」とダース・シディアスに報告
それは(10年かけた)ジェダイを滅ぼすための戦争の準備が整ったということ
共和国の国民には「強力な独裁者」(パルパティーン)を求めさせ
あたかも共和国のためと思わせる、クローン軍隊の育成
さらに選ばれたフォースの持ち主、アナキンの母親を誘拐し殺害することで
アナキンの傲慢さや心の闇を支配すること
全てはダース・シディアス(「緊急特権」を持つパルパティーン)が仕組んだ
壮大な罠だったのです

だけどまだ若いアナキンには、自分が利用されていると知る由もありません
ジオノーシスから帰還したアナキンは、斬られた右腕の代わりに
高度な義手(サイバネティック・アーム)を装着されると
(サイボーグ化への最初のステップ)
ナブーに向かい(ジェダイの掟を破り)C-3POとR2-D2だけの立ち合いのもと
ナブーの湖畔でパドメと秘密の結婚式を挙げたのでした
【解説】映画.COMより
ジョージ・ルーカスが壮大なスケールで描くSFシリーズ「スター・ウォーズ」新3部作の第2部。前作から10年後。数百もの惑星に広がった分離主義運動によって共和国が混乱に陥る中、パドメ・アミダラ元老院議員の暗殺未遂事件が発生。オビ=ワンのもとで修行を積んだアナキン・スカイウォーカーがアミダラの護衛を任されるが、2人はやがて禁断の恋に落ちていく。後にダース・ベイダーへと転じるアナキン役は、「海辺の家」でも注目を集めた若手ヘイデン・クリステンセンを起用。
2002年製作/142分/アメリカ
原題または英題:Star Wars: Episode II - Attack of the Clones
配給:20世紀フォックス映画