カラミティ・ジェーン(1953)

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原題も「CALAMITY JANE (ヒロインの名前)

 

男勝りな女ガンマンが主人公の西部劇ミュージカル

カラム(ドリス・ディ)は銃の達人で、酒のみで、ホラ吹き

だれも彼女を女性として扱いません

だけど恋愛には初心でダニー少尉(フィリップ・ケイリー)に

一途に思いを寄せています

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そんな男みたいな女が、ドレスを着たら突如女らしく大変身

だけど中身はガサツなままというギャップ

こういう題材はいまだ好まれますし

展開がわかりやすく、タイミングよく転回が起こるので

同じ歌詞が繰り返されても(笑)飽きずに見やすい

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前半は替え玉事件が物語の

1870年代、デドウッドという小さな町では煙草の付録についてくる

歌手「アデレイド・アダムズ」のカードが大人気

そこで劇場のオーナーは彼女を呼び寄せショーを開催しようとしますが

やってきたのは同姓同名の男の喜劇役者

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カラムは本物の「アデレイド・アダムズ」を連れて来ると

町の男たちに約束しシカゴに向かいますが

スターを夢見る「アデレイド・アダムズ」の付き人ケイティ

本物と間違えてデドウッドに連れて帰るのです

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ケイティが「アデレイド・アダムズ」の偽物だと知った男たちは怒り狂いますが

カラムの機転によって、ケイティがステージで歌いだすと

たちまち男たちはケイティの虜になってしまいます

その中にはカラムと同じガンマンで喧嘩友達のビル(ハワード・キール

そして大好きなダニー少尉もいました

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後半はカラムとケイティが一緒に暮らすことになり

徐々にカラムが女性らしさに目覚めていくというもの

ケイティの影響で家を飾り付けドレスを着るカラム

そこにケイティに告白するためにやって来たビルとダニー少尉

 

ケイティは女らしくなったカラムをふたりに見せようとしますが

帰って来たカラムは川で転んで泥だらけ

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やがて舞踊界の夜、ドレス姿のカラムの美しさにビルは息を飲み

男たちからもカラムにダンスの誘いが殺到

だけどダニー少尉とケイティがキスする姿を見てしまったカラムは

怒り狂いケイティを家から追い出し、彼女のショーを滅茶苦茶にします

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ビルはカラムに、カラムがケイティにしたことは

ただの「嫉妬」による嫌がらせだと言い聞かせます

そんなことをしてもダニー少尉の気持ちは取り戻せないと

振られて悲しい気持ちは自分も一緒なんだと

だけどいつかは忘れられる

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そのときカラムは気付きます

自分が本当に愛していたのは、ビルだったのだと

 

ドリス・ディの身体能力の高さにはとにかく驚きます

駅馬車の天井の上や、馬にまたがりながら

酒場ではアクロバットな動きを交えながら歌って踊る

こんなミュージカル・アクション女優見たことない(笑)

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カラムとダニー少尉の幸せを祈って町を去ってしまったケイティ

愛馬でケイティを追いかけ、走る走るカラム

 

それを見かけたビルに男が言います

「じゃじゃ馬と結婚したら一生退屈しないな」(笑)

そうしてカラムとビル

ケイティとダニー少尉の合同結婚式が行われました

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スト2組のカップルが乗る馬車に書かれているのは

Just Married!ではなく「Just Hitched!」 の文字

いまでは「結婚しました」の同じ意味で使われているそうですが

当時はまだお下品な言葉だったそうです

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他愛のないストーリーだけど底抜けな明るさが魅力

こんな女と結婚したら苦労するけど

退屈しないのは確かでしょう(笑)

 

 

【解説】allcinema より

ドリス・デイ主演のミュージカル・ウェスタン。D・デイにあまりミュージカルの傑作がないのは、彼女が最初ワーナーの専属だったことにある。そのほとんどが未公開だが、これといって顧みられるものがない。たまさか輸入された本作やその3年前の「二人でお茶を」もミュージカルとしてはあまりに鈍く、華やかさに欠ける。彼女の才能が開花するのは「知りすぎていた男」以降のシリアスな役もこなすコメディエンヌとしてで、実際、例外的な佳作「パジャマゲーム」があるにはあるが、あくまで非ミュージカル路線を歩むことになる。が、いかに他愛なくあっても、彼女の甘いハスキーな唄声が聴けるだけで、この野暮ったいワーナー版「アニーよ銃をとれ」にも満足はゆく。また、性差を超えた中性的な役柄というのも彼女がその後得意とする所。男勝りの拳銃使いジェーンがワイルド・ビル・ヒコックに恋をし、女らしさを滲ませてゆくさわり、絶妙である。しっとりと唄われる主題歌“シークレット・ラブ”はその年のオスカーを得た。

ザ・レポート(2019)

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原題もThe Report

The Torture Report」から

Torture」の文字をマーカーで塗りつぶしたのが本作のタイトル
Torture」とは「拷問」のこと

 

派手さや面白さはないけれど、深く考えさせられる

ポリティカルサスペンスであり、ドキュメンタリー

 

ちょうど今、日本でも「赤木ファイル」の存在が

トップニュースになっていますが(2021.6.22)

政治家や官僚に不都合な公文書が見つかれば

黒塗りにしたりあっという間にシュレッダーにかけてしまう

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そしてそのことを調べて罰しようともしない

法律も、民主主義も作用しない

それは権力者からの仕返しや、クビになるのが怖いから

みんな自分のことだけが可愛いからです

 

でもほんのたまに、お金や出世より

正しいことだけを追い求めるヒーローが現れる

しかしそんなヒーローに限って、実はとてつもなく地味(笑)

海岸の砂の中から一粒の砂金を見つけるような作業のために

コツコツと何年間も働き続ける

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もっと大切なのは、そういう人間を雇い続けることが出来る人間

しかも政界や財界に顔の効く実力者でなくてはいけない

その双方の力がなくては国は動かせない

残念ながら今の日本に、選挙と金と利権争い以外のために働く人間を

雇う議員はひとりもいないでしょう


民主党上院議員ダイアン・ファインスタイン(アネット・ベニング)の命令で

部下のダニエル(ダン)・ジョーンズ(アダム・ドライバー)は
9.11
アメリ同時多発テロで、CIAが拘留、尋問した容疑者について

630万ページ以上のCIAの記録の分析調査を行うことになります

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そこで「EIT」(強化尋問テクニック)という拷問が行われていた

実態が浮かび上がってきました

徹底的に容疑者を侮辱(イスラム教徒のシンボルである髭を剃る、全裸にする)し

手錠に繋ぎ、顔に袋を被せ暴行、吊るすなど苦しい体勢での放置

それでも口を割らなければ、大音量と光による不眠、水責め

害虫と共に棺桶に閉じ込める偽埋葬・・などを繰り返します

 

拷問受けたを容疑者はわかっただけでも119

しかも拷問によって知り得た情報は

すでに報道され周知の事実ばかり


それもそのはず、容疑者の全員が

ビン・ラディンの側近でも何でもなかったのです

口を割らないのは、次のテロがどこで起きるか知るはずがないから

にもかかわらず、拷問は続けられ死者も出ます

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もちろん反対するCIA職員もいました

明らかに国際的に違法で

もしアメリカ兵がイスラム圏内で捕虜になれば

同じような拷問を受ける・・と不安になるんですね

(リアルな描写だけに拷問シーンはかなりキツイ)

自分の国や国民を大切にしたいなら

他の国や宗教の人々の人権も守るべきだと考えるのです


上院調査委員会に提出するため、報告書をまとめたダンでしたが

CIAと大統領府(ホワイトハウス)の妨害によって

ダンはCIAのコンピューターをハッキングした

犯罪者として扱われてしまいます

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そこで国相手でも戦える弁護士(コリー・ストール)に相談するわけですが

とてもダンの給料で払える弁護料じゃない

弁護士を雇えば破産、雇わなければ刑務所、どちらにしてもCIAの思う壺

 

そこで弁護士はある提案をします

新聞を利用すること

 

確かに私も思う

報道はゴミだけど、民衆に訴えるパワーだけは持っている

それもしつこいほどに(笑)

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CIAは訴追(そつい)を取り下げたものの

共和党ホワイトハウスブッシュ政権)の取引により

重要書類の日付け、内容、個人名、偽名、すべて黒塗りにされ

公開されても、国民が真実を知ることは困難になってしまいます

 

CIAの、テロから祖国を守るという理念もわからなくはない

9.11ショックで早急なテロ対策も必要だったでしょう

だけどこんなナチスより残酷なことをしていたら

9.11が自作自演の捏造という陰謀論と言われてしまってもしょうがない

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それでもダンは最後まで国と、ファインスタイン上院委員を信じた

スノーデンのような、売国奴にだけはならない

 

そして日本と違って凄いのは

国が国の間違いを認めることができるということ

(日本は野党に魅力がないうえ弱すぎるんだろうな)

 

しかし「EIT」プログラムを決行した博士やCIA職員が

裁かれることはなく

 

拷問を受けた容疑者たちに

謝罪の言葉もありませんでした

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日本では劇場公開されなかったそうですが

不都合な真実(2006)スコット・Z・バーンズだけあって手堅い

「こんなことあってはならない」と間違いなく思わせる

 

アダム・ドライバーはこういう地味な映画の地味な役がぴったり(笑)

アネット・ベニングは、年を追うごとに

こんな好い女優になるなんて思ってもいませんでした(笑)

 

amazonスタジオ制作

amazonプライム・ビデオで見ることができます

 

 

【解説】ウィキペディアより

『ザ・レポート』(原題:The Report)は2019年に公開されたアメリカ合衆国のドラマ映画である。ブッシュ政権下でのCIAによる拷問と、次のオバマ政権下でのその調査を描く。監督はスコット・Z・バーンズ、主演はアダム・ドライヴァーが務めた。本作は日本国内で劇場公開されなかったが、Amazonプライム・ビデオでの配信が行われている

アメリカ合衆国上院調査スタッフのダニエル・J・ジョーンズはダイアン・ファインスタイン上院議員によってCIAの勾留及び尋問に関するプログラムを調査するチームのリーダーに任命される。2009年、ジョーンズ率いる6人のチームはCIA職員との接触を禁じられ、600万ページを超える文書を調査し始める。

フラッシュバックで、2001年のアメリ同時多発テロ以降、CIAは容疑者の取り調べを強化する。翌年、CIAに雇用された心理学者のジェームズ・ミッチェル博士とブルース・ジェッセン博士は強化尋問技術と称した拷問を行う。

ジョーンズはFBI捜査官のアリ・スーファンに会い、またCIA文書を調べて、容疑者を重要人物であると偽って拷問したことを突き止める。医療助手であったレイモンド・ネイサンは密かにジョーンズに会い、CIAが容疑者を水責めにしたことを証言する。ジョーンズたちのチームは、国家安全保障問題担当大統領補佐官コンドリーザ・ライスや、司法長官代理のジョン・ユーがCIAによる拷問の情報を隠し、当時のブッシュ大統領2006年まで知らなかったことを知る。さらにCIA自身が拷問を内部調査し2009年に内部報告書をまとめたことを知る。メディアでは拷問によってテロを防ぐ重要情報が得られたと語られるが、拷問前にすでに情報が得られていたことがわかる。

5年を費やしたジョーンズたちの6000ページを超える報告書は、CIAにより妨害され、日の目を見られるか不明となる。チームのメンバーには辞職者も出る。CIAは、内部報告書がジョーンズによってハッキングされたとして訴追の構えを見せる。ジョーンズはニューヨークタイムズの記者に会い、一部の情報をリークする。CIAはジョーンズの訴追を取り下げる。議会で共和党が多数派となり、ホワイトハウス共和党の取引により、報告書の公開は困難となる。ジョーンズは再び記者に会い、報告書のリークを促されるが、断る

 

 

スイス・アーミー・マン(2016)

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原題も「SWISS ARMY MAN

スイス・アーミーとはスイス製のアーミーナイフ(マルチツールナイフ)のこと

 

シュールでしたね(笑)

人妻に片思いして人生に絶望し、自殺願望のある青年が

万能の死体と出会い、トラウマ克服のため自己セラピーする

ファンタジー&コメディ

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インディペンデント系映画祭で多数受賞し

高評価している評論家も多数いるそうです

 

たぶん「新しさ」を評価したのだと思いますが

ネタは最初の10分ほどで尽きてしまい(笑)

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あとは繰り返す下ネタと、勃起と、糞便オナラ

これを腹をかかえて面白いと言うのは

小学生か、中二病の男子だけだろう

(か、典型的な意識の高さを、他者より優れていると勘違いしている奴)

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褒めるところがあるとするなら、ダニエル・ラドクリフの怪演(笑)

ポール・ダノはキモられる男が本作でもぴったり

ちょっと未発達な役やらせたら、ポールの右にでる役者はいないかも

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無人島で孤独に耐えかね自殺しようとしたハンクは

浜辺に打ち上げられていた死体を発見

死体はオナラ(腐敗ガス)で海をジェットスキーのように渡り

ハンクは死体に乗って無人島を脱出

大きな島(思いを寄せる人妻サラの家の裏庭)に辿り着き

メニ―と名乗る万能死体と

サバイバル&妄想恋愛生活をすることになります

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しかも妄想しまくって全編マスターベーションの嵐(笑)

 

これ下ネタ1/3くらいにして

世の中を上手く渡っていけない主人公の

ピュアな人格のほうに、もう少しスポットを当てていれば

奇妙奇天烈なお下劣映画だけで、終わらなかったかも知れない

   ライフ・オブ・パイ(2012)になったかも知れない(笑)

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ラスト「何なの」と、呟く

サラのセリフがいちばんしっくり

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映画を見て何も考えたくない人と

お下品が気にならない人には、おススメかも知れません(笑)


【解説】allcinema より

ハリー・ポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフ無人島に漂着した腐りかけの死体を怪演し、遭難していた青年の心の友となるばかりか、“スイス・アーミー・ナイフ”ばりに様々な場面で役立ち、彼の過酷なサバイバルを助けていく奇想天外アドベンチャー・コメディ。遭難した青年ハンクには「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」のポール・ダノ。監督はミュージック・ビデオ畑出身で、これが長編デビューとなる監督コンビ、ダニエル・シャイナートダニエル・クワン
 無人島で遭難し、死を覚悟していた青年ハンク。そんな彼の前に男の死体が流れ着く。死体からはガスが吹き出しており、思い切ってまたがってみると、まるでジェットスキーのように勢いよく海面を滑り出した。死体はその後も驚くほどの多機能ぶりで、追い詰められたハンクの窮地を救っていく。やがて過酷なサバイバルの中で、2人のあいだには確かな友情が芽生えていくのだったが…。

めぐり逢わせのお弁当(2013)

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「間違った電車でも、正しい場所につく」

原題は「DABBA

(ダッパー=ステンレス製で2~5段になったインドのお弁当箱)

 

インド(ムンバイ)ではダッパーワーラーと呼ばれる配達人が

家庭で作られたお弁当を勤務先に届ける弁当配達ビジネスが盛んで

利用者は約18万人、間違いは600万回に1度しかないそうです

 

夫と娘(10歳くらい)とムンバイのアパートに住む主婦イラも

ダッパーワーラーに夫のお弁当を届けてもらうひとり

同じアパートに住むおばさん(声だけ)にアドバイスを受けながら

倦怠期の夫の愛情を取り戻すため

毎日のお弁当の材料や味付けを一工夫する努力をしていました

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その甲斐あってか、お弁当は完食

気を良くしたイラは夫に感想を聞くと、夫の返事はそっけなく

ブロッコリーが美味しかった」とだけ

ブロッコリー

 

それから毎日、イラのお弁当は(妻に先立たれ仕出し屋に弁当を注文している)

早期退職を控え下級役人、サージャンに届けられることになるのです

 

そこでイラは「残さずきれいに食べてくれてありがとう」と書いた

手紙を弁当箱の中に入れます

すると戻った弁当箱の中に「今日は塩味が少し強かった」というメモがあり

翌日には「今日の塩味はよかった」という返事があります

 

そうして名前も、顔も、年齢も知らない

イラとサージャンの文通が始まるのです

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インド映画って、歌って、踊って、お喋りで、明るいイメージがあるけど

これね、インドのウォン・カーウァイ(笑)

 

愛情に対するストレートな態度や言葉より

相手を大切にする思いのほうが強くて

恋愛も「宿命」にまかせているんですね

 

いくら好きだからって結ばれるわけではない

一方でありえない相手と結ばれるかも知れないのです

 

イラは夫が冷たくなったのは、浮気しているからだと気付きます

するとサージャンは「2人目の子を作ってはどうか」と提案します

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これもすごくわかる(笑)

2人目や3人目が幸せを運んで生まれてくるのはよくあることだし

もしかしたら夫との相性も良くて

家族の潤滑油になってくれるかも知れない

 

だけど夫とは会話もなく、イラのことは無視

当然子作りも拒否されてしまう

 

イラは手紙に「幸福の国ブータンに行きたい」 と書きます

その時サージャンの気持ちが動いた

思わず「一緒にブータンに行けたらいいな」と返事を書いてしまいます

 

言霊って本当にあると思う

ただの文字でも、その人の気持ちが宿って相手に伝わる

サージャンへの思いが我慢できなくなったイラは

ついに「カフェで待ってる」とお弁当箱に手紙を入れるのです

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しかしその日サージャンは上司に呼ばれ、書類がミスだらけと指摘されます

仕事を頼んだ部下のシャイクは結婚が決まり、将来のある身

サージャンは自分のミスだと偽り、全ての書類を修正する作業にかかります

 

次の日のイラのお弁当箱は空っぽでした

手紙も入っていませんでした

その空っぽのお弁当箱にサージャンは返事を書きます

 

実はサージャンも待ち合わせのカフェに行ったのです

そこで待っていたのは若くて美しい人妻

自分は電車で席を譲られるような、もうすぐ老人

ただ遠くから見つめることしかできなかったのです

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部下のシャイクは結婚し、妻の親から昇進のお祝いにスクーターを贈られます

サージャンは孤児のシャイクの身内として式に出席し祝福

 

ダッパーワーラーから間違った届け先を聞き出したイラは

サージャンに会いに役所に行きますが、すでに退職

シャイクが家まで案内してくれましたが

彼はすでに引っ越した後でした

 

だけど彼女は決断する

装飾品を売り、荷造りをして

娘が学校から帰るのを待つ・・という手紙を書く

 

彼女は娘を連れて出ていくつもりなのだ

届くかどうかわからない、サージャンに宛てた手紙を投函して

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一方、ひとりで旅立っても、行く当てなんてなかった

サージャンは戻って来る

 

1/600万回の確立でサージャンに届けられたイラのお弁当

再びイラの手紙は、サージャンに届くのか

 

イラとサージャンが結ばれるにしても

イラが夫の元に帰るとしても

それらはすべて「宿命」で決まっていること

自分ではどうにもならないこと

 

それでもイラは賭けたのです

顔も知らないサージャンとの未来に

 

インド(国立映画公社)、ドイツ(ROH)、フランス(ASAP

アメリカ(シネ・モザイク)製作とあって

異国情緒な雰囲気はたっぷり

 

唯一惜しいのが、ムーディさが足りないこと

そこだけがウォン・カーウァイ × クリストファー・ドイル

完璧に負けている

とはいえシチュレーションはいい

 


それにしても、今日も名言出た(笑)

「すべて”宿命”で決まっていること、自分ではどうにもならないこと」

いつだって、誰かを好きになってもいい

そう思う

 

【解説】allcinema より

インドの大都会ムンバイでは、家庭でつくった“できたて”のお弁当をオフィスに届ける配達サービスが充実していて、1日20万個のお弁当箱がダッバーワーラーと呼ばれる配達人5千人によって家庭とオフィスを正確に往き来しているという。本作はそんなムンバイのお弁当事情を背景に、めったに起きない誤配が縁で繋がった一組の男女が、そのお弁当を介して互いの心の隙間を埋めていく姿を心温まるタッチで描いたハートフル・ドラマ。出演は「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」のイルファン・カーンとニムラト・カウル。監督は、これが長編デビューのリテーシュ・バトラ
 ムンバイに暮らす主婦のイラ。すっかり冷めてしまった夫の愛情を取り戻そうと、お弁当作りに精を出す。ところが、その丹精を込めた4段重ねのお弁当が、なぜか早期退職を控えた男やもめ、サージャンのもとに届いてしまう。その日、お弁当箱は、きれいに空っぽになって帰ってきた。それを見て喜ぶイラだったが、ほどなく夫が食べたのではないと気づく。そこで次のお弁当には、きれいに食べてくれた見知らぬ誰かへのお礼の手紙を忍ばせるイラだったが…。

 

 

セラヴィ!(2017)

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セラヴィ(C'EST LA VIE)は「人生、こんなもの」ということ

原題は「LE SENS DE LA FETE(パーティの意味)

 

前半は登場人物にイラっとくるだけの退屈な展開でしたが(笑)

伏線の回収に向かう後半はちょっと面白くなってきます

内容とは関係ないけど、ボーイズ・タウン・ギャングの「君の瞳に恋してる」 は

自分の結婚式でも使ったので懐かしくて笑った(笑)

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フランスではないですが、私も一度だけ海外の結婚式に出席したことがあって

本当にこの映画の通り大変だなと思いました

昼間は式に、写真撮影に、軽食と飲み物で談話

それも何時間も(笑)

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夜になって披露宴が始まると、それこそまた長い長いスピーチの連続と

長い長い食事の時間

そのあと新郎新婦とその両親がダンス

そして深夜から明け方にかけてダンスパーティ

 

しかも費用をもつのは花嫁の両親で

名古屋じゃないけど「娘を3人持つと家がつぶれる」 です(笑)

というより金持ちじゃないと結婚式は挙げられません

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主人公はそろそろ引退を考えてる、ウェディングプランナーのマックス

ピエールとヘレナというカップルからの依頼で

かつてルイ13世が所有していたパリ郊外にあるクランス城で

豪華な結婚パーティを控えています

 

妻とは倦怠期で部下とジョジアと不倫していますが

妻に彼女との関係を打ち明けないと、彼女から別れ話を切り出されてしまい

ショックを受けて職場でストーカー状態

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おまけに結婚式当日は使えないスタッフばかりでトラブル続き

そのうえ給仕に雇われたサミーが髭を剃るため

冷凍車のプラグを抜いてシェーバーを使い元に戻し忘れたため

メインディッシュ羊肉が腐ってしまう

 

臨時で雇ったマックスの妻の弟は、あろうことか新婦を口説き

カメラマンは新郎の母親とアプリでマッチング

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新郎の余興ではマックスの代理アデルと、バンドマンのジェームス

新郎が吊られた巨大風船の紐を離してしまい、新郎は飛ばされていき

花火暴発停電になってしまう

 

どいつも、こいつもバカばっかり

(マトモなのはカメラマンの助手の学生ただひとり 笑)

マックスの怒りは頂点に達し

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損害はいくらになるのか

間違いなく会社は倒産、自分は破産

怒りはやがて絶望に変わり

電話で妻に離婚することを告げます

 

これって国も、人種も、考え方も違い

様々な人々が集まって仕事をする

フランスならではの「あるある」なんでしょうね

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そして全てを諦めたとき、ろうそくの灯りの中

お城の装飾品として飾ってあった楽器による

スリランカ人スタッフの演奏で

幸せそうに踊る新郎新婦を見つけるのです

 

新婦(かなり天然)は「素敵な結婚式」だとマックスに深く感謝し

新郎の母親は元気に若返り(笑)

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行き当たりばったり、出たとこ勝負のトラブルが

結果、すべて幸いに転じたのです

 

無事披露宴が終わり、翌朝会場を後にするスタッフたち

そこにはお互いへの信頼関係が生まれていました

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これはきっと、他人の欠点や間違いに

「そんなにイライラしないで”リラックス”していこう」

っていう映画なんだろうな

そうすれば、もっと世の中うまくいくはず

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最後には変人の新郎も

ありえないカメラマンも

ワンマンショー気取りのバンドのボーカルも

パジャマ兼普段着の服も

不思議とみんな可愛らしく見えました

 

 

【解説】allcinema より

最強のふたり」「サンバ」のエリック・トレダノオリヴィエ・ナカシュ監督コンビが贈る結婚式コメディ。引退を決意したウェディングプランナーが、人生最後の大仕事と意気込む結婚式で、次々と予期せぬ騒動に見舞われるさまをコミカルに綴る。主演は「ムッシュ・カステラの恋」のジャン=ピエール・バクリ、共演にジル・ルルーシュ、ジャン=ポール・ルーヴ、ヴァンサン・マケーニュ。
 ウェディングプランナーとして長年にわたり数々の結婚式をプロデュースしてきたマックスだったが、そろそろ引退の頃合いと思い始めていた。そんなある日、彼のもとに17世紀の古城を使った豪華絢爛な結婚式の依頼が舞い込む。しかし新郎新婦にとっての最良の舞台にしてあげたいとのマックスの意気込みとは裏腹に、集まったスタッフたちは揃いも揃ってポンコツばかり。次から次へとトラブルを引き起こし、いつしか式は混沌の様相を呈していくのだったが…。

あしたは最高のはじまり(2016)

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原題は「DEMAIN TOUT COMMENCE」(明日は新しい一日」)

2013年のメキシコ映画Instructions Not Included

(受け入れられません 日本未公開)のリメイク

 

黒人と白人のカップル、未婚の親、LGBT

生物学的な親と育ての親、親権争い

この映画がヨーロッパで大ヒットしたというのは

こういう問題がすごく身近なものなのだろうな

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南フランスのリゾート地で気楽に観光案内の仕事をするサミュエルは

気に入った観光客の女の子がいればナンパし、一夜を過ごすこともしばしば

その夜もボスの忠告を聞かずパーティ、楽しく3Pして朝を迎えると

イギリスからやって来たクリスティンと名乗る女性が

「あなたの子よ」と女の子の赤ちゃんを置き去りにしていきます

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慌てたサミュエルはフェイスブックを頼りに

クリスティンをロンドンまで追いますが、彼女は仕事を辞め行き先知れず

偶然知り合ったテレビドラマのプロデューサー、ベルニーにスカウトされ

スタントマンとして働きながら娘のグロリアを育てることになります

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このベルニーがめっちゃいい感じのゲイ(笑)

ちょっと好みの男を見かけると「私に気がある」とアイビームを送る

でも全然ガツガツしていなくて

グロリア母親代わりとしてサミュエルの子育てに協力

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グロリアの学校の校長先生もいい人

8年もロンドンに住んでいて未だに英語を離せないサミュエルの通訳として

サミュエルはグロリアを撮影現場に連れて行くんですね

なので学校には月に数日しか通ってない

だけどサミュエルがスタントマンをする番組の大ファン

何かと融通を効かせてくれるのです

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誰もがサミュエルがどんな親より娘を大事に育てているのを知っている

ナンパチャラ男が命がけで仕事に励み

月収6,000ポンドで娘のために遊園地のような部屋に住む

 

ママは諜報部員で世界中で仕事をしていると嘘をつき

母親からの偽のメールを娘に毎日送る

ベルニーはそろそろ本当のことを話したほうがいいと心配しますが

サミュエルはグロリアが喜ぶことならなんだってする

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8年間オフラインのクリスティンのフェイスブック

グロリアからの「ママに会いたい」というメッセージを送り続ける

そして、その全てに理由があったのです

 

グロリアには先天的に心臓に疾患があったのです

(作中でははっきり描かれていない)

そして医師からもう長くないことを宣告されていました

こんなに元気なのに・・

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グロリアが死ぬ前にママにひと目でも会わせてあげたい

だけどそれが思わぬ展開になってしまいます

フェイスブックに気が付いたクリスティンが

グロリアに会いに来てくれたのはよかった

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だけど諜報部員だったという嘘がばれ

サミュエルはグロリアに嫌われてしまう

そのうえクリスティンは恋人と共に裁判を起こし

裁判に負けると、今度はDNA検査を求めてきました

 

愛娘は自分の子ではなかったのです

父親はどこの誰かもわからない黒人の男

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それでもサミュエルのグロリアに対する愛情は変わりませんでした

なんとグロリアを拉致し(笑)

生まれ故郷の南フランスに連れて帰るのです

娘の最期はここで一緒に過ごしたい

 

グロリアを連れ去ったサミュエルにクリスティンは激怒しますが

ベルニーからグロリアの病気のことを聞いた彼女も南仏に向かいます

そして愛し合う父娘の姿を見て、ふたりを引き離すべきではないと悟るのです

グロリアのため、疑似家族になる決心をする

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ただ、本当に母親が身勝手すぎて共感できない

若さゆえの過ちで子どもを置いていったのは1000歩譲ったとしても

 

育児で一番ハードで、可愛い時期も知らないくせに

後からなって遺伝子的に親だから、親権は自分にあるだなんて

法律が許しても、誰が許すだろう

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娘がこんな好い子になったのは、育ての父親の教育や

それをサポートしてくれた仲間のおかげなのに

 

じゃあ、娘が捻くれた不良になっていても

オマエは本気で親権を争ったかっていうの

絶対逃げたに決まってる、そういう女だ

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でもサミュエルはグロリアのため

そんなクリスティンの総てさえも許すのです

だって、こんなに素敵な娘を授けてくれたのだから

 

生みの親と、育ての親

両親の愛に包まれ、幸せのまま旅立つグロリア

 

命の短い子に限って、こんな素直で可愛いのは

短い生涯の中で苦労を知り尽くしているからなんだろうな

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本当にいい映画なんだけど

終盤の「いい話」的で、ご都合主義な演出が邪魔をして

本来の物語の良さが発揮できなかったのは残念

 

あまり凝らず、もっとストレートにしたほうが

素直に涙腺を刺激したんじゃないかな

親が子を愛する気持ちも、真っ直ぐなものだから

 

 

【解説】allcinema より

最強のふたり」のオマール・シー主演のハートフル・コメディ。気ままなプレイボーイ生活を謳歌していた主人公が、突然ロンドンから来た女に自分の娘だという赤ん坊を押しつけられ、戸惑いつつもゲイの友人の力を借りて子育てに奮闘し、やがて娘と強い絆で結ばれていくさまを描く。メキシコの人気コメディ俳優エウヘニオ・デルベスが2013年に主演し、全米でもサプライズ・ヒットしたメキシコ映画Instructions Not Included」をリメイク。監督は本作が長編2作目のユーゴ・ジェラン
 南仏コートダジュールの海辺の町で、観光ヨットの船長をしながらお気楽な毎日を送るプレイボーイのサミュエル。ある日、関係を持ったことすら覚えていないクリスティンと名乗る女性がロンドンからやって来て、あなたの娘だと言って生後3ヵ月の赤ん坊グロリアを置いて去っていく。慌ててロンドンへ向かったサミュエルだったが、結局クリスティンを見つけ出すことはできなかった。言葉も通じない異国で無一文となり、途方に暮れていたサミュエルは、彼に一目惚れしたゲイでTVプロデューサーのベルニーに救われ、スタントマンの仕事を紹介してもらった上、彼の部屋にも居候させてもらう。こうしてベルニーの助けを借りながら、グロリアを育てていくサミュエル。8年後、明るく聡明な少女に成長したグロリアに対し、サミュエルはいまだに母親のことを正直に告げられずにいた。そんな時、突然クリスティンが現われ、グロリアを引き取りたいと言い出すのだったが…。

コッホ先生と僕らの革命(2011)

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原題は「DER GANZ GROßE TRAUM」(大きな夢のため)

1874年ドイツの学校で初めてサッカーゲームを導入した

「サッカーの父」と呼ばれるコンラート・コッホ(18461911)がモデル

ですが、史実とはかけ離れているそうです

 

プロットは「今を生きる」(1989)によく似ていますが

こちらのほうはハッピーエンドなので

見やすく、わかりやすい

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本作ではオックスフォードで学んだコッホが

4年生(15歳くらい?)のクラスに英語を教えるため

ドイツ初の英語教師として厳格な学校に招かれます

 

子どもたちは真面目で規律正しく見えましたが

地元の名士の息子で学級長のフェリックスが父親同様に権限を持ち

 

クラスでただひとりの労働者階級で母子家庭のヨストは

フェリックスとその子分たちから虐められていました

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フェリックスの父親は労働者階級者が

息子と同じ学校に通っていることを良く思っておらず

ヨストが退学になることを望んでしたのです

そして優秀なドイツ人が英語を学ぶことにも反対でした

 

その影響は生徒たちにも現れ、英語をばかにし

英語の発音を正しく学ぼうとしない

そこでコッホは生徒たちを体育館に集め

オックスフォードの友人から貰ったボールで

生徒たちにサッカーを教えることにします

 

サッカーのポジションや戦略を通じて

楽しく、正しく、英語とスポーツマンシップ

「フェアプレイ」の精神を教えることにしたのです

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やがて、生徒たちに自我や仲間意識が芽生える

 

だけどそれは大人たちから「反抗」とみなされ

しかも運悪くヨストの蹴ったボールが神父に当たってしまい

神父が救急車で運ばれるという事件が起こってしまいます

 

学校ではサッカーが禁止

英語の授業は、ただ本を読むだけというクソ面白くないものに

 

そこでコッホ先生は、学校でサッカーは禁止だけど

学校が終わって、偶然散歩とかでどこかで会うのは

校則に反しないと提案します

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その頃にはフェリックスを除く全ての生徒が一致団結

フェリックスは「裏切るなよ」とクラスメイトから釘を刺されます

 

ちょうどその頃

フェリックスが秘かにメイドに想いを寄せているのを知った父親によって

メイドはクビにされ家を追い出されます

 

メイドはヨストの家のすぐそばに住んでいました

ヨストはメイドにサッカーの練習の観戦&見張り役を頼みます

そしてメイドを探して偶然やってきたフェリックスと再会

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フェリックスはゲームに参加し

クラス全員がやっとひとつになった時

 

勉強だと偽り家を抜け出しているフェリックスが

メイドに会いに行ってるのではないかと疑った父親に殴られ

放課後サッカーをしていることを白状してしまうのです

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フェリックスは「裏切り者」と罵られ

ヨストは退学

コッホ先生の放校が決定した時

校長先生の秘書が

「サッカーを授業に取り入れるべきか、皇帝の査察団が観戦しに来る」

という電報を持ってやって来ます

 

それはフェリックスが校則を徹底的に調べ上げ

クラスメイトと一緒に秘書に頼み込んで叶ったものでした

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が、フェリックスの父親も負けてはいません

地元の新聞局を雇い、嘘のニュースを流し

査察団が来ても、子どもたちがサッカーを出来ないようにしてしまうのです

 

だけど査察団がやってくる日

コッホ先生が手紙を出していたオックスフォードの友人が

親善試合の為、イングラントの少年チームを引き連れやって来てくれたのです

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敵国イングランドから試合を申し込まれて逃げるわけにはいかない

それこそドイツ人の恥

 

街中の人々が試合を見るため公園に集まり

生徒たちは退学になったヨストを誘い

父親に監禁されているフェリックスを救いに行く

 

そして、ホイッスル

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先制点はイングランド

査察団は「野蛮なスポーツだ」「認められない」と渋い顔

次はコッホ先生のチーム、1対1の同点

思わず査察団からも歓声があがってしまう

感極まったフェリックスは応援に来てくれたメイドにキス

 

そしてヨストのゴール

興奮する観客、悔しがるイングランド

生徒が開発したサッカーボール

(時代錯誤は別として、アディダスがモデル? 笑)

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ワールドカップで4度優勝、4度準優勝のサッカー王国が

まさかサッカーに否定的だったとは

 

そして人間を育てる、国を育てるには

何より親の存在と、教育が大切なこと

 

子どもにあれこれ言う前に、まず大人が先見を持ち

自分の考えや行動の責任を持つべきなのでしょう

 

 

【解説】allcinema より

19世紀末のドイツで教育の現場にイギリス発祥のチーム・スポーツ“サッカー”を導入し、後に“ドイツ・サッカーの父”と呼ばれる実在の人物コンラート・コッホを主人公に、サッカーを通じて封建的な学園に自由と平等の精神を植え付けた型破りな教師と生徒たちとの心の交流を描いた感動の学園ドラマ。主演は「グッバイ、レーニン!」「ベルリン、僕らの革命」のダニエル・ブリュール。監督は本作が本格的な映画デビューとなるセバスチャン・グロブラー。
 19世紀後半、普仏戦争でフランスに勝利し自信を深めた帝政ドイツでは、イギリスとの覇権争いへと関心が向かい、国民の反英感情がかつてない高まりを見せていた。そんな中、イギリスに留学していた青年コンラート・コッホが、名門カタリネウム校にドイツ初の英語教師として赴任してくる。しかしすぐに、生徒たちのイギリスに対する強い偏見と階級による露骨な差別意識に直面する。さらに、規律を重んじ、教師への絶対服従を強いる学園の封建的な雰囲気にも不満が募る。そこでコッホは授業にサッカーを採り入れ、生徒の自主性を引き出すとともにフェアプレーの精神とチームワークを学ばせることを思いつく。最初は戸惑っていた生徒たちもいつしかすっかり夢中になり、サッカー用語を通じて英語も学ぶようになっていくのだったが…。