洋画・SF/ファンタジー/ホラー

LAMB/ラム(2021)

「タイムトラベルが理論上可能になった」 原題は「Dýrið」(アイスランド語で野獣) 美しくも厳しい自然のアイスランドの山間で牧羊を営み 牧羊犬と猫と暮らす仲睦まじい夫婦イングヴァルとマリア でもそこには、なぜか寂しそうな空気が漂っていました ある…

ラストナイト・イン・ソーホー(2021)

原題は「Last Night In Soho」(ソーホーの最後の夜) 1960年代のロンドンのファッションや音楽を背景に たぶん今、最も将来を期待されている2大女優 トマシン・マッケンジーとアニャ・テイラー=ジョイが入れ替わる タイムリープもののダーク・ファンタジー…

テラー・ファーマー(1999)

「カオスの中から最高なものが生まれる」 原題は「Terror Firmer」(テロリストの強者) いわゆる「トロマ映画」と呼ばれているもの 「トロマ映画」とは映画製作配給会社である 「トロマ・エンターテインメント」で制作された映画で 「クソ映画」「Z級映画」…

キャビン(2012)

原題は「The Cabin in the Woods」(森の中の小屋) 怖さを楽しむものではないけど、これを「好き~」となれたら かなりのホラーヲタクと言っていい(笑) 前半はしっかりと安っぽい定番ホラーの展開 奥手で 「処女」と呼ばれいてる ダナ 「アスリート」と呼…

悪魔と夜ふかし(2023)

原題は「Late Night with the Devil」(悪魔との深夜) 「月曜から夜ふかし」じゃないわよ(笑) 1977年、ハロウィンの夜 トークバラエティ番組の低視聴率を打開するため 司会者とプロデューサーがスピリチュアル現象を検証する特集を組む モキュメンタリー…

ゴーストランドの惨劇(2018)

原題は「Incident in a Ghostland」(ゴーストランドでの事件) 変態すぎる悪役に、ゴスロリなファッション、トリッキーな展開 怖いというより不快、いわゆる胸糞系ホラーでありますが ビジュアルもいいですし、好きな人はもの凄く好き、というタイプの映画 …

ヴィジット(2015)

原題は「The Visit」 (訪問) 15歳と13歳の姉弟が、初めて会う祖父母の家に滞在することになり 最初は優しい祖父母と楽しく過ごせると思ったものの だんだんと祖父母の奇行が目につくようになる・・という 「こんな老害イヤだ」ホラー(笑) 夜中に全裸で徘…

REC/レック(2007)

原題は「[Rec]」 全編ビデオカメラによるPOV(Point of View Shot=主観撮影)モキュメンタリー (ドキュメンタリー映像のように演出する表現手法) 公開当時は一躍話題となったスペインホラー 消防士の密着取材のため同行したレポーターとカメラマンが 通報が…

「エイリアン:ロムルス」(2024)

原題は「Alien: Romulus」 Romulusとは、軍神マルスの子で双子の弟レムスとともに狼に育てられた ローマの伝説上の建国者(初代王)のことで ここではエイリアンが生存している宇宙船の名称 初代エイリアンへのリスペクトがすご過ぎて、新しいものは何もなか…

ドクター・スリープ(2019)

原題「Doctor Sleep」 「シャイニング」の40年後を描いた続編 キューブリック版「シャイニング」(1980)は 原作者のスティーヴン・キングが 「嫌いだと記憶している唯一の自分の脚色作品」と お気に召さなかったことで有名(笑) 本作でも「キューブリック版…

スクリーム(1996)

「”13日の金曜日”の殺人鬼の名前は?」 「ジェイソンよ」 「残念 ジェイソンが登場するのは2作目からだ」 原題は「Scream」(叫ぶ・悲鳴をあげるの意) こちらも人気の殺人鬼 白いマスクに黒装束をまとった「ゴーストフェイス」 ウェス・クレイヴン監督の…

バタリアン(1986)

「本作に描かれているものはすべて真実で 登場する人物は実名です」 原題は「Battalion:The Return of the Living Dead」 「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」が実際にあった という前提で作られた間接的な続編(パロディ) 「バタリアン」とは軍事用語で…

ハッピー・デス・デイ(2017)

「恋はデ・ジャブ」みたいだ 「何それ」 「ビル・マーレイの」 「知らない」 原題は「Happy Death Day」 誕生日にベビーマスクの人物に殺されては 同じ誕生日の朝に戻ってまた殺されてしまうという よくあるタイムループもの&スラッシャー映画ですが ラブコ…

13日の金曜日 (1980)13日の金曜日 Ⅱ(1981)Ⅲ(1982)完結編(1984)

原題は「Friday the 13th」 人気のないキャンプ場で、若者たちが酒を飲んだりセックスしたり 乱痴気騒ぎをしているのを戒めることから ファンからは「風紀委員長」の愛称で親しまれている 殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズ こう続けてホラー映画を見てわかった…

チャイルド・プレイ(1988)

まだまだ続くよ、勝手に「夏ホラ」祭 ホラー映画界のアイドル、チャッキー登場でございます(笑) 原題は「Child's Play」(おままごと) ちょっと思っていたのとは違う、呪術的なオカルトもの 逃亡中の連続殺人犯が自分を撃った刑事と 撃たれた自分を見捨て…

ハロウィン(2007)

勝手に「夏ホラ」祭 といってもホラー映画って20本見て1本当たりがあればいいほう ならば名作から責めていくのが効率がいい なのに、ああ なんか違うと思ったらリメイク版だった(笑) 原題は「Halloween」 前半のブギーマンが誕生するまでのくだりはなかな…

クワイエット・プレイス:DAY 1(2024)

原題は「A Quiet Place: Day One」(静かな場所:1日目) 「クワイエット・プレイス」シリーズの前日譚を描いたスピンオフ 作品より猫ちゃんがバズっていたので(笑) 猫偏愛主義者としては見に行くしかありませんでした 突如宇宙から謎の生物が飛来してきて…

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023)

原題は「The Wonderful Story of Henry Sugar」 原作はロアルド・ダールの1977年に発行された同名短編小説 (日本では「ヘンリー・シュガーのわくわくする話」小野章訳 1979年) 絵本や紙芝居のような、定点映像な構図に ウェス・アンダーソンらしいキュート…

ボーはおそれている(2023)

「みんな、どん底気分になればいいな」 アリ・アスターのSNSによる発信 原題は「Beau Is Afraid」 A24史上最高の製作費(3500万ドル=約53億円)をかけた超大作 批評家からは好意的な評価を受けたものの、興行収入は 1,100 万ドルという大赤字 それでもすで…

ヘル・レイザー(1987)

原題は「Hellraiser」(地獄を引き起こす者) クライヴ・バーカーが自身の原作を監督したホラー作品でB級低予算ながら、素人監督としてなかなかの出来栄え 皮膚感覚に訴える生々しい特殊効果と 痛みを姿で表したというクリーチャーのデザイン 今となっては見…

M3GAN/ミーガン(2023)

「与えておいて、どうして奪うの?」 原題は「M3GAN」(Model 3 Generative Android) で Model3=(模範、型式、(ファッション)モデル) generative=生成人工知能(AI) Android=人型ロボットのこと(たぶん) AIを搭載した子ども用人型ロボットが人間に…

A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー(2017)

原題も「A Ghost Story」 (”たくさんいる中のひとりの"ゴーストの物語) 死んだ男がゴーストになり、残された妻を見つめ続ける・・というと 「ゴースト/ニューヨークの幻」(1990)を思い浮かべますが、ちょっと違う 妻が去ってしまった後も、ずっとその場に…

ガタカ(1997)

「ぼくに何ができるか決めつけるな」 原題も「Gattaca」 "Gattaca" のGとAとTとCは、DNAの基本塩基であるguanine(グアニン) adenine(アデニン)thymine(チミン)cytosine(シトシン)の頭文字で ここでは航空宇宙局の名称 近未来、 出生直後の遺伝子検査…

エスター ファースト・キル(2022)

原題は「Orphan: First Kill」 オーファンとは「孤児」のこと 異形のホラーサスペンス「エスター」(2009)の前日譚 前作では12歳だったイザベル・ファーマンが9歳(31歳)を演じ 13年後25歳で9歳を再び演じる できるだけCGに頼らず、昔ながらの物理的なトリ…

アトランティスのこころ(2001)

「小さい頃は楽しいことばかりでアトランティスのような幻の国にいるようだ 大人になると幻の国は消える」 原題も「HEARTS IN ATLANTIS」 ”HEARTS”は「こころ」ではなくトランプの「ハート」のこと 原作はスティーブン・キングの「ダークタワー」の中の断片 …

ザ・マミー(2017)

「トラになりたい王子がいた しかしなれなかった」 「ギャングに襲われた場所でトラだけが生きのびて 街で子どもを食っている」 原題は「Vuelven」(スペイン語で”戻って来る”の意) 英題は「Tigers Are Not Afraid」(トラは恐れない) 邦題は「mammy」(母…

ホワイト・ノイズ(2022)

原題も「White Noise」 (白色雑音) “noise containing many frequencies with equal intensities” (等しい強度の多くの周波数を含む雑音=騒音をかき消すためのノイズ ) のことだそうです 原作は1985年発刊のドン・デリーロの同名小説 2022年風に合わせて…

アバター ウェイ・オブ・ウォーター(2022)

原題も「Avatar: The Way of Water」 13年ぶりとなる続編 さすがに前作の内容をあまり覚えていなくて(笑) 復習しておけばよかったと後悔 でもストーリーそのものは難しくないので 前作を見ていない方でも大丈夫だと思います しかもジェームズ・キャメロン…

アダム&アダム(2022)

原題は「The Adam Project」(アダムの計画) 「スターウォーズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 「ターミネーター」オマージュあるある &マーベル感たっぷりのタイムトラベルもの 新しさはない(笑) おまけにタイムパラドックスなんて起こらず 時間…

イカリエ-XB1(1963) 4kリマスター版

原題も「IKARIE XB 1」(宇宙船の名称) これはすごい映画でした 原作はスタニスワフ・レムの「マゼラン星雲」(1956) 「共産主義の未来をバラ色に描きすぎた」とレムが言っている通り 「(集団で)苦難を乗り越えた先にある桃源郷」的なプロパガンダSF と…