アバター ウェイ・オブ・ウォーター(2022)

原題もAvatar: The Way of Water

13年ぶりとなる続編

さすがに前作の内容をあまり覚えていなくて(笑)

復習しておけばよかったと後悔

 

でもストーリーそのものは難しくないので

前作を見ていない方でも大丈夫だと思います

しかもジェームズ・キャメロンはスキューバダイビングの

大の愛好家ということで

海中シーンは本当に水中浮遊しているかのような感覚

毎秒48コマの HFR(ハイフレームレート)という

ものすごい技術を導入しているそうですが

俳優に関しては、誰が演じているか

全くわからないレベルにまで到達しています(笑)

地球からはるか彼方の星パンドラ

海兵隊員のジェイクはナヴィの女性で

オマティカヤ族のネイティリと結婚

一族の首長となり長男ネテヤムと次男ロアクと長女のトゥク

キリ(故グレース・オーガスティン博士の娘で父親は不明)

スパイダー(故マイルズ・クォリッチ大佐の息子)を養子に迎え

平和に暮らしていました

ところが再び人類(スカイピープル)がパンドラに現れ

森を焼き尽くし先住民たちを襲来します

その目的のひとつはジェイクを殺すこと

マイルズ・クォリッチ大佐ら、戦死した元軍人たちの人格データーが

アバターに移植されナヴィとなり蘇ったのです

ジェイクは家族を守るため、森を棄てる決意をしますが

逃げる途中、スパイダーがマイルズに捕まってしまいます

海の島々で暮らすメトカイナ族に助けを求めに行くと

メトカイナ族の族長であるトノワリもその妻のロナルも

息子のアオヌングも警戒しますが

ナヴィの掟に従って受け入れるしかありません

アオヌングと仲間は、ロアクやキリを差別し虐めますが

偏見を嫌う娘のレヤは次男ロアクに興味深々

ダイビングの呼吸法などを丁寧に教えるのです

どちらかといえば思春期の少年少女の成長と冒険がメイン

キリには不思議な能力があって

他のオマティカヤ族と違うことに悩んでいました

だからナヴィではない人間のスパイダーに親近感を持っているんですね

ロアクは皆を助けようと何かしても失敗してしまう

優秀で父親のお気に入りの兄ネテヤムに劣等感を抱いています

傷付いた仲間外れのトゥルクン(鯨)のパヤカンに

友情を感じるようになります

(鯨と手話←でも鯨は喋れる 笑)

このトゥルクンの脳みそには人間が若返る作用の油があって

高額で取り引きされているんですね

マイルズはスパイダーを(記憶上の息子なので)殺さず通訳として付き添わせ

捕鯨船を乗っ取ってメトカイナ諸島にジェイクを探しに来ます

マイルズは無用に罪のない命を奪ったり、インフラを攻撃する

キャラの強さも登場する時間も、完全に主人公を食っています

キャメロンのお気に入りでしょうか(笑)

キャメロンは10年ほど前からヴィーガンを続けているそうで

ベジタリアンが牛乳や卵やはちみつは食べれるのに対して

ヴィーガンは一切動物性のものは口にしないのですね

それは自由なんですけど、中には過激な動物愛護思想に走る傾向もあって

見ている最中は展開が早くて気が付きませんでしたが

鯨を攻撃するロケット弾に「日浦」と書かれているそうです

これは「日本捕鯨協会」の略称「日捕」ではないかということで

(単に間違えたか、あえて字を変えたかは不明)

見つけた人、動体視力凄いよね(笑)

油だけ取って、亡骸を捨てていたのはアメリカ式

日本でも鯨は貴重な食材だったかも知れないけど

今の若者や子どもたちは、鯨が食べれることさえ知りませんから

しかも、そんなキャメロンの来日記者会見を

水族館のイルカショーの水槽の前で行った

日本の映画関係者のデリカシーのなさも相当なもの(笑)

マイルズは子どもたちを人質に取り、ジェイクをおびき寄せようとします

ジェイクはひとり立ち向かおうとしますが

その中にレヤもいることがわかり、メトカイナ族も総出

さらに長男ネテヤムが撃たれて死に

母ネイティリの戦士の魂に火が付いた

弓矢ひとつで敵をやっつけ、飛行機を墜落させ、重機だって倒す

最後はキリの不思議な力と

鯨のパヤカンのおかげで家族は海中から助け出されます

 

そして一度は海に沈んだマイルズも

スパイダーによって命を救われるのです

マイルズはこれで改心するのかね

(人格データのコピーで死んでも蘇る設定はどうなった 笑)

ラスト、ネテヤムのお葬式

旅立とうとするジェイクに、メトカイナ族の族長トノワリは

もう仲間だ、ここに残るよう伝えるのでした

たぶん見るたびにツッコミどころが発見できるのでしょうが(笑)

この長さ、何度も見れるというわけではない

 

この先、キリの父親は誰なのか

スパイダーとの関係

ロアクとレヤの恋愛へと発展していくのでしょう

人類の移住という最大の問題も残っていますね

5部作構成ですでに「アバター3」は

制作がはじまっているということ

ターミネーター」シリーズのように

「2」でやめておけばよかった、にならないことを祈ります(笑)





【解説】映画.COMより

ジェームズ・キャメロン監督が革新的な3D映像を生み出し、全世界興行収入歴代1位の大ヒット作となった「アバター」の約13年ぶりとなる続編。前作から約10年が経過した世界で、新たな物語が紡がれる。

地球からはるか彼方の神秘の星パンドラ。元海兵隊員のジェイクはパンドラの一員となり、先住民ナヴィの女性ネイティリと結ばれた。2人は家族を築き、子どもたちと平和に暮らしていたが、再び人類がパンドラに現れたことで、その生活は一変する。神聖な森を追われたジェイクとその一家は、未知なる海の部族のもとへ身を寄せることになる。しかし、その美しい海辺の楽園にも侵略の手が迫っていた。
ジェイク役のサム・ワーシントン、ネイティリ役のゾーイ・サルダナらおなじみのキャストが続投し、前作でグレイス・オーガスティン博士役を務めたシガニー・ウィーバーが、今作ではジェイクの養子キリ役をモーションキャプチャーによって演じている。第95アカデミー賞で作品賞ほか計4部門でノミネートされた。

2022年製作/192分/Gアメリ