2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧
原題は「TENEBRE SOTTO GLI OCCHI DELL'ASSASSINO」 (影‐殺人者の目の前で) ひとめでダリオ・アルジェントとわかる 人間の隠れた悪性の焦点を当てた エロティックな殺人スリラーですが なんと、アルジェント自身がアメリカで遭った ストーカー行為や殺人予…
原題の「Dressed to Kill」(殺すための服装)とは (パーティなどで)異性の気を惹くためセクシーに着飾ることで 女性が男性を悩殺する、というニュアンスがあるそうです シャワーで襲われる夢に始まり 美術館からエレベーターに至る序盤がとにかく最高 い…
原題は「Klute」(クルート=主人公である警官の名前) ジャンルとしてはサスペンスものですが 犯人探しのプロセスが単純で、種明かしもすぐにわかります 後半は悩める娼婦と孤独な警官の恋物語ですが、中途半端(笑) だけど、クールと可愛いらしさが入り混…
原題は「La Veuve Couderc」(未亡人クーデルク) カミュの「異邦人」の主人公 ムルソーの後日譚を思わせるようなストーリーでしたね ムルソーは母親の葬儀で涙を流さなかったせいで 人間味のかけらもない冷酷な人間だと非難され さらに友人のトラブルでアラ…
原題は「Le Train」(列車) ロミー・シュナイダー主演作の中でも特に人気で 評価が高いですね 1940年フランス北西部、ドイツ軍の攻撃から逃れるための 疎開列車での出会い それから3年後 男は警察(フランス警察であるが、ナチスの秘密警察下)に呼び出され …
原題は「La Pianiste」 原作は「ポルノ作家」などとして非難されたオーストリアの エルフリーデ・イェリネク(2004年ノーベル文学賞受賞)の 「Die Klavierspielerin」(ピアニスト 1983) 賛否両論も当然の作品とは思いますが いままでにないマゾヒズムの解…
影=黒人=人種差別 影(私)、に居場所はあるのか 尊厳はどう守るのか 原題は「Shadows」(影達) ジャズの即興演奏にインスパイアされ、即興的演出で作られたという インデペンデンス(独立)映画の父、ジョン・カサヴェテスのデビュー作 ニューヨークでの…
原題は「Cesar et Rosalie」(セザールとロザリー) ひとりの魅力的な女性をふたりの男が取り合ううちに やがて男同士の友情が芽生えていく・・・というもの クロード・ソーテは男女の三角関係よりむしろ ホモソーシャル(対女性やゲイでない、男性間の親密…
原題は「Les Choses de La Vie」(人生の選択) 働き盛りの中年男が、長年つれ添った妻と若い愛人の間を フラフラする話なのですが ロミー・シュナイダーは自身の主演作のなかで 本作が「もっとも好きな映画」と言っていたそうです オールバックにまとめた栗…
「言わないで 夏が終わってもまだ言いたかったら 言って」 原題も「Hot Summer Nights」(熱帯夜) ここ数年注目され続けているA24の制作 といっても、中身はびっくりするほどありません(笑) 甘酸っぱい夏の想い出ではなく ハメをはずし過ぎ、取り返しがつ…
「蝶々夫人を美しいと感じるのは 西洋人が東洋人を無意識に見下しているから」 原題も「M.Butterfly」(マダム・バタフライ=蝶々夫人) といってもオペラ「蝶々夫人」の現代版アレンジではなく(笑) 文化大革命時、京劇女優に本気で恋してしまった フラン…
「ぼくに何ができるか決めつけるな」 原題も「Gattaca」 "Gattaca" のGとAとTとCは、DNAの基本塩基であるguanine(グアニン) adenine(アデニン)thymine(チミン)cytosine(シトシン)の頭文字で ここでは航空宇宙局の名称 近未来、 出生直後の遺伝子検査…