2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧
原題も「The Starling」(ムクドリ) つがいで仲睦まじく子育てする(その一方で攻撃的)ムクドリと ひとり娘を失った、かっては円満だった夫婦の喪失と再生と描いたドラマ 私、職場で休憩中に「中田敦彦のYoutube大学」とか見ていて いわゆる教養本の解説が…
原題も「Mank」 マンクとは「市民ケーン」(1941)の不遇の脚本家 ハーマン・マンキウィッツ(ジョゼフ・マンキーウィッツの実兄) のあだ名 デヴィッド・フィンチャーの父親、ジャック・フィンチャーの脚本に 映画会社による政治活動や、社会革命運動の弾圧と…
冷戦時代、そしてカビ―・ブロッコリ最後の「007」 ベルリンの壁が崩壊した年に公開されたシリーズ第16作目 原題は「LICENCE TO KILL」(殺人許可証) 女王陛下のためじゃない007 シリーズ初の「汚れた」「血まみれ」たダルトン・ボンド おかげで興行は失…
「俺はプロしか殺さない。あの子は素人だ」 原題も「THE LIVING DAYLIGHTS」 (生きている日光=意識) シリーズ第15作目 でシリーズ誕生25年を記念して製作 4代目ボンドとしてティモシー・ダルトンが登場 彼の話す英語は中産階級の良家の子息のようなアク…
原題も「DUNKIRK」 (フランス最北端に位置する湾岸都市の名称) 第二次世界大戦の西部戦線における、ドイツ軍のフランス侵攻の 1940年5月24日から6月4日の間に起こった戦闘「ダンケルクの戦い」と イギリス本国(グレートブリテン島)に40万人の将兵を脱出…
「本当は子供なんか欲しくなかった」 原題も「ROMA」(ローマ) 公開年の主たる映画賞のノミネート及び受賞を総なめにし この作品を見るために、NETFLIXに加入した ムービーファンも多いのではないでしょうか(笑) タイトルの由来は監督、製作、脚本、撮影…
原題も「Don't Look Up」(見上げないで) アプローチは「アルマゲドン」(1998)か「ディープ・インパクト」(1998) この2作品は元のアイディアが同じなので内容が酷似しており 地球に隕石、あるいは彗星が衝突することがわかり 核ミサイルで破壊しようとする…
原題も「Tick, Tick...Boom!」(チクタク...ドーン!) ブロードウェイの人気ミュージカル「レント」の作曲者 ジョナサン・ラーソンが、自作自演の曲と歌詞にあわせた 漫談のような舞台「Tick,Tick…BOOM!」を完成させるまでのお話 スティーブ・ジョブズやマ…
原題も「ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD」 (むかしむかし、ハリウッドで) 私はタランティーノの露悪で与太話的な作風が あまり好きではないのですが、これは単純に面白かったです 初共演というレオとブラピのコンビの息もぴったり マーゴット・ロビーのキ…
原題も「The Power of the Dog」(犬の力) 海外の批評家からは絶賛され 第79回ゴールデン・グローブ賞では3冠に輝きましたが これは手強い、見る人を選ぶ作品でした LGBTQ(性的マイノリティ) ギフテッド(IQ130以上の発達障害) 身分の差や、アルコール依…
原題も「THE IRISHMAN」(アイルランド人) 原作は「アイリッシュマン」と呼ばれた実在したヒットマン フランク・シーランの自白に基づいた(信憑性は定かでない) 2004年に出版されたチャールズ・ブラント(元捜査官)のノンフィクション 「I Heard You Pai…
「文脈を無視すれば言葉は好きに解釈できる」 原題も「The Trial of the Chicago 7」(シカゴセブン裁判) 2022年北京冬季オリンピックにおいて 香港での政治的自由や民主化デモの弾圧 ウイグル族に対する残虐行為 テニス選手の彭帥さんの安否の懸念などの理…
原題も「The Father」(父) 認知症の親、またはパートナーの介護の苦労を描いた作品は多くありますが 認知症になった人間側から見える世界を描いているのは珍しい しかも自分も認知症を患ったかのように疑似体験できる 顔が判断できなくなる 記憶の時系列が…
原題も「Marriage Story」(結婚物語) ですが、正確には離婚物語 監督でもあるノア・バームバック自身の実体験に基づいた 「離婚なんて勘弁」ものですが ラストはまるで古いラブレターを見つけたような センチな気持ちになります 才能ある舞台監督、夫チャ…
原題は「THE UNFORGIVABLE 」(許されざる者) サンドラ・ブロック制作主演(57歳と思えば若い) しかも女らしさを全てかなぐり捨てて熱演 元受刑者が社会復帰する難しさ 世間からの偏見、厳しい風当たり 被害者家族の復讐心 それぞれの人々の立場は違うけど…
原題も「Journal d'un cure de campagne」(田舎司祭の日記) マーティン・スコセッシの「タクシードライバー」に 影響を与えた作品として有名 ブレッソンはよくベルイマンと比較されるそうですが ベルイマンが「神とは何か」「神の不在」への思索を展開する…