洋画・ドラマ

真実(2019)

2011年に是枝裕和がジュリエット・ビノシュから 「何か一緒に映画を撮りませんか?」と誘われたのがきっかけ そりゃあ断れませんよね(笑) 8年の構想をかけカトリーヌ・ドヌーヴを迎えて製作した 日仏合作映画 が、大女優カトリーヌ・ドヌーヴは 是枝監督が…

ペイ・フォワード 可能の王国(2000)

原題は「Pay It Forward」(次に渡そう) タイトルの通り(助けてもらった)恩を返すのではなく 次へ渡していくお話 車を壊された新聞記者が、見ず知らずの他人から 突然高級車のジャガーを使ってくれとプレゼントされます 一体なぜ? 物語はその4ヶ月前か…

2人のローマ教皇(2019)

「壁ではなく橋を作れ」 原題も「The Two Popes」 ベネディクト16世(在位2005~2013)とフランシスコ教皇(在位2013~) 2代に渡るローマ教皇の実話に基いたフィクション 日本人にはあまり知られていないバチカンの儀式を知れるのは面白い 教皇選挙の…

ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌(2020)

原題も「HILLBILLY ELEGY」(田舎者の哀歌) 「ヒルビリー」とは山岳地帯に住む田舎者を呼ぶときの蔑称 特にケンタッキー州やウエストバージニア州に住み着いた スコッツ=アイリッシュの人々のこと 原作はJ.D.ヴァンスによるベストセラー回顧録で 「トラン…

ムクドリ(2021)

原題も「The Starling」(ムクドリ) つがいで仲睦まじく子育てする(その一方で攻撃的)ムクドリと ひとり娘を失った、かっては円満だった夫婦の喪失と再生と描いたドラマ 私、職場で休憩中に「中田敦彦のYoutube大学」とか見ていて いわゆる教養本の解説が…

Mank/マンク(2020)

原題も「Mank」 マンクとは「市民ケーン」(1941)の不遇の脚本家 ハーマン・マンキウィッツ(ジョゼフ・マンキーウィッツの実兄) のあだ名 デヴィッド・フィンチャーの父親、ジャック・フィンチャーの脚本に 映画会社による政治活動や、社会革命運動の弾圧と…

ファーザー(2020)

原題も「The Father」(父) 認知症の親、またはパートナーの介護の苦労を描いた作品は多くありますが 認知症になった人間側から見える世界を描いているのは珍しい しかも自分も認知症を患ったかのように疑似体験できる 顔が判断できなくなる 記憶の時系列が…

マリッジ・ストーリー(2019)

原題も「Marriage Story」(結婚物語) ですが、正確には離婚物語 監督でもあるノア・バームバック自身の実体験に基づいた 「離婚なんて勘弁」ものですが ラストはまるで古いラブレターを見つけたような センチな気持ちになります 才能ある舞台監督、夫チャ…

消えない罪(2021)

原題は「THE UNFORGIVABLE 」(許されざる者) サンドラ・ブロック制作主演(57歳と思えば若い) しかも女らしさを全てかなぐり捨てて熱演 元受刑者が社会復帰する難しさ 世間からの偏見、厳しい風当たり 被害者家族の復讐心 それぞれの人々の立場は違うけど…

家へ帰ろう(2017)

「 神様はひとりだけよ 呼び方は違っても、みんな同じように守ってくれるわ」 原題は「EL ULTIMO TRAJE」(最後のスーツ) ユダヤ人のお爺さんのロード・ムービーといえば 「手紙は憶えている」 (2015)がありますが (年月を超えた)復讐ではなく、和解 し…

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018)

原題は「Tumma Kristus」(未詳の巨匠) 邦題の「ラスト・ディール」は最後の取引という意味 フィンランド映画って子どもが可愛いくて インテリアがお洒落なイメージがあるのですが(笑) 本作も古びた画廊や街並み、イマドキな少年がヨカッタですね ヘルシ…

あしたは最高のはじまり(2016)

原題は「DEMAIN TOUT COMMENCE」(明日は新しい一日」) 2013年のメキシコ映画「Instructions Not Included」 (受け入れられません 日本未公開)のリメイク 黒人と白人のカップル、未婚の親、LGBT 生物学的な親と育ての親、親権争い この映画がヨーロッパで…

コッホ先生と僕らの革命(2011)

原題は「DER GANZ GROßE TRAUM」(大きな夢のため) 1874年ドイツの学校で初めてサッカーゲームを導入した 「サッカーの父」と呼ばれるコンラート・コッホ(1846~1911)がモデル ですが、史実とはかけ離れているそうです プロットは「今を生きる」(1989)に…

もうひとりの息子(2012)

原題は「Le fils de l'Autre 」(他の子) 名前も作品も知らない監督でしたが(笑) (フランス国籍のユダヤ人)女性で、年齢も近く 主人公と同じ年頃の息子がいるせいか、その感性にはとても共感しました 大まかなストーリーは、よくある赤ちゃん取り違えも…

ローマの奇跡(2006)

原題は「Per non dimenticarti 」(英題forget you not=忘れないで) 戦後間もない1947年のローマの産科病棟で 出産を待つ9人の女たちの数日間の物語 雰囲気は成瀬巳喜男に似てるといいますか 夫は仕事のことでも、家庭のことでも、優柔不断で女性の気持ち…

0.5ミリ(2014)

「極限に追い込まれたヒトの輝きは 極限状態を凌駕し自己の実存として覚醒され、それは山をも動かすこととなるその山とは一人ひとりの心、0.5ミリ程度のことかもしれないが その数ミリが集結し同じ方角に動いた時こそが、革命の始まりである今日的日本人にそ…

愛しのシバよ帰れ(1952)

原題は「COME BACK, LITTLE SHEBA」 (戻ってきて、リトルシバ) 「シバ」とはかつて飼っていた小犬のこと ある朝、部屋を探している女子大生マリーがローラを訪ねてきます ローラから話を聞いた夫のドクは渋りますが 再訪してきたマリーを一目見たとたん ド…

チョコレートドーナツ(2012)

「マルコが好きなのはハッピーエンドだった」 原題は「ANY DAY NOW」(いつの日か)でボブ・ディランの「I Shall Be Released」(1967)(私は解放(釈放)されるべきだ)のサビの部分の歌詞になります この映画を見て、ふと思い出したのが2016年7月に発生した…

パターソン(2017)

原題も「Paterson」 映画評論家風に言えば、ジム・ジャームッシュがアメリカのモダニズム詩人ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ(1883~1963)の長篇詩「パターソン」に影響を受けて「アメリカ的なるもの」「労働者階級のアーティスト」を追い求めた作品・…

ワンダー君は太陽(2017)

原題は「Wonder」ワンダーは「不思議」や「驚き」という意味がありますがここでは「奇跡の子」ということ トリーチャーコリンズ症候群とは、遺伝子の突然変異によって頬や顎の骨が未発達、または欠損した状態で生まれ耳の穴がなく聴力障害を伴うこともある5…

チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密(2012)

原題は「STARLET」(スターレット =愛犬の名前)「STARLET」には「小さな星」や「スターの卵」という意味もあるそうですそれにしても毎度のことながら副題でネタバレする配給会社のやり方はなんだしかもチワワじゃなくてミックスだし(笑) 邦題のせいで損…

 ラッキー(2017)

「どうして俺はリベラーチェの性的指向にこだわっていたんだろうな」 原題も「LUCKY」監督は無名だし、90歳の爺が主演、期待しないで鑑賞しましたが意外にも玄人向けの素晴らしい出来で(笑)2017年9月に91歳で亡くなった名脇役ハリー・ディーン・スタントン…

カンパニー・メン(2010)

「俺が破滅しても誰も気づかない」原題も「THE COMPANY MEN」(会社の男) ざっとしたあらすじは、世界金融危機(リーマンショック)後のサラリーマンの人間模様コロナショックの今、決してよその国や映画の話でなく現実味を帯びています アメリカの映画を見…

ベロニカとの記憶(2017)

原作はジュリアン・バーンズの同名小説「THE SENSE OF AN ENDING」(終わりの感覚) アプローチは「さざなみ」(2016)に似ていてシャーロット・ランプリングがさすがの凄み終盤はミステリー調の展開になっていきます 趣味のライカの中古専門店を営むトニーに…

オンリー・ザ・ブレイブ(2017)

原題も「Only the Brave」(唯一の勇敢な) 日本ではあまり馴染みのない森林火災ですが2019年秋から現在(2020年2月)においてもなお続いているオーストラリアの森林火災はニュースになっていますその規模と被害の大きさに一刻も早い終息を願うばかりです 本…

愛、アムール(2012)

「用意は良いかい? そうか、僕は食器を洗ってなかったね 全て片付けて…さぁ行こう」 公私ともに忙しくなかなかブログの訪問・更新ができていません(泣)それでもたまに映画を見ると秀作や名作にたどり着くことがあって簡単でもいいから、備忘録として残せ…

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016)

原題も「THE FOUNDER」(創始者)ムカつくこと極まりない内容でしたが(笑)わかりやすく、テンポがよく、最後まで引き込まれました マイケル・キートンの代表作になると思いますしマクドナルド兄弟を演じたニック・オファーマンとジョン・キャロル・リンチも…

サーミの血(2016)

原題も「Sami Blood/Sameblod」スゥエーデン出身のアマンダ・ケンネル監督は自分がサーミ人の血を引いていることからサーミ文化の映画制作を考え出演者もサーミ人を起用したそうです(姉妹は本当の姉妹) 「ラップランド」といえば子どもも大人も憧れる”サン…

92歳のパリジェンヌ(2015)

原題は「LA DERNIERE LECON」(最後のレッスン)原作はフランス元首相(1988~1991任期)のリオネル・ジョスパンの妹で作家のノエル・シャトレが、自殺した(2002年92歳)母ミレイユの最期を綴った同名小説 テーマは「尊厳死」 日本でも厚生労働省が、人生の…

きっと、いい日が待っている(2017)

原題はデンマーク語で「Der kommer en dag」(いつの日か) 日本でも親の虐待によって幼い子の命が奪われたり学校での虐めが原因による自殺というニュースが毎日のように流れ最近では学校教諭による、若い教諭への虐めが報道されています でも実際は、虐待や…