洋画・恋愛/青春

男と女 人生最良の日々(2020)

「人生最良の日々を、(わたしたちは)まだ生きてはいない」 ヴィクトル・ユゴー 原題は「Les plus belles annees d'une vie」(人生で最も美しい年) 「男と女」(1966)の続編、想像したよりかなり好い出来で トランティニャンの遺作として本当にふさわし…

ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド(2021)

これが私たちの「アメリカン・グラフィティ」 卒業、友情、恋が、音楽とともにあった 青春の邂逅(かいこう) 原題は「SHOPLIFTERS OF THE WORLD 」(世界中の万引者よ)で ザ・スミスのヒット曲のタイトル 今思うと「万引き犯たちよ、どんどん万引きしよう…

荒野にて(2017)

原題は「LEAN ON PETE 」(ピートにすがる) ピートとは主人公の少年が愛した競走馬の名前 頼るものもない、お金もない、未来も見えない だけど若くて瑞々しい 15歳のチャーリー(チャーリー・プラマー)は その日暮らしで住居も女性も転々としている父親と2…

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019)

原題は「LITTLE WOMEN」(小婦人) 戦場から送られて来た父からの手紙を 4姉妹に囲まれ母が読み上げる有名なシーンは本作でも美しい 「若草物語」といえば、真っ先に 1949年のマーヴィン・ルロイ版を思い出しますが (それしか見ていないからな) こちらは「…

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015)

「愛はありました おろそかにしてただけで」 原題は「DEMOLITION」(解体) 邦題は車のサンバイザーの内側に貼られていた 死んだ妻からの付箋に書かれていたメッセージ 雨の日は気づかない 晴れた日は(眩しくてサンバイザーを降ろすから) “愛してる”という…

ウォールフラワー(2012)

原題は「The Perks of Being a Wallflower」 (ウォールフラワー(壁の花)の思いがけない特典) もし君が壁の花(=パーティで誰からも誘われずぼっちで壁際に立ってる人)でも 自分の魅力や悩みに気付いてくれる仲間が出来たなら 忘れられない学生時代にな…

ハワーズ・エンド (1992)

「家が人を選ぶ」 原題も「HOWARDS END」(家の名前) ハワーズ・エンドは、原作者であるフォースター(1879~1970)の 母親がかって所有していたコテージ・ハウスで 今でもロンドンから数十キロ離れたハーフォードシャーに 存在しているそうです フォースター…

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017)

原題は「REBEL IN THE RYE 」(ライ麦の反乱軍) 原作はケネス・スラウェンスキーのベストセラー本 「サリンジャー 生涯91年の真実」(2013) 単行本未収録作品や未発表原稿や手紙 関係者の証言、政府の資料を突き合わせながら コロンビア大学でのバーネット教…

ラ・ブーム(1980)

原題も「LA BOUM」(パーティ) 言わずと知れたソフィー・マルソーのデビュー作 流行りましたね、懐かしいですね 今見ると角川映画みたいで、大したことないけど(笑) ティーンエイジャーの初恋と、両親の離婚騒動という 青春ラブストーリーだけでなく セッ…

アマンダと僕(2018)

原題は「Amanda」ですが 物語の主題である「Elvis has left the Building」(エルヴィスは建物を出た) のほうが、結果として良くも悪くもしっくりする 独身男が身寄りのなくなった幼い女の子を引き取って面倒を見る、という プロットは「うさぎドロップ」(2…

素敵なウソの恋まじない(2015)

「想いは相手に伝えて初めて、それは愛になるんだ」 原題は「ROALD DAHL'S ESIO TROT」(ロアルド・ダールのエシオトロット) ロアルド・ダールとはイギリスの小説家、児童作家の名前 エシオトロット” ESIO TROT”とはトータス(亀)”TORTOISE”の逆さ言葉 日本…

ローズの秘密の頁(2016)

原題は「The Secret Scripture」 (秘密の聖書) 原作はセバスチャン・バリーの同名小説(2008) 私的には予想外の結末で面白かったのですが(笑) 批評家からはかなりの酷評と低評価だったそうです 原作のほうがあまりに素晴らしいのか 南北アイルランド人の描…

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2018)

原題は「Maudie」(モード=ヒロインの名前) モード・ルイス(1903年-1970年)はカナダの フォークアート(土地固有の文化を描いたアート) 画家 カナダの田舎の風景、動物や草花をモチーフ絵を描き カナダで最も愛されている画家のひとり 身体障害者に対…

希望の灯り(2018)

原題は「In den Gängen 」(通路にて) ざっくりとしたあらすじは巨大スーパーマーケットに入った新人従業員が 周りのスタッフと触れ合いながら、一人前になる話 アキ・カウリスマキやジム・ジャームッシュ作品のような 繰り返す日常を淡々と描いていて そん…

天使の入江(1963)

原題は「La baie des anges」(天使の湾) 天使の湾とはニースから、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュールの アンティーブ岬まで広がる地中海の湾のこと 日本では長らく未公開で、初めて公開されたのは 2007年3月のフランス映画祭での特別上映 モナコとカ…

ジャック・ドゥミの少年期(1991)

原題は「JACQUOT DE NANTES」(ナントのジャコット) ナントとはフランスのロワール河の河口にある都市で ジャック・ドゥミ(=ジャコット)の故郷のこと アニエス・ヴァルダが、病気を患い映画監督から離れたドゥミのために ドゥミの少年時代を描いた作品 …

イエスタデイ(2019)

原題も「Yesterday」(イエスタデイ) ポール・マッカートニーがガールフレンドの部屋で寝ているとき 夢の中で「Yesterday」のメロディが流れ 忘れないよう起床後すぐにコードを探し曲を完成 それがあまりにも完璧な曲だったので、既に誰かの曲かと疑い みん…

コーヒーをめぐる冒険(2012)

原題は「Oh Boy」 フランソワ・トリュフォーのような映像と ウディ・アレンのような鬱陶しさと ジム・ジャームッシュのような時間の使い方 コーヒー、煙草、ウォッカという小物使いがうまく 全編に流れるジプシー・ジャズもいい 早朝、ガールフレンドが寝て…

ナイロビの蜂(2005)

「君を守るよ」「私もあなたを守るわ」 原作と原題はジョン・ル・カレの「The Constant Gardener」(誠実な園芸家)ヒロインのモデルは、ル・カレが「本書を捧げる」と記した難民問題に取り組んだ人道主義者イヴェット・ビアパオリ(1938~1999) 原作はわかり…

予期せぬ出来事(1963)

原題は「The V.I.P.s」(Very Important Person=重要な人物たち=要人)この邦題はいいですね ロンドンのヒースロー空港若い賭博師と駆け落ちしようとする結婚13年目を迎える経済界の大富豪の奥様脱税のため英国を離れたい映画製作者と女優大手企業に買収さ…

ワンダー君は太陽(2017)

原題は「Wonder」ワンダーは「不思議」や「驚き」という意味がありますがここでは「奇跡の子」ということ トリーチャーコリンズ症候群とは、遺伝子の突然変異によって頬や顎の骨が未発達、または欠損した状態で生まれ耳の穴がなく聴力障害を伴うこともある5…

最初で最後のキス(2016)

「ブルーは好きだが、ロレンツォは好きになれないな」原題は「UN BACIO」(キスを一つ=じゃあ、またね) イタリア映画にしてはずいぶん保守的で差別的な映画だなと思ったのですがそれもそのはず2008年にアメリカ・カリフォルニア州でおこったゲイの少年が同…

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018)

原題も「I FEEL PRETTY」(可愛くなった気がする) ありきたりのサクセスコメディですが、私は好かった仕事や人間関係で辛さを感じているコンプレックスで生きることが苦しいそんな悩める女の子達が、少しでも元気になってほしいというメッセージを感じます …

オンリー・ザ・ブレイブ(2017)

原題も「Only the Brave」(唯一の勇敢な) 日本ではあまり馴染みのない森林火災ですが2019年秋から現在(2020年2月)においてもなお続いているオーストラリアの森林火災はニュースになっていますその規模と被害の大きさに一刻も早い終息を願うばかりです 本…

チョコレート(2001)

非白人女性(ハル・ベリー)が初のアカデミー主演女優賞を受賞したことで話題になりました 原題は「Monster's Ball」(怪物の舞踏会)アメリカの刑務所は死刑執行前日に看守たちが行う宴会のことをこう呼ぶそうです 面白かったです車の中でビリー・ボブ・ソ…

女は女である(1961)

原題も「UNE FEMME EST UNE FEMME」(女性は女性です)ミシェル・ルグランによる、歌わないミュージカル(笑) ゴダールとアンナ・カリーナまだ新婚で一番ハッピーだったときアンナ・カリーナは着せ替え人形の如く衣装を変え、最高に可愛いわがままも、喧嘩も…

ぼくを探しに(2013)

原題は「Atila Marcel」(アッティラ・マルセル)プロレスラーの父親のリングネーム 数々の傑作アニメを生み出し、日本でも評価の高いシルバン・ショメ初体験でございます(笑)ポップでキュートな映像、メルヘンと現実の中間のような世界観どの画面も切って…

青いパパイヤの香り(1993)

原題も「L'ODEUR DE LA PAPAYE VERTE」(グリーンパパイヤの匂い) 全篇フランスのスタジオで撮影されたというフランス製ベトナム映画このセットがすばらしい吹き抜け、格子の窓、豊かな緑と水の庭昆虫たち、蛙、鳥のさえずりその庭で座って作る美味しそうな…

タイタニック(1997)

「船の切符は最高の贈り物だった、君に会えたからね 今も感謝でいっぱいだ、本当だよ 絶対、生き延びると約束してくれるね 絶対、あきらめるな」 ついにYahoo!ブログ終了私が有終の美を飾るのに相応しい最後のレビューに選んだのは「タイタニック」(笑)公…

フランシス・ハ(2012)

タイトルの「FRANCESHA」は アパートのポストのネームプレートに FRANCESHALLADAYの名前が長くて入らず、折って入れたところ FRANCESHA(フランシス・ハ)になったことから ネームプレートに収めようと考えもせず名前を書く それがフランシス27歳 タイトルもで…