2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ユリシーズ(1954)

原題は「ULISSE」( 英題Ulysses ) 「トロイの木馬」の後日譜 原作はホメロスの叙事詩「オデュッセイア」 ギリシャ語がラテン語を経由し英語で「ユリシーズ」と呼ばれるようになり イギリスの作家チャールズ・ラムの子ども向けの再話 「ユリシーズの冒険」(…

コン・エアー (1997)

原題も「Con Air」 「コン・エアー」とはアメリカ連邦保安局の空輸隊のことで 出廷や医療緊急事態に出動したり、実際に囚人輸送も行っているそうです 第18回ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)で 「Worst Reckless Disregard for Human Life and Public Pro…

ロスト・バケーション(2016)

原題は「The Shallows 」(浅瀬 ) 「ジョーズ」(1975~)シリーズの二番煎じか 「トゥームレイダー2」(2003)のような B級サバイバルパニックだろうと 期待しないで見たのがよかったのか(笑) 思った以上に楽しめました サメに襲われ負傷を負った女性が 海岸…

太陽の中の対決(1967)

原題は「Hombre」(スペイン語で男) 西部劇ではよくあるネイティブアメリカンに育てられた白人の話なのですが マーティン・リットの人種差別に対する怒りや 裕福な白人アメリカンへの反骨心が垣間見えるポストウエスタン 高低差と奥行きを活かした演出も逸品…

天国は待ってくれる(1943)

原題も「HEAVEN CAN WAIT 」 エルンスト・ルビッチ初のテクニカラー作品のファンタジー・コメディ 生涯女好きだった男が、閻魔大王に地獄の受付で 自分の人生を語って聞かせる話 セリフのやり取りがお洒落で(英語が理解できたらもっと面白いのだろう) ルビ…

アルカトラズからの脱出(1979)

原題も「Escape From Alcatraz 」 脱獄不可能とされたアルカトラズ連邦刑務所から2人の囚人とともに脱出した フランク・リー・モリス(1926年-1962年6月11日失踪)がモデル IQは133 約2年間に渡りモリスとエングリン兄弟は独房内の換気口の格子に 仕事場から…

運び屋(2018)

原題は「THE MULE 」「MULE」とは荷物を運ぶ「ラバ」のこと 第二次世界大戦でブロンズ・スター・メダルを授与された軍人で 退役後はデイリリー栽培の達人として知られる園芸家 2009年から2011年までシナロア・カルテルの運び屋を務めた レオ・シャープ(Leo …

本当の目的(2015)

「この国自体が売春婦みたいなもの」 原題は「Три дена во септември」 英題は「Three Days in September 」( 9月の3日間) マケドニア(正式国名「北マケドニア」独立は1991年)と コソボ(独立は2008年)合作のマケドニア語映画 マケドニア語は北マケドニ…

華氏119(2019)

原題は「Fahrenheit 11/9 」 「119」はドナルド・トランプが第45代大統領が勝利宣言をした 「2016年11月9日」の意味 トランプ大統領に対する批判だけを描いているのではなく (でも愛娘イヴァンカへの近親愛はムーアが言う通りキモチワルイ) アメリカの大統…

ボウリング・フォー・コロンバイン(2002)

原題も「BOWLING FOR COLUMBINE 」 アカデミー賞長編、ドキュメンタリー映画賞 フランスのセザール賞、最優秀外国映画賞 カンヌ映画祭では特別賞ほか多くの賞を受賞し マイケル・ムーアを一躍有名にした作品 監督自らのインタビュー式のドキュメンタリー映画…

ローズの秘密の頁(2016)

原題は「The Secret Scripture」 (秘密の聖書) 原作はセバスチャン・バリーの同名小説(2008) 私的には予想外の結末で面白かったのですが(笑) 批評家からはかなりの酷評と低評価だったそうです 原作のほうがあまりに素晴らしいのか 南北アイルランド人の描…

女と男の観覧車(2017)

原題は「WONDER WHEEL」 (コニーアイランドにある観覧車のこと) 「女と男の観覧車」というより「疲れた女の観覧車」(笑) しかもジム・ベルーシは回転木馬の操縦士だし(笑) ウディにしてはコメディ要素が少なく モテ男が恋人の娘を好きになってしまうと…

プリズナーズ(2013)

原題も「Prisoners 」(囚人や捕虜のこと) 林で鹿を撃つオープニングの映像美 屋外の景観はもちろん、室内の撮影にも手抜きをすることはありません 暗くよどんだサウンドも雰囲気があり 本作でもヴィルヌーヴのセンスが光ります カメラはロジャー・ディーキ…

複製された男(2013)

原題は「Enemy」(敵) これがヴィルヌーヴが描くドッペルゲンガー 原作はポルトガルのノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの 「The Double」(二重や生き写し、コピーの意) ドッペルゲンガーとは、自分の姿をもうひとりの自分で描く幻覚の一種 本人に関係の…

湿地(2006)

原題も「Mýrin」 (アイスランド語ミリン=ボグー酸性の泥炭が蓄積する湿原のこと ) 長ったらしい副題の付いたタイトルにはうんざりする こういうシンプルな邦題がいい 製作が2006年にもかかわらず、日本公開が2015年というのも 北欧ミステリーブームに乗っ…