洋画・サスペンス/犯罪/マネー

ともしび(2017)

原題は「Hannah」(主人公の名前) これは難解、というよりかなり手強い(笑) まるで観客の映画を見る目を試すように ポーカーの如く手の内を見せようとしません 一方で残酷に老いを見せつける 若かったらやり直せるでしょう もう一勝負もできるでしょう で…

ピエロがお前を嘲笑う(2014)

「ハッカーにとって、進入できないシステムはない」 原題は「Kein System ist sicher 」(安全なシステムはない) 伊坂幸太郎さんの小説のタイトル(笑)のような邦題は 主人公たちのハッカー・グループ名 「CLAY」 (Clowns Laugh At You= ピエロがお前を…

THE GUILTY/ギルティ(2018)

原題は「DEN SKYLDIGE」(デンマーク語で”犯人”) アイディア勝負の低予算サスペンス 電話の会話のみで進むストーリー展開は 密室劇というより、ラジオドラマに近い感覚 単純なシーンの連続にもかかわらず 88分と短くまとめているので飽きさせません 舞台は…

ゾディアック(2006)

原題も「ZODIAC」(黄道帯) ゾディアックとは1968年から1974年にかけて サンフランシスコ市内で若いカップルを中心に少なくとも5名を殺害し 新聞社や警察に多量の犯行声明文を送りつけ捜査をかく乱した連続殺人犯のこと 「ダーティハリー」(1971)に登場する…

ザ・レポート(2019)

原題も「The Report」 「The Torture Report」から 「Torture」の文字をマーカーで塗りつぶしたのが本作のタイトル「Torture」とは「拷問」のこと 派手さや面白さはないけれど、深く考えさせられる ポリティカルサスペンスであり、ドキュメンタリー ちょうど…

アウト・オブ・サイト(1998)

原題も「OUT OF SIGHT」(死角) スティーヴン・ソダーバーグ流シャープで、ユーモアがあって ジョージ・クルーニーとジェニファー・ロペスの スタイリッシュなストックホルム症候群もの この頃のジェニファー・ロペスとアンジェリーナ・ジョリーって メイク…

さらば愛しきアウトロー(2018)

原題は「TheOldMan and theGun 」(老人と銃) ヘミングウェイの「TheOldMan and theSea」(老人と海)にかけてます ロバート・レッドフォード最後の主演作 「この映画はほとんど実話である」のオープニング字幕は 「明日に向って撃て!」(1969)と同じ(笑…

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016)

原題は「THE BIG SHORT」 ”ショート”とは金融用語で”空売り”や”逆張り”のこと 株などを売ることや、売りポジションを保有することで 市場価格が下がることで利益を獲得できると方法のひとつ 2020年以降も、コロナ禍によって 国内外経済が大きな打撃を受けて…

昔々、アナトリアで (2011)

「昔々、アナトリアで・・・と始まるお伽話みたいだ」 原題も「Bir Zamanlar Anadolu'da」(英題Once Upon a Time in Anatolia) 第64回カンヌグランプリ受賞のトルコ /ボスニア・ヘルツェゴヴィナ作品 トルコ人監督のヌリ・ビルゲ・ジェイラン曰く 「僕の作…

ゴーン・ガール(2014)

「妻のことを考えるとき、いつも思い出すのは彼女の後頭部だ かわいらしい頭蓋骨を砕き、脳を取り出して、答えを知りたいと考える 結婚における最も重要な疑問の答えだ 何を考えているのか?何を感じているのか?互いに対して何をしてきたか?」 原題は「GON…

クリスタル殺人事件(1980)

原題は「THE MIRROR CRACK'D 」(鏡の亀裂) ミステリーとしては傑作と言い難いですが(笑) いろいろな意味で面白く、興味深かったです アガサ・クリスティの映画化といえば とにかく豪華キャストだということ その中でも本作は特に豪華絢爛ではないでしょ…

本当の目的(2015)

「この国自体が売春婦みたいなもの」 原題は「Три дена во септември」 英題は「Three Days in September 」( 9月の3日間) マケドニア(正式国名「北マケドニア」独立は1991年)と コソボ(独立は2008年)合作のマケドニア語映画 マケドニア語は北マケドニ…

湿地(2006)

原題も「Mýrin」 (アイスランド語ミリン=ボグー酸性の泥炭が蓄積する湿原のこと ) 長ったらしい副題の付いたタイトルにはうんざりする こういうシンプルな邦題がいい 製作が2006年にもかかわらず、日本公開が2015年というのも 北欧ミステリーブームに乗っ…

特捜部Q カルテ番号64(2018)

原題は「Expediente 64」(ファイル64) 過去の未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の 「特捜部Q」シリーズ待望の4作目 1961年にスプロー島にあった女子収容所と 「特捜部Q」でアサドが異動になるまでの1週間 アパートの解体中に見つかった3体のミイラ…

ヘッドハンター(2011)

原題は「HODEJEGERNE」(ノルウェー語 ヘッドハンターズ) ヘッドハンターズには「首狩り」(人間狩り)という意味もあるそうです ノルウェーで歴代最高の興行収入を記録した クライムサスペンス&ブラック・コメディ 北欧映画の話題作にはハズレがないです…

ウインド・リバー(2018)

原題も「WIND RIVER」(風の川) プロットはFBI捜査官がレイプ殺人犯を追うという よくあるクライムサスペンスなのですが 見せ方が巧みなうえ、もの悲しさを含む重厚な仕上がりで とても良く出来ていると思います アメリカ中西部ワイオミングの辺境の地、ウ…

夜の訪問者(1970)

原題は「De la part des copains」(友人から) 「激突!」(1971)「ヘルハウス」(1973)や 傑作恋愛映画「ある日どこかで」(1979)で知られる リチャード・マシスンの同名小説をフランス(イタリア合作)で映画化 フランス語が堪能なチャールズ・ブロンソンは吹…

ブラック・クランズマン(2018)

原題も「BlacKkKlansman」クランズマンとはKuKluxKlanの会員のこと 主人公ロン・ストールワースは実在する人物で1972年にコロラド州で警察官になり1979年KKKに侵入捜査、守秘義務を守り2005年に退職2014年に「BlacKkKlansman」というノンフィクション小説を…

女神の見えざる手(2016)

原題は「MISS SLOANE」(ミス・スローン)最近稀にみる素晴らしい邦題(笑)”勝利の女神”や”切り札”を感じさせるいいタイトルだと思います 批評家からの評価は低く、興行的にも失敗したそうですがこれはかなり面白く刺激的「ユージュアル・サスペクツ」(1995…

ボーダー(1982)

原題も「THE BORDER」(国境)「レッズ(1981)」と「愛と追憶の日々(1983)」の間のジャック・ニコルソン主演の作品有名でもおかしくないはずのに、知らない作品でした(笑) メキシコからの密入国の実態と、賄賂で私腹を肥やす国境警備隊の腐敗そこに難民で子…

マネーモンスター(2016)

「儲かっているときは黙っていただろ」ニューヨークの銀行に強盗に入ったものの、すでに金は持ち出された後ですぐさま警官隊とマスコミに囲まれてしまう人質をとって立て籠るものの唯一の望みはどうにか助かろうとするだけのマヌケなお人好しなのに民衆から…

ハウス・ジャック・ビルト(2018)

「ヒトラーのことが理解できるし、少し共感もしているユダヤ人には同情しているが、イスラエルはいらつく存在なので同情しすぎてはいない」2011年のカンヌ映画祭で「メランコリア」を出品したときのこの発言で映画界を干されそうになったラース・フォン・ト…

スーパー・チューズデー ~正義を売った日~(2011)

「政界に長くいるとひねくれるぞ、俺みたいに」原題は「THEIDES OF MARCH」"IDES"とはラテン語で”半分のところ”という意味で、月でいえば15日戯曲「ジュリアス・シーザー」で、カエサルが占い師に忠告される「Bewarethe Ides of March」(3月15日に用心しろ…

インサイダー(1999)

インサイダーとは、集団や組織の中の人(内部の事情に通じている人)のこと実際にあった煙草産業による組織ぐるみの犯罪隠しを告発者とTVプロデューサーの視点で描いた社会派映画煙草が有害で中毒性があることは誰でも知ってることですし私の場合は非喫煙者…

顔のないスパイ(2011)

原題は「THEDOUBLE」(二重の)タイトルでネタバレしてどうする(笑)ありきたりなB級映画、ただリチャード・ギアが出てるだけ(笑)だいたい国家を守るはずのスパイが仕事より何より人情家で安息の場所が愛する妻と子どもがいる“我が家”っておかしいだろ?…

ミルドレッド・ピアース(1945)

日本では未公開、戦後も公開されなかったそうですがアメリカでは高い評価を受け(ジョーン・クロフォードがオスカー受賞)マイケル・カーティス監督の最高傑作と言われているそうですアプローチはダグラス・サーク監督の「悲しみは空の彼方に」(1959)と似て…

ブリッジ・オブ・スパイ(2015)

脚本はコーエン兄弟つい、おおげさでドラマティックになりそうなスピルバーグを現実的な日常に引き戻して、シュールなユーモアもありますカメラはヤヌス・カミンスキー実はアンタそこにいて見ていたんじゃないの?というくらいベルリンの壁建設中の東ドイツ…

マッキントッシュの男(1972)

ジョン・ヒューストン×ウォルター・ヒル×ポール・ニューマンモーリス・ジャールのスコア原作は「高い砦」のデズモンド・バグリイが1971年に発表した冒険小説映画のほうは、わかりにくい、つまらないとキネマ旬報でも酷評だったということです確かに、登場人…

チャンブラにて(2017)

イタリア南部のジョイア・タウロと呼ばれるコムーネ(共同体)にあるチャンブラというスラム通り監督と撮影隊が過去にこの場所で撮影機材一式を積んだ車を盗まれたのをきっかけにその返還交渉で制作機会を得たそうです主人公のピオ少年はじめ、家族や親戚一…

幸福の罪(2011)

原題であるチェコ語の「nevinnost」は「無罪」や「無邪気」という意味もあるそうです女性の一途で純粋な愛情、と言えば聞こえがいいですがいわゆる「メンヘラ」(”心に問題を抱えている人”という意味のインターネットスラング)ものメンヘラタイプの女性は、…