原題も「OUT OF SIGHT」(死角)
スティーヴン・ソダーバーグ流シャープで、ユーモアがあって
スタイリッシュなストックホルム症候群もの
この頃のジェニファー・ロペスとアンジェリーナ・ジョリーって
メイクも似ていて、一瞬見間違うけど(私だけ?)
ジェニロペは立派なお尻でわかる(褒めています)
ジャック(ジョージ・クルーニー)銃を使わないプロの銀行強盗
乱暴なやり方には反対、というポリシーを持っています
FBI の女性捜査官カレン(ジェニファー・ロペス)は美人で仕事もできるけど
既婚男と付き合い、探偵の父親から「酒飲みの浮気男ばかり」と
愚痴をこぼされていました
フロリダの刑務所から脱走したジャックと
彼を車で迎えに来た相棒のバディ(ヴィング・レイムス)は
偶然カレンと鉢合わせになり
バディはジャックとカレンを、カレンの車のトランクに閉じ込め
そして逃走中、トランクの中で身体を密着させているふたりは
映画の話をするのです
女:こんなこと続かないわ
男:撃たれて死ぬなら、塀の中より外がいい
女:ボニーとクライドみたいに?
男:「俺たちに明日はない」みたいに?
撃ち殺される二人、ウォレン・ベイティと・・・
女:フェイ・ダナウェイ
男:フェイ・ダナウェイ、彼女のテレビ局の
女:「ネットワーク」
男:男が「もうお断りだ」って
女:ピーター・フィンチ
男:そう、ピーター・フィンチ
「頭に来た、もうお断りだ」クライドが撃たれるシーン、あれなら後悔しない
話が合うな
もし違う場所で会っていたら
例えばバーで会っていたら
女:何も
男:正体を知らずに
女:あなた隠せるの?
男:場所が違えば
女:ありえないわ
男:フェイ・ダナウェイの「コンドル」は
女:ロバート・レッドフォードとね
男:そう
女:出会ってすぐあんな関係は嘘よ、恋のことよ
男:でも
確かにシチェーションには憧れる(笑)
例え映画じゃなくてもいいんですよ
音楽にしても、ゲームにしても、電車や車にしても
ちょっとインテリで、マニアックな話を理解できる人間との出会い
しかも魅力的な相手となら好きにならないわけがない(笑)
解放されたカレンは、再びジャックを追い
やって来たホテルのエレベーターから「やあ」挨拶するジャック
拍子抜けしたカレンでしたが、バーで再会し
結局寝てしまう
ジャックと、バディと、元刑務所仲間のスヌーピー(ドン・チードル)は
自宅に隠し持っている500万ドルのダイヤを盗む計画を立て
入った屋敷でスヌーピーとごちゃごちゃになり
しかもカレンに脚を撃たれ逮捕されてしまう
しかし護送車に乗り合わせたのは、脱獄の常習犯として有名な
ヘンリー(サミュエル・L・ジャクソン)でした
助手席に乗り込んだヘレンは意味深に微笑むのでした
まあ、映画らしい終わりかたといえば、終わりかた(笑)
やっぱ主要人物は11とか12とか13より少ないほうが
同じ内容がないのでも、中身が詰まってていいわ
ソダ―バーグ君
【解説】KINENOTEより
プロの銀行強盗と女連邦保安官の恋愛をスタイリッシュに描いたラヴ・サスペンス。「ジャッキー・ブラウン」の原作者エルモア・レナードの同名小説を「セックスと嘘とビデオテープ」「蒼い記憶」のスティーヴン・ソダーバーグ監督が映画化。脚本は「ゲット・ショーティ」に次いでレナード作品を脚色したスコット・フランク。製作は「ゲット・ショーティ」のダニー・デヴィート、「フィーリング・ミネソタ」のマイケル・シャンバーグ、「マチルダ」のステイシー・シェール。製作総指揮は「メン・イン・ブラック」の監督バリー・ソネンフェルドと「セックスと嘘とビデオテープ」のジョン・ハーディ。撮影は「蒼い記憶」のエリオット・デイヴィス。音楽はベルファスト出身のDJデイヴィッド・ホルムズ。編集は「シークレット・サービス」のアン・V・コーツ。出演は「ピースメーカー」『ER 緊急救命室』(TV)のジョージ・クルーニー、「Uターン」のジェニファー・ロペス、「ボディ・カウント ヤバい奴ら」のヴィング・レイムス、「ゲット・ショーティ」のデニス・ファリーナ、「ブギーナイツ」のドン・チードルほか。