2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

よいお年を!

今年もたくさんの訪問そして温かいコメントをありがとうございました。新しい年もまた素敵な映画にたくさん出会えますように!そして皆様のご健勝と健康をお祈りいたします。

ザ・ファイター(2010)

二度目の鑑賞。好い映画ですよね男性目線、男性向きの作品だとは思いますけれど。父親が違う7人の姉妹と2人の兄弟。女傑な母親はミニスカートで家族に君臨・・こんな女系家族で育ったのなら唯一の男性である兄のディッキーを弟のミッキーが誰より慕ってし…

鍵(1959)

カメラは宮川一夫さん撮影はさすが、一見の価値ありです。機関車の連結だけでまるで男女の情交を連想させます。全編に漂う隠微な雰囲気印象的なシーンが多いですね。物語はテーマである「老いと性」をブラックコメディー的に描いています。古美術鑑定家とし…

日本沈没(2006)

73年版は見ていません。06年の公開当時ならそれほど疑問には思わなかったかも知れませんが。今見ると正直「災害を馬鹿にするな」そんな気持ちになってしまう作品ですね。私たちはあの津波に町が飲み込まれていく瞬間をがれきの山を見てしまった。それが…

プール(2009)

「かもめ食堂」「めがね」から引き続がれた女性目線のスローライフを描いた作品・・というところでしょうか。それよりもっと前「やっぱり猫が好き」からなのでしょう。私は見ていませんでしたが、友人にはファンが多かったです。そして、そのほとんどが未だ…

ベニスに死す(1971)

「覚えている。 父の家にも砂時計があった。 砂の落ちる道が非常に狭くて、最初はいつまでも上の砂が変わらずに見える。 砂がなくなったことに気づくのは、おしまいのころだ。 それまでは、だれもほとんど気にしない。 最後のころまで。 時間が過ぎて、気が…

アジャストメント(2011)

藤子不二雄さん、「どこでもドア」パクられていますよ?笑ファンタジーとしてはホノボノしていないしサスペンスとしてはハラハラしないし「メン・イン・ブラック」のような楽しさもない・・ジェイソン・ボーン・シリーズは面白かったので期待してしまったせ…

荒野の七人(1960)

かっこいいですねえ・・バーンスタインの心ときめくテーマ曲。これは子どもの頃、テレビの吹き替え版で見ました。昔のテレビ洋画は相当カットされたものだったと思います。意外にも字幕版のちゃんとしたのを見たのは初めて。ユル・ブリンナーとかマックィー…

SHUNGA 春画展 - 永青文庫

http://www.eiseibunko.com/shunga/話題の春画展、先日私も行ってまいりました。もう開催も終盤だし、平日だしそろそろ空いているだろうと甘く見たのが間違い。会場のなかに入ると前に進めないほどの大勢の人々。女性や外国人の方もとても多かったですね。若…

青春群像(1953)

「労働者階級の諸君!」寅さんを思い浮かべますねこの作品が元ネタなのでしょうか。原題は「のらくらな者たち」という意味なのだそう。今でいうニート、大人になっても働かず実家に住み親に養ってもらっている、30男の物語。現在のようにゲームやネットがあ…

野火(1959)

第二次大戦末期のフィリピン戦線での日本兵たちの末路。兵士たちは暑さと空腹のためただダラダラと過ごしています。敵の銃弾から逃げるだけで戦う気力などまったくないようです。そして襲う極限の飢えそれは理性を失い狂気を生み出すのでしょう。彼らは戦友…

宇宙兄弟(2012)

「夢があるじゃないか」そうです、夢のある作品。原作の漫画は読んだことがあり話の筋はすでに知っています。主演者のキャラ作りはとても原作に忠実ですね。ディズニー映画のように絵から人間が飛び出して来たよう。子どもの頃UFOを目撃したことのある宇宙大…

白い肌の異常な夜(1971)

70年代作品にはこういう妙にいやらしい邦題が多い気がしませんか?「愛の狩人」「白衣に秘められた幻想」「O嬢の物語」・・などなど、どれも鑑賞はしていないのですが(本当だよ。笑)思わず団鬼六かよ!(読んだことないよ。笑)とつっこんでしまいたくな…

ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人(2008)

監督はなんと日本人女性。元NHK職員、教育番組用の取材でヴォーゲル・コレクションの存在を知ったそうです。ヴォーゲル夫妻はアメリカでは有名な美術品コレクターということ。しかも郵便局員と公立図書館の司書という元公務員同士。私たちにも、収入はいかほ…

ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人(2008)

監督はなんと日本人女性。元NHK職員、教育番組用の取材でヴォーゲル・コレクションの存在を知ったそうです。ヴォーゲル夫妻はアメリカでは有名な美術品コレクターということ。しかも郵便局員と公立図書館の司書という元公務員同士。私たちにも、収入はいかほ…

シェルブールの雨傘(1963)

綺麗な映画です。パステルカラーの見事な色彩。ピンクや赤や水色のインテリアやファッションが少しも下品でなく可愛らしい。たとえ興味がなくてもかまわない。この綺麗さだけでも楽しんで。ヒロインのジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーブ)はもちろん母…

君よ憤怒の河を渉れ(1976)

冤罪によって逮捕されてしまった現職検事。 自分の罪を晴らすために逃亡します。 冒頭はなかなか面白そうなサスペンスと 期待したのですが。 しかしこの軽妙な音楽は何だ? あの熊は何だ? まさしくタイトルの通り 私は憤怒の河を渉りました・・ これは監督…

東京物語(1953)

【原節子さんを偲ぶ】 原節子さん(没年95歳)の訃報が報じられました。 小津安二郎監督の死と同時に42歳で女優を引退。 その後は一切公の場所には姿を見せず、プライベートは明かさず 日本のグレタ・ガルボとも呼ばれていたそう。 凛としていて、美しく、ミ…