白い肌の異常な夜(1971)




70年代作品にはこういう
妙にいやらしい邦題が多い気がしませんか?

「愛の狩人」「白衣に秘められた幻想」「O嬢の物語」・・
などなど、どれも鑑賞はしていないのですが(本当だよ。笑)
思わず団鬼六かよ!(読んだことないよ。笑)と
つっこんでしまいたくなる。

しかし内容は「ミザリー」を思い出すような
サイコホラーでした。

南北戦争で負傷している北軍の兵士を見つけた女学生
彼女はその男を助けようと、女学校まで連れて行きます。

南部の女性にとっては敵であるはずの、北軍の死にかけた男。
だけど、北部の男性は都会の香りのする
洗練された憧れの存在なのでしょう。

怪我をした伊達男に、女学校の教師も女学生たちも色めきだちます。

北軍兵士もまた、ここで南軍に突き出されたら命はない
わが身を守るため、かくまってもらうため
女性たちを甘い言葉で口説いていくのです。

しかしまだ若い男、性欲には勝てない。
17歳のひとりの女学生と寝たことで
他の女性の嫉妬と恨みを買うことになってしまいます。
・・・女の団結は怖い。

本当か嘘か、壊疽と言われ
階段から落ちたことで骨折した足を切断され
ついには毒キノコまで盛られてしまう。

女の園やハーレムに憧れる男性の妄想を
どん底に突き落としてしまうことでしょう(たぶん)。

異色作ですが、見方によっては個性的で面白い。

それに若い頃のイーストウッドは、ハンサムですね。
今のところのヒュー・ジャックマンにも少し似ていて。笑



【解説】allcinemaより
南北戦争末期、南部にある深い森の中。ここに戦火を避け、女たちだけで自給自足の生活を送る女子学院があった。ある日、戦闘で傷つき意識をなくして倒れていた北軍兵士マクバーニー伍長が、女たちに発見され学院に運び込まれる。女たちは負傷していた男が敵方の兵士であることに気づき困惑するが、仕方なく南軍兵士の目をかわしながら男の看病をすることに。手当の甲斐あって、マクバーニーは回復するが、すると今度は、その男の魅力が女たちを虜にしてしまう。やがて、女たちは互いに欺瞞と妬みを募らせていき…。
 D・シーゲルとC・イーストウッドによる、異常な女性たちの狂気を描いたサスペンス・スリラー。南北戦争末期、負傷した兵士がとある女子学園にかくまわれる。そこは男に餓えた女たちが棲む、悪夢のような所だった。女たちに翻弄される男の恐怖を、イーストウッドが演じるのがミソ。