邦画・ドラマ

メタモルフォーゼの縁側(2022)

夫を2年前に亡くし75歳になる雪(宮本信子)が たまたま書店で購入した漫画、BLにドはまり 書店でバイトする、BL好きの高校生のうらら(芦田愛菜)と仲良くなり 同人誌を作ったり 推しの漫画家コメダ優(古川琴音)のサイン会に行くようになる というもの 単…

梅切らぬバカ(2021)

タイトルの「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」は 桜は枝の切り口が腐りやすいため、むやみに剪定してはならず 梅は無駄な枝を切らないと、良い花や実がつかなくなる 「個性に応じた手の掛け方が大切」という意味だそうです テーマは障害者とその親の高齢化 かとい…

ちひろさん(2023)

「そのまま沈んでおけ」 「人間の身体は 浮かぶようにできているから」 「じたばたするから沈むんだよ」 1999年から2001年にかけて連載された安田弘之による 風俗嬢の日常を描いた漫画「ちひろ」の続編「ちひろさん」の映画化 ヒロインを演じた有村架純さん…

ソロ活女子のススメ (2021)

出版社で派遣社員として働く40歳の五月女恵(江口のりこ) 休日や仕事帰りに様々なソロ活動に挑戦していく物語 シチュエーションは「孤独のグルメ」とほぼ一緒 ただ「孤独のグルメ」が食事、主に大衆食堂に特化しているのに対し こちらは特に自分の趣味や好…

江分利満氏の優雅な生活(1963)

主人公の江分利満(えぶり まん)とは エブリマン=every man=普通の人、だれもかれも、のこと 岡本喜八が描いた高度成長期サラリーマンのコメディ 原作は山口瞳の戦中派の「昭和人」を描いた自伝的小説 会社員の昼休みの屋上風景は 「みんなでコーラス」「…

湯を沸かすほどの熱い愛(2016)

たまには感動的な映画も見ないと、ということで(笑) 2016年度の日本の映画賞を総なめにし 満足度ランキングでも1位を獲得にした本作 ところどころに伏線が置かれ、回収していく脚本は見事で 学校でのイジメ 、余命僅か、母娘の再会など アザといなとは思い…

博士の愛した数式(2006)

原作は小川洋子の小説 モデルは奇妙なライフスタイルで知られた 「変わり者の中の変わり者」ポール・エルデシュ 数学だからといって、意外と難しいことはなく(笑) 数学初心者向けへの解説に近い 多少恋愛(不倫)要素も入っているので、大人向けに感じるけ…

アゲイン 28年目の甲子園(2014)

「いまはコントロールより、コレステロール」日本人には珍しく、野球も甲子園も全く興味ない私ですが原作が重松清さんですから(笑)ベタだけど泣けるよね、展開読めても泣けるよね28年前、甲子園まであと一歩の決勝戦の前日ひとりの部員の暴力問題で夢破れ…

海街diary(2015)

映画賞を総なめにするほどの傑作だったか、といえばそれほどでもなかった気もしますが(笑)ゆったりしたテンポで、よくまとまっていますそれに今が旬の女優演じるキラキラした4姉妹が出てるだけで目の保養これだけでも評価が高くなったのでしょうある夏の日、…

愛を積むひと(2015)

「あいつが喜ぶんだったらなんでも良かったんだ」日本一美しいと言われている美瑛の丘そこに、東京の小さな町工場を畳んで還暦くらい?のベテラン夫婦が移住してきますかって外国人が住んでいたという洋風の建物妻の良子(樋口可南子)はその家の周りに石塀…

青天の霹靂(2014)

なんでも親のせい、人のせいにするそういう人っていますよねそれでのし上がっていく人間もいるでしょうが主人公の晴夫はアラフォー、独身マジシャン崩れのフリーター自分が冴えないのも、不運なのも全部親のせいだと腐っています女を作ったしょうもない父親…

ペコロスの母に会いに行く(2013)

ペコロスとは主人公のあだ名のこと自分の禿げた頭をミニ玉ねぎに例えているようです(玉ねぎというよりスイカだったけど 笑)老人性認知症これは、自分がある程度の年齢になって老いた親がいれば、誰もが考えさせられるテーマですよね私の母も認知症まではい…

ばしゃ馬さんとビッグマウス(2013)

良かったですね「ある、ある」と思うところもあり結構共感できました私が中高生のころは、こういうブログのように自分の意見や感想を伝えるものってありませんでしたそれで仲間内で流行っていた?のが雑誌や新聞の投稿コーナーに自分の書いた記事やイラスト…

わたし出すわ(2009)

2015年にノーベル生理学・医学賞受賞の大村 智博士自らが開発した医薬品の利益をもとに教育への貢献や北里研究所の再建私費による美術館の建設などなど数々の貢献業績には驚かされます本当に心から尊敬できる人物で言葉もありません大村博士がオーナーだとい…

毎日が夏休み(1994)

コミックの映画化ということもありリアリティのある作品とは言えませんでしたが人生の失敗はやり直しできる発想を変えれば新しい道は開けるそういう希望ある物語でした出社拒否になってしまった(義理の)父親といじめで登校拒否になってしまった娘父親は「…

ツレがうつになりまして。(2011)

このタイトルだけでも「それは大変だ!」と思ってしまいます女性の場合は、マタニティブルーなどといえば聞こえがいいですが(笑)お子さんのいる方なら、鬱体験をした方は多くいると思います過剰なホルモン量、急激な身体の変化、お産の苦痛、子育ての大変さ…

乳母車(1956)

倦怠期に差し掛かった父(宇野重吉)と母(山根寿子)娘のゆみ子(芦川いづみ)は父親に愛人(新玉)と赤ん坊までいることを知ってしまいますそしてゆみ子は愛人の弟の宗雄(裕ちゃん)と出逢うのです今なら未婚の母、シングルマザーは珍しくないですけれど…

大鹿村騒動記(2011)

大鹿歌舞伎は18世紀から続く実在の無形民俗文化財なのだそうです顔なじみの素人役者が演じる村歌舞伎の公演は村の人々にとって、かけがえのない楽しみなのでしょうそしてまた、このような小さな村では人間関係もいろいろあるでしょうかって親友(原田芳雄)…

巨人と玩具(1958)

「人間らしく生きたかったら、どこか遠い国へ行け! ここはニッポンだぞ!!」社会風刺映画ということ。菓子業界のキャラメル消費争奪戦に宣伝合戦。町でスカウトした娘をグラビアでデビューさせイメージキャラクターとしてCMアイドルにしていく・・・なんと…

忌野清志郎 トランジスタ・ラジオ(2015)

忌野清志郎さんが過ごした都立日野高校を舞台にRCサクセションのさまざまな名曲をエピソードにしながらつなげていく青春ドラマ。私は良かったです(笑)誰もが自分の10代の頃を思い出してしまう初恋の感傷に浸ってしまう、そんな物語。私は洋楽派であまり邦…

日本沈没(2006)

73年版は見ていません。06年の公開当時ならそれほど疑問には思わなかったかも知れませんが。今見ると正直「災害を馬鹿にするな」そんな気持ちになってしまう作品ですね。私たちはあの津波に町が飲み込まれていく瞬間をがれきの山を見てしまった。それが…

プール(2009)

「かもめ食堂」「めがね」から引き続がれた女性目線のスローライフを描いた作品・・というところでしょうか。それよりもっと前「やっぱり猫が好き」からなのでしょう。私は見ていませんでしたが、友人にはファンが多かったです。そして、そのほとんどが未だ…

宇宙兄弟(2012)

「夢があるじゃないか」そうです、夢のある作品。原作の漫画は読んだことがあり話の筋はすでに知っています。主演者のキャラ作りはとても原作に忠実ですね。ディズニー映画のように絵から人間が飛び出して来たよう。子どもの頃UFOを目撃したことのある宇宙大…

劔岳 点の記(2008)

以前、タモリさんの深夜番組で「地図マニア」という人たちの存在を知りました。私には地形や標高の何が魅力かわかりませんが。笑たぶん自然が作り出した、人間には太刀打ちできない壮大な偉大さに魅了されるのはないでしょうか。明治後期、 日本地図に最後に…

すーちゃん まいちゃん さわ子さん(2012)

ナチュリラなお洋服に、髪型に、料理に、雑貨。オンナノコ大好きなテイストがいっぱい。特にすーちゃんのファッションや、勤めているお洒落なカフェおうちの台所の可愛らしさは登場人物と同じくらいの年代のアラサー、アラフォー女子の乙女心をくすぐるので…

アントキノイノチ(2011)

遺品整理をするという職場で知り合った男女。ふたりはナイーブで、それぞれ辛い過去があり、心に傷を持っています。似た者同士、通じ合うものがあるのでしょう。やがて惹かれあっていきます。ストリーは全く違うはずなのですが雰囲気は「余命1ヶ月の花嫁」…

奇跡(2011)

私の知人でも離婚した人が離婚した理由によく言うのは「子どもの前で喧嘩ばかりして、子どもに悲しい思いをさせるから」むかついたり怒ったりする程度というのは人によって違うでしょうが女性ってイライラしやすいですものね。どうにかならないものでしょう…

毎日かあさん(2011)

「神様、私に子供たちをありがとう」原作の漫画「毎日かあさん」は私も読みました。とても共感し、そして励まされました。子育て期間中は自由もなく、すべてが思うとおりにいかない毎日。散らかす、汚す、好きなものしか食べない子どもが小さいときってまさ…

瀬戸内少年野球団(1984)

「こうして墨を塗った日の事、君たち、大人になっても覚えていてね」見るのは初めてですけれど「イン・ザ・ムード」といったらもう「瀬戸内少年野球団」ですよね。笑舞台は戦後まもない淡路島。終戦後、日本人の生活は急激に変わっていくのですね。特に教育…

はやぶさ/HAYABUSA (2011)

おしつけがましい教育映画かなと思って見るのをためらっていたのですけれど予想外にとても面白かったですね。はやぶさクンが地球に帰還したときには思わず感動で泣いてしまいました。笑JAXAの職員にとってはもうはやぶさクンは本当に我が子ですよね。苦労し…