邦画・ドラマ

みんなのいえ(2001)

我が家を持つって大変ですよね。マンションや建売を買うのでも相当大変なのに設計から建築まで、全てにかかわらなければならないとなると自分の理想の家に近づける可能性もありますが相当の手間と時間がいると思います。家を建てることになった、シナリオラ…

細雪(1983)

「ねばりはったな」とにかくキモノ、着物を見る映画。裏地まで凝っていて豪華ですね。着物好きや、お茶やお華のおけいこ事をなさっている方にはため息が出るほどたまらない作品でしょう。歳の離れた旧家の美人4姉妹。本家の長女は銀行家と、次女は優柔不断…

わが母の記(2011)

作家、井上靖さんの自伝的小説の映画化。「しろばんば」の少年は大人になり売れっ子小説家として成功しています。お手伝いさんに運転手、ゴルフにビリヤードホテルで食事、豪華客船当時としてはかなりの裕福な生活。それでも主人公の洪作の気持ちは満たされ…

はじまりのみち(2013)

ザ・マザコン・ムービー。こんな息子をもったら母親はどれほど幸せでしょう。木下恵介監督作品はいままで4~5本しか見ていないのですけれどどの作品にも反戦、そして女性崇拝がうかがえると思います。良き妻、よき母、働く苦労、やさしさ、潔さ・・この作…

舟を編む(2013)

辞書を作る仕事、そういうストリーと思って鑑賞しましたが。どちらかといえば人間関係や夫婦愛を描いている・・私にはそういう作品に思えました。 学歴もあって優秀なのだろうけれど口下手で人づきあいが苦手要領も、もの覚えも悪い「本当にコイツは頭がい…

上を向いて歩こう(1962)

「手をつなぎ、歌おう、若い僕らの歌」 坂本九の世界的名曲「上を向いて歩こう」をモチーフにした舛田利雄監督による青春映画。 日本の高度経済成長突入期の勢いこれからの時代は若い自分たちが築きあげるそんな青春賛歌という作品なのでしょう。 映画とし…

幸福のスイッチ(2006)

仕事とは何か、働くとは何か、お金を稼ぐとは何か。大きな感動が待っているというわけではありませんが小品ながらなかなかの良作でした。 プライドが高く理不尽なことは大嫌い自分が悪いわけじゃないのにどうして文句言われるの?どうして謝らなければなら…

おくりびと(2008)

「死は門だと思います。私は門番なんです」 今頃になってやっと鑑賞したという感じですが。笑物凄い秀作か、名作か、大作か、という印象よりも身近でつい共感してしまう・・そういう物語でした。随所随所でジーンと感動して、思わず涙腺が緩んでしまいまし…

映画女優(1987)

田中絹代さんといえば「楢山節考(ならやまぶしこう)」で歯を折るシーンのため前歯を何本か抜いて演技したことで有名です。 ここ数年で彼女の若かりし日の作品を見るようになってその美しさにびっくりしました。本当に綺麗な顔って国や時代が違っても何十…

明日の記憶(2005)

「若年性アルツハイマー」このような作品って男性ならば自分が痴呆症になってしまった立場で女性ならば看護する立場で見てしまうのではないか・・なんとなくそう思います。 徘徊、食欲ボケ、性欲ボケ、汚物のたれ流し・・言い方は悪いですが男性の痴呆のほ…

わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語(1996)

宮沢賢治生誕百年記念作品。 先日銀座でお洒落ランチをしたついでに東京国立近代美術館フィルムセンターにて鑑賞してきました。 驚いたのは席がほぼ埋め尽くされていたこと。平日の映画館で、たとえ新作の人気作品でもこんなに会場が混んでいることに出くわ…

歩いても 歩いても(2007)

地味ですがなかなかの傑作。 まるでタイムスリップしたように子どもの頃そのままの台所、急な階段、居間から出入りできる庭・・何年経っても変わらない、親が年老いていく以外は。そんな、ザ・実家ストリー。 成長し結婚し家を出た息子や娘が里帰りするまた…

しゃべれども しゃべれども(2007)

私にとって落語家といえば、笑点の大喜利のメンバーで。笑落語そのものを最初から最後まで聞いたことはないと思います。しかし落語を知らなくても最後まで十分楽しんで鑑賞することが出来ました。 二つ目の落語家、古今亭三つ葉の話し方教室に通うようにな…

阪急電車 片道15分の奇跡(2011)

阪急電車の今津線にたまたま乗り合わせた人々の群像劇。 この作品、女性ならば結構共感してしまう内容ではないでしょうか。出だしからイタイ女ばかり登場して、私好みの作品ではないと思ったのですが途中から、見終わったあとから、だんだんと感動が湧いて…

ディア・ドクター(2009)

「あなたは私を愛していたから助けようとしたんですか?」 なにかから逃げて過疎地の無医村にやってきた間違いなく悪徳なニセ医師の伊野。 もしかしたら、看護師も村人も彼がニセ医者だと知っていたかも知れません。怪しい・・・そう思っていたでしょう。 …

お日柄もよくご愁傷さま(1996)

大変なことや忙しい時って、なぜか続きますよね。 ある家庭での、結婚式にお葬式、夫の浮気に出産リストラに転職が同時に起こる・・この作品も、そんなドタバタ劇でした。 初めて結婚式の仲人をすることになった夫婦。なのに自分の娘は夫に浮気され、離婚す…

ミラーを拭く男(2003)

定年を間近に控えた皆川(緒方拳)は小さな交通事故でカーブミラーに激突してしまいます。そばにいた女の子がかすり傷を負いました。しかしその身内の人間が、なんともタチの悪い人だったのです。家にやってきては、電話をかけてきては、イヤミを言い金をせ…

酔いがさめたら、うちに帰ろう。(2010)

長年飲酒を続けていれば、健康を損なう恐れは誰しもあるわけですが大量にお酒を飲む人でも、アルコール依存症になる人とならない人の違いは何なのか?アルコール依存症とは心の病気なんですね。 仕事も出来なくなり、暴言や暴力で家族を傷つける。飲むか寝…

うさぎドロップ(2011)

おじいちゃんとお手伝いの間にできた、引き取り手のない隠し子を育てることになった青年。 子育ては1日やひと月や1年で終わるものではありません。毎日3食食べさせ、洗濯をし、どこに行くにも送り迎えが必要です。喧嘩もするし、病気もするし、迷子にも…

わたしのグランパ(2003)

筒井康隆氏の作品といえば、私的には「NHK少年ドラマシリーズ」なんですが.この作品もそういう風でしたね、小中学生でも十分に楽しめる内容だと思います。少し「昭和」っぽいですが。笑 中学生の珠子とその友人は学校で少しイジメられています。でもピンチ…

青い鳥(2008)

「本気で話すことは、本気で聞かなければいけない。」教育委員会からやって来た、どもってうまく話せない吃音(きつおん)の村内先生。 公立の小中学校では、先生や生徒になにかしら大きな問題があったときにやってきますよね。教育委員会から先生が。笑 職…

神様のくれた赤ん坊(1979)

「もしかして私たちの考えてることって、同じなんじゃないかしら?」 同棲中の女優志望の小夜子(桃井かおり)と漫画家志望の晋作(渡瀬恒彦)。そこに突然連れてこられた、晋作の子かも知れないという5歳くらいの男の子。子どもの父親候補は晋作を含めて…

トイレット(2010)

【あらすじ】allcinemaより引きこもりでピアニストの兄モーリー、厭世的でプラモデルオタクの弟レイ、勝ち気な大学生の妹リサの3兄妹。それぞれ好き勝手に生きてきた彼らも、母親を亡くしたことを機に彼女の遺した実家で同居することに。さらにそこには、…

旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ(2009)

動物園としては、日本最北にある旭山動物園。市は財政赤字のうえに、入場者は減少する一方。 そのほかにも、さまざまなトラブルに見舞われ、ついには廃園の危機・・園長を始めとする職員は、それでも園の再生のために励みます。 冒頭での、踏み場も無いほど…

めがね(2007)

「かもめ食堂」もそうでしたがこの作品も「(子どもではない)独身女性が共感できる」映画を作ろうと強烈に意識しているなという印象がしました。 「才能ありますよ、ここにいる才能」 仕事や人間関係を忘れて、どこか南の島にでも行ってボーっとしたい。誰…

オカンの嫁入り(2010)

「私、この人と結婚する事にしたから!」 いまや年の差婚は珍しくも何ともなくなってきましたが自分の身内、まして母親が息子ほどの年齢の男性と結婚するなんていったら映画の中の宮崎あおいちゃん同様あんぐりしてしまいますよね。しかも相手の男性は金髪…

ウホッホ探検隊(1986)

タイトルからは、楽しいコメディ作品を連想してしまいましたが全く違いました。研究職で単身赴任している夫(田中邦衛)から「女・・・いるんだ」の告白。 浮気を妻に告げる男性の気持ちはわかりませんが。妻の気持ちはこうでしょう。「女として負けた」・…

居酒屋兆治(1983)

とにかく木村大作さんのカメラの素晴らしさ。彼の撮影で、函館の街も、人物も、実に情緒があります。唸るしかありません。 造船会社で総務課長に栄転したにもかかわらず、社員をリストラするという仕事が出来ず会社を辞め、妻とともに居酒屋を経営する兆治…

紀ノ川(1966)

作家有吉佐和子さんの自伝的小説の映画化。 長い作品でした。物語が淡々と静かに流れて行くので3時間強の作品がもっと長く感じましたが。 主人公の花(司葉子)は、日本人が理想中の理想とするような、しとやかで強く美しい女性。 「女子として生を受けたる…