めがね(2007)


 
 
かもめ食堂」もそうでしたが
この作品も「(子どもではない)独身女性が共感できる」映画を作ろうと
強烈に意識しているなという印象がしました。
 
「才能ありますよ、ここにいる才能」
 
仕事や人間関係を忘れて、どこか南の島にでも行ってボーっとしたい。
誰にも干渉されずに、静かな時を過ごしたい。
美味しいものが食べたい。
特に言葉をかわさなくても、お互いをわかりあえる人がいる・・・
そんな願望がすべて詰まった映画なのです。
 
そしてこの作品を観ながら思います。
私もたそがれたい・・
 
舞台は、砂浜も海も自然が美しい与論島
同じ自然が美しいリゾート地でも、ニセコ町ではだめですよね。
冬の北海道が舞台になったら女性でなく
高倉健さんファンが共感できる場所になってしまう気がします。笑
 
登場人物のエピソードがほとんどないのも
肩書きや年齢にとらわれたくないという願望なのでしょう。
仕事は?年はいくつ?結婚する気はないの?
プライベートな質問にはうんざりなのです。
(たぶん)
 
自分も南の島で、静かな時間を過ごせたような気分になる作品。
そしてやはり「かもめ食堂」同様、食事がとても美味しそうでした。
夜の豪華なバーベキューに、昼間から海辺でビール・・・なんて羨ましい。
 
でも本当は、こういう田舎の生活のほうが
あれこれ干渉されるのですけどね。笑
 

 
【あらすじ】yahoo!映画より
海辺の小さな町にやって来たタエコ(小林聡美)は、素朴で小さな宿・ハマダに到着。宿の主人・ユージ(光石研)とその愛犬、さらには不敵なほほ笑みをたたえた女性・サクラ(もたいまさこ)らに出会う。何日かを過ごしたタエコは、マイペースに明け暮れるハマダでの毎日に違和感を覚え、別の宿へ移る決心をするが…