「もしかして私たちの考えてることって、同じなんじゃないかしら?」
そこに突然連れてこられた、晋作の子かも知れないという5歳くらいの男の子。
子どもの父親候補は晋作を含めて5人いるといいます。
子供を引き取りたくない晋作は、残りの父親候補探しの旅に出ることになります。
それにしても男性とは、見知らぬ子どもを「あなたの子」と言われて
こうも、はっきりと否定できないものなのでしょうか?笑
そして、小夜子も自分探しの旅に出ます。
母親が遊郭で働く女郎であったことを知った小夜子は、街に立ち男に
声を掛けられるのを待ちます。
それは母親の心情を知ろうとしたのでしょうか。
それとも、ただ投げやりになったのでしょうか。
厚すぎる化粧が、痛々しい場面です。
カッコよかったのは、夫に先立たれ3代目になったヤクザの女将(吉行和子)
ですね。
男性と違って、なんと潔く責任感があることか!
旅に連れ回した男の子に、やがて情が移り
そして引き取ることを決意するふたり。
子どもとは(産むことよりもむしろ)育てることにこそ、幸福はある・・
きっと、そういうことを訴えたかった作品なのでしょう。
でも、小夜子と晋作の感情の移り変わりは
どうしてそうなったか、もう少し丁寧に描いて欲しかったかな。
【あらすじ】allcinemaより