喜劇/女は度胸(1969)

 

 
 
「フランシーヌの場合は あまりにも おばかさん 
 フランシーヌの場合は あまりにも 寂しい 
 3月30日の日曜日 パリの朝に 燃えた命ひとつ フランシーヌ 」 
 
とにかく、濃かったです。
 
トラック運転手の兄(渥美清)の交際相手?の売春婦が
自分の恋人の愛子(倍賞美津子)だと思い込んでしまう
工員として働く弟の学(河原崎健三)。
そして、女好きでぐうたらの父(花澤徳衛)。
 
母親を演じる清川虹子が、貫禄のある良い演技を見せてくれます。
そして、渥美清の何でもオッケーなテキトーぶり(笑)。
粗野でいいかげんなのに、寅さん同様、さりげなく心に響く言葉を吐きます。
 
「人は誰でも、1人に1個づつ頭を配給されてんだ。その自分の頭で考えな!」
 
ほんの4~50年前は、このような家族が多かったのでしょうか?
喧嘩にドタバタ・・いきいきしていて、元気はとにかくありますね。
しかし、私だったらこんな暑苦しい人々に囲まれてたら、とても生活
できないでしょう。
間違いなく家出すると思います。笑
 
女性のミニスカートなファッションは今着ても結構可愛いかも。
男性陣の衣装とは不釣合いでしたけど。
 

 
【あらすじ】allcinemaより
山田洋次の原案を大西信行森崎東がシナリオ化し、森崎が初めて監督を務めたコメディ作品。倍賞美津子の第一回主演作品としても知られる。
 自動車整備工場で働く桃山学は、読書とクラシック音楽鑑賞が趣味で、夜間大学で勉学に励む真面目な青年だった。父の泰三は怠け者で女好き、兄の勉吉はトラックの運転手で女好きだった。二人は仲が悪く、会えばいつも喧嘩ばかり。そんな二人に呆れ果て、母のツネは家族に関心を示さなくなった。学は三星電気で働く白川愛子に恋をし、ゲーテの詩集をプレゼントする。しかし数日後、酔った勉吉がその詩集を持って帰ってきた。コールガールが持っていたというのだ。学はショックを受けたが、真相を知るため、そのコールガールと連れ込み旅館で会う約束をする。