2018-01-01から1年間の記事一覧

あなたのママになるために(2015)

原題は「Mama」スペイン語でmamaは「ママ」と同時に、「乳房」という意味もあるそうで「cancerde mama」は「乳がん」のこと女性特有のがんといえば、乳房や子宮の切除抜け毛といった、女性そのものの象徴を失う辛さもある病気出産もまた女性にしか経験のでき…

アリー/ スター誕生(2018)

女優の樹木希林さんが、インタビューで夫の内田裕也さんのことを(うろ覚えですが)「自分の汚れた部分を一枚、一枚 全部剥ぎとって行って 最後に残った純粋なものが裕也さん」と、語っていたのが印象にあります世間からみたらなんでこんな男と・・と思って…

スウィッチ/素敵な彼女?(1991)

女性の怨みを買って殺されてしまったプレイボーイが女性の肉体になってこの世に戻ってくる話もし男が女なったら、とりあえずおっぱいモミモミって「君の名は。」だけじゃなくって、世界共通なのね(笑)とはいえ、さすが「ティファニーで朝食を」(1961)のブ…

未来世紀ブラジル(1985)

徹底した政府の管理下に置かれた 20世紀の仮想国「ブラジル」 公開当時は中毒者も出たというカルト映画 テリー・ギリアム監督の最たる傑作といわれ 隠れファンも多い本作 レビューするのが緊張します(笑) 管理社会への風刺は、何度も使い古されたテーマで…

復讐するは我にあり(1979)

「なぜ人を殺す? あんたは本当に殺したい人間を殺していないね 私は本当に殺したい人間を殺したから悔いはないよ」実際の事件を題材にした佐木隆三の同名長編小説の映画化「復讐するは我にあり」とは新約聖書(ローマ人への書第12章第19節)「主いい給…

後妻業の女(2016)

「若くして夫を亡くし、好きな事は読書と、夜空を見ることです 得意料理がサバの煮込み、わたし尽くすタイプやと思います」原作は黒川博行氏の小説「後妻業」数々の男性と遺産目当てに交際または結婚し殺害した容疑で2014年に逮捕(当時67歳)された筧…

オーバーボード(2018)

「潮風のいたずら」(1988)みたいだなと思ったら「潮風のいたずら」のリメイクでした(笑)異なる点は男女の役割が逆転していること劇場未公開作品で、アメリカでの評価も低かったようですがこういう映画は展開が読めても、ラストがわかっても、面白い見終…

さらば、愛の言葉よ(2014)

「もうすぐ誰もが通訳を必要とする 自分の言葉を理解するために」 原題は「Adieuau Langage」(さらば、言葉よ) 左目と右目で違う映像を3Dで見せるという 挑戦的な映像処理の可能性を見出した映像作品 映画というより、アート さすがゴダールといった感じで…

はじまりへの旅(2016)

「人がたくさんいる公共の場所へ持っていき そのまま速やかにトイレに流してください」原題は「CaptainFantastic」(キャプテン・ファンタスティック)Fantasticには「素晴らしい」とか「優れた」のほかに「風変わりな」「奇怪な」という意味もあるそうです…

アクトレス ~女たちの舞台~(2014)

アラフィフを迎えるビノシュの発案によってオリヴィエ・アサイヤス監督が彼女を念頭に脚本を書いたもの老年に差し掛かった女優の等身大の姿と、悩みを垣間見せる内容で評価は高く、アサイヤス監督の最高作とも称えらたそうですとはいえ、ハリウッドのような…

ベル&セバスチャン 新たな旅立ち(2015)

2013年のフランス映画「ベル&セバスチャン」の続編日本では未公開ということで、知らない作品でしたがワンコ大好き家族が休日に見るのにもってこいの冒険活劇1945年9月、第二次世界大戦が終結アルプスの麓の村に住むセザール(チャッキー・カリョ様)は10歳…

しなの川(1973)

あらすじを見ると、良家に生まれながら奔放で、情熱的、だけど冷めやすく男を破滅させる娘の悲哀と成長を描きつつこの後の戦争へ向かうようなプロローグも感じて文芸的しかし90分という尺でドラマを描ききれなかったのかそれとも由美かおるさんの全裸がウリ…

愛のむきだし(2008)

3時間57分の、R-15指定映画ということで 私のレビューもR-15指定 yahoo!ブログから記事が削除されてしまうかも(笑) タイトルに入るまでだけでも1時間以上の長尺ですが 内容はいたってストレート 童貞男子が自分のマリア様を探す旅 愛はパンチラ!愛…

ボヘミアン・ラプソディ(2018)

「善き思い、善き言葉、善き行い」「ボヘミアン・ラプソディ」は、1975年10月にQueenが発表したアルバム「オペラ座の夜」からシングルカットされた曲ボヘミアンは、チェコの西部・中部地方を示す歴史的地名でラプソディは、狂騒曲という意味民族的、叙事的な…

アラビアの女王 愛と宿命の日々(2015)

イザベル・アジャーニ、ソフィー・マルソーフランス人女優って、何歳になっても綺麗な人が多くて謎ですが劣化が激しいハリウッドでも、いつまでもイイ女は70歳超えても女子力高!我らが「女神」ゴールディ・ホーン様とこの人、1967年生まれのニコール・キッ…

ゴッド・タウン(2014)

「“ゴッズ・ポケット”の男たちは単純だ働き、野球を観戦し、結婚をして子供を持つ、町を出るものはいないほぼ全員が盗みの経験者で、子供の頃人の家に放火戦うべきとき、われ先にと逃げ出す連中イカサマが好きで、親は子供を殴る何があっても町を離れないし…

オアシス:スーパーソニック(2016)

音楽が無ければ「トレインスポッティング」(1996)(笑)私はオアシス派ではなく、どちらかといえばアンチでしたが今になって改めて聞いてみたらすごくいいもし息子が社会に出て、壁にぶち当たった時それとも、いつか恋に破れた時「オアシスを聞け」と教えて…

ストロベリーショートケイクス(2006)

溝口健二がもし現在に存在していて撮ったなら面白くなったかも知れないですけど(笑)鬱も、エロも、女同士の確執も好きなテーマですが全く共感できず(笑)自分で作り出している、不幸な自分に酔っている依存症の女にしか見えませんでした彼氏にフラれた里…

少年(1969)

「行ったよ。北海道には行ったよ」 1966年8月に報じられた「子供を使った当たり屋」事件 大島渚はこの事件に衝撃を受け 報道の十日後には同志と構想を練ったといいます しかしメジャー会社はどこも映画化には乗り出してくれずATG(日本アート・シアター・ギ…

百円の恋(2014)

「立てよ!この負け犬!!」優れた脚本家を発掘するために、2012年から実施された「松田優作賞」その第一回目のグランプリ、足立紳さんの応募作を映画化したものちなみに「松田優作賞」の募集内容は映画作品を想定したオリジナル脚本が対象原作を脚色した作…

シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~(2012)

プロット的に新しいものはひとつもなかったですが(笑) わかりやすくて、見やすくて、楽しかったです 腕は確かだけれど、仕事が長続きしないが天才シェフが フランス料理界の最高峰シェフと出会い とある三つ星レストランを救う話 「シェフ 三ツ星フードト…

教授のおかしな妄想殺人(2015)

「哲学は言葉による自慰」原題は「IrrationalMan」(理不尽/不合理な男)批評家の意見の要約は「ホアキン・フェニックスの熱狂的なファンや、ウディ・アレン映画のマニアには好評を博すだろう。しかし、そうではない人々には受けない映画だろう」まったくそ…

パディントン(2014)

「そのセクシーな女を止めろ!」原作はイギリスの作家、マイケル・ボンドの児童文学「くまのパディントン」(PaddingtonBear)シリーズは30の言語で、全世界で3000万部を売り上げているベストセラーぬいぐるみは今でも大ヒット商品クマキャラということで、…

AMY エイミー(2015)

「私の音楽は一般ウケしないから、売れたらいいと思う時もあるけど もし有名になったら、対処できなくて頭がおかしくなる」第88回アカデミー賞、長編ドキュメンタリー賞受賞音楽ドキュメンタリーで、このような大きな賞をとるのは珍しいのではないでしょう…

マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(2015)

これは良かった、万人にお薦めしたい面白い、わかりやすい、勉強になる、考えさせられる社会的メッセージと、切り口のセンス、押し付けがまさのなさトータルバランスも素晴らしいノンフィクションマイケル・ムーアが欧州各国を巡り、現地の人々と対話を重ね…

『アラン・ドロン生誕83年記念祭/シネマ・ライブVOL.6』

11月10日、土曜日 fpdさんのブログを通じて チェイサーさんが開催する 銀座タクト 『アラン・ドロン生誕83年記念祭/シネマ・ライブVOL.6』 に行ってまいりました アラン・ドロンへの愛がいっぱい 映画への愛がいっぱい ワクワクします 会場内は50…

ギリシャに消えた嘘(2014)

60年代のギリシャとトルコが舞台の殺人ミステリーキルステンがキム・ノヴァクやティッピー・ヘドレンを彷彿させる金髪にしていたこともあって最初はヒッチコック風に思えましたが中盤からは失速してたいしたどんでん返しもなくただ堕ちて行く3人の人間模様…

帰ってきたヒトラー(2015)

「聞いてもらえなきゃ意味がない 私は道化にだってなる」「現代に蘇ったヒトラーが、モノマネ芸人としてブレイク」というキャッチコピーにコメディかと思いきや、そうではなくフィクションとリアリズムを融合したセミドキュメンタリーヒトラーを演じたオリバ…

シシリーの黒い霧(1962)

実在した、イタリア・シチリア島の山賊サルヴァトーレ・ジュリアーノ(1922~1950)の殺害をめぐる物語美しいモノクロ、長回しのカメラ虐殺や、尋常じゃない戦闘シーンの画力に捕らえられた夫や息子に駆け寄る女達の臨場感名画というより、芸術映画…

アバウト・タイム ~愛おしい時間について~(2013)

ここでの「ABOUTTIME」は「そろそろ時間」という意味だそうです前半は恋愛版「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014)(笑)セーヴ&リセットを駆使しながら好きな女の子と結ばれますそれが後半には家族の物語となり何気ない日々の尊さや、素晴らしさを気…