オーバーボード(2018)



潮風のいたずら」(1988)みたいだなと思ったら
潮風のいたずら」のリメイクでした(笑)
異なる点は男女の役割が逆転していること

劇場未公開作品で、アメリカでの評価も低かったようですが
こういう映画は展開が読めても、ラストがわかっても、面白い
見終えたあとは、ハッピーな気分になれました



ケイトアンナ・ファリス)は、娘3人を育てているシングル・マザー
家計を支えるためアルバイトを掛け持ち
家事や子どもたちの送り迎え
そして看護師になるための勉強に励む頑張り屋さん

そんなある日、豪華クルーズ船の掃除を頼まれたケイト

船の持ち主のメキシコで大富豪モンテネグロ産業の御曹司

レオナルド(エウヘニオ・デルベス)と出会います



このレオナルド、自己チューで女好き毎日遊んで暮らす我儘男

ケイトに整形しろだの、パパイヤとマンゴーを持ってこいだの言い

やがてふたりは口論になってしまいます

あげくの果て、掃除代を払わないうえに

ケイトもろとも掃除道具まで海に放り投げてしまうならず者


そんな彼が酔って海に落ち、記憶喪失で病院に収容されたことを知ります

そこでケイトの友人でピザ店のオーナーであるテレサ

レオナルドにケイトの夫だと偽り、ただ働きさせよう思いつくのです

テレサの夫で建設現場の責任者でもあるボビーに

偽の結婚証明書を作らせて、レオナルドを迎えに行くケイト




ケイトはレオナルドに偽の記憶を植え付け

建設現場の仕事に、家事に、子どもと犬の世話まで一切任せ

給料を払わなかった当然の仕返しだ

もっともっとお仕置きGOGO

そして自分は看護師試験合格に向けて猛勉強


だけど意外にもよく頑張っているレオナルド

反抗期の長女エミリーとも打ち解け

善きパパ、善き夫へと変身していきます




ついに看護師試験が終わり、真実を伝えようとするテレサ

いつしかふたりは本当に愛し合うようになっていました


そこにレオナルドの父親と、姉との会社の後継者問題が加わり

レオナルドの記憶が戻る日がやってきます


そうだ自分は憎まれていて、利用されていただけなんだ

ケイトの家を去るレオナルド

「パパ!」と追いかける娘たちの姿が泣ける




ほどよい笑いあり、エロあり、感動ありの、庶民派ラブコメ

グルメだった味覚のおかげで、料理に目覚めるくだりはうまいですし

船で迎えにきたケイトとレオナルドが海に飛び込んだ後

父の遺産を1円ももらえないのに反応する姿には笑えます


またお金持ちに戻っても

二度と女遊びはしないでね、レオナルド君(笑)


ちなみにケイトとレオナルドというネーミングは

タイタニック(2000)のパロディだったのかな


最低最悪の男がだんだんキュートに見えてくる
おススメだと思います




解説】ウィキペディアより
『オーバーボード』(原題:Overboard)は2018年にアメリカ合衆国で公開されたロマンティック・コメディ映画である。監督はロブ・グリーンバーグ、主演はエウヘニオ・デルベスとアンナ・ファリスが務めた。本作は1987年に公開された映画『潮風のいたずら』をリメイクした作品である。本作は日本国内で劇場公開されなかったが、Amazonでの配信が行われている。