愛のむきだし(2008)



3時間57分の、R-15指定映画ということで

私のレビューもR-15指定

yahoo!ブログから記事が削除されてしまうかも(笑)


タイトルに入るまでだけでも1時間以上の長尺ですが

内容はいたってストレート

童貞男子が自分のマリア様を探す旅




愛はパンチラ!愛は勃起!愛は変態!

中学生のオトコノコがするような漫画的でチープな妄想を

成人男性が撮った、成人男性のための映画


朝も昼も夜も、食事中も授業中もボッキボキ

好きな子の顔を見ればボッキボキ

女性には絶対撮れません

確かに神の教えより性欲の方が信じられるのかも知れませんが(笑)



父親から虐待、罪作りのため盗撮に明け暮れるユウ

神父であるコウの父親と、父親の恋人カオリさん

新興宗教団体「ゼロ教会」の手先のコイケ

母親代わりのカオリと夜遊びに明け暮れるヨーコ


ユウとコイケとヨーコは親からの愛情不足という似たような環境に育ち

コイケはユウのことが気に入りストーカー

一方のユウは街で野郎どもに絡まれていたヨーコがマリア様に見えます

ヨーコもユウの女装姿である「サソリ」に一目惚れ




しかもカオリと一緒にユウの家に同居

その日からヨーコからお兄ちゃんと呼ばれ

今度はコイケが転校生としてやってきて

「サソリ」としてヨーコと付き合ってしまうのです


コイケ(安藤サクラ)がエロも狂気もうますぎて

ヨーコ(満島ひかり)とのイチャは結構ゾクゾクします(笑)

が、いちばんの「愛のむきだし」はカオリさん(渡辺真起子

闇もなにもない、生まれつきの変態ブスエロ




そして海岸でヨーコがユウに馬乗りになり

「コリント書」13章の数節を絶叫する長回しは最大の見せ場

荘荘絶絶荘絶絶に愛を語ります

そしてヨーコはコイケの「ゼロ教会」に入会してしまうのです


何かに頼り、すがり、崇め奉りながら生きていく
洗脳されあっちの世界に行った人間たち

一見、幸せそうに見える

だけどそれは中身のない「からっぽ」の姿




ユウは愛を頼りに、ヨーコを「こっちの世界」に連れ戻すため

どこまでも、どこまでも追い続けていく

そして届かない愛のために、ついに心は壊れてしまいます


それでも愛には限りないパワーと、可能性があって

ヨーコとの再会でユウが記憶を取り戻し(勃起し)

パトカーの窓をぶち破り

(パトカーの窓があんなに簡単に割れたらアカンよ)

手と手を繋ぎ合ったその瞬間は、まさに奇跡

エロ・グロ、SM、虐待、調教、トラウマ、盗撮、レズ

自慰、コスプレ、セーラー服とパンツ、監禁、乱射、爆破、狂気・・

まさしく日本映画界に「そそり勃つ」1




でも私がこの純愛に感動するのには、トシをとりすぎました

いくらファン投票や、年間ベストテンで1位に選ばれても

傑作と呼ばれても、好みの変態ではなかった


どうせ4時間もあるのであれば、クドいところは省略して

コイケが「オマエも同じだよ」と言いながら自死に至った
新興宗教の幹部として多くの人間を陥れながらも
最後には孤独と悲しさを抱えて死んでいく女性という
そんなエピソードがあればよかったと思います




【解説】allcinemaより

自殺サークル」「紀子の食卓」の鬼才・園子温監督が実話をベースに、カリスマ盗撮変態男の予測不能の純愛の行方を、宗教ネタをはじめ多彩かつ過激なエピソードを散りばめ怒涛の展開で描き出す上映時間およそ4時間のエンタテインメント大作。主演はAAA(トリプル・エー)の西島隆弘と「プライド」の満島ひかり。共演に渡部篤郎安藤サクラ
 敬虔なクリスチャンの一家に生まれた青年、角田ユウ。母を早くに亡くし、神父の父テツと2人暮らしの彼は、理想の女性“マリア”に出会う日を夢見て満ち足りた毎日を送っていた。ところが、ある出来事をきっかけに優しかった父はユウに懺悔を強要するようになる。父の期待に応えねばと、懺悔のための罪作りに励むうち“盗撮”の世界に没入していくユウ。そんなある日、彼は仲間とのゲームに負けて罰ゲームで女装している最中に運命の女性ヨーコと出会い、一瞬で恋に落ちるのだったが…。