ジャン=リュック・ゴダール

メイド・イン・USA(1966)

「私には全てが中国」 原題は「Made in U.S.A.」 原作は実際に起こったモロッコの左翼政治家失踪事件 「ベン・バルカ事件」をヒントに書かれた リチャード・スタークの「悪党パーカー/死者の遺産」(The Jugger) 相変わらず意味不明で、噛み合わない会話(…

ゴダールの決別(1993)

原題は「Hélas pour moi」(私のために、ああ) 神ゼウスと人妻が浮気する「ゼウスとアルクメネの神話」をゴダール的に解釈し キリスト教(信仰)と現代社会の諸課題と交えたソニマージュ (SON(音)とIMAGE(映像)を合わせた造語で、ゴダールによる「映画」の…

小さな兵隊(1960)

「自由と感じ 幸せなのか 幸せを感じ 自由なのか」 「写真が真実 だとすれば 映像は24倍真実」 ジャン=リュック・ゴダールの「勝手にしやがれ」に続く長編第2作目 原題は「Le Petit Soldat」(小さな兵士 ) ゴダール曰く「リトル・ソルジャー」は 鏡に映る…

勝手にしやがれ(1959)

ゴダール28歳、ベルモンド26歳、ジーン・セバーグ20歳 若い才能が生みだした傑作 映画史上最高の邦題 原題は「A BOUT DE SOUFFLE」(息切れ) ゴダールとロベルト・ロッセリーニのふたりを 映画を破壊した映画監督の代表だと淀川長治は批判したそうですが(…

グッバイ・ゴダール!(2017)

原題は「LE REDOUTABLE」(リダウタブル =フィルム) アンヌ・ヴィアゼムスキーは、ロシア貴族の血を引きノーベル賞作家フランソワ・モーリヤックを祖父に持つセレブおまけにソルボンヌ大学哲学科に通うインテリ16歳のとき、ロベール・ブレッソンの「バルタ…

気狂いピエロ(1965) アンナ(1966) デジタルリマスター版

仕事以外のあらゆる行事が中止になってスポーツクラブも休館だし、暇ができたので(笑)はじめて池袋の「新文芸坐」に行ってみました 名作2本立てて1450円は交通費を入れてもお得しかもポップコーンは袋菓子で150円(他にパンなど軽食あり)飲み物も自動販売機…

女は女である(1961)

原題も「UNE FEMME EST UNE FEMME」(女性は女性です)ミシェル・ルグランによる、歌わないミュージカル(笑) ゴダールとアンナ・カリーナまだ新婚で一番ハッピーだったときアンナ・カリーナは着せ替え人形の如く衣装を変え、最高に可愛いわがままも、喧嘩も…

さらば、愛の言葉よ(2014)

「もうすぐ誰もが通訳を必要とする 自分の言葉を理解するために」 原題は「Adieuau Langage」(さらば、言葉よ) 左目と右目で違う映像を3Dで見せるという 挑戦的な映像処理の可能性を見出した映像作品 映画というより、アート さすがゴダールといった感じで…

軽蔑(1963)

私のブログの看板映画がこの作品 「CONTEMPT」は「LE MEPRIS」のアメリカ版タイトル 恵比寿ガーデンシネマでデジタル・リマスター版が 公開されているので見てまいりました 劇場で鑑賞できたとは感慨深いです 以前見た時は、難解に感じたのですけれど 今見る…