2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ナインハーフ(1985)

「これが、ぼくの、警告・・・だ」 この作品、エロチックなシーンばかりが話題になってしまって過小評価されているのではないでしょうか。出会いから別れまでの3ヶ月半・・私は恋愛映画の傑作ではないかと思いました。 原作が女性、監督が女性ということも…

サン・ルイ・レイの橋(2004)

美術や衣装が豪華でしたね、キャストも一流揃えで。 原作もピューリッツァー賞を受賞した小説だそうです。 なのに未公開、異端審問というテーマが日本人には なじみがないからでしょうか。 確かに私もキリスト教ではないので解釈するのは難しかったです。 で…

素直な悪女(1956)

それにしてもなんでブリジットは いつも裸足にさせられているんでしょう。 素足がヴァディム監督の趣味なのかな? しかしヒールなしでこの脚線美はたいしたものです。 ウエストの位置の高いこと、高いこと。 髪の毛なんかボッサボサ 洋服なんて汚れて布巻い…

刑事コロンボ/意識の下の映像(1973)

シリーズ21作目 キャビア、電話、映写機のコイン、電気スタンド 【解説】allcinemaより経営コンサルタントのケプル(R・カルプ)は、顧客の弱みを作っては脅迫を重ねていた。だが被害者の一人が、ケプルの悪行を公表すると宣言する。追い詰められたケプ…

刑事コロンボ/別れのワイン(1973)

シリーズ19作目 高温で劣化したワイン 【解説】allcinemaよりワイン工場を経営するエイドリアン(D・プレザンス)は、工場売却をたくらむ義弟の殺害を決意した。彼は空調を切った自分のワインセラーに義弟を閉じ込め、窒息死したところを海に投げ込んで…

墓石と決闘(1967)

石と決闘するのかよ・・とタイトルからツッコんで鑑賞しましたが意外にもすごく良くて、私の好み120%。笑 カメラがいいのです、西部の街の雰囲気がとても出ていて。男たちの歩く姿、銃を撃つ、撃たれる・・イチイチ良い。4人が並ぶショットなんてもう最…

幸福のスイッチ(2006)

仕事とは何か、働くとは何か、お金を稼ぐとは何か。大きな感動が待っているというわけではありませんが小品ながらなかなかの良作でした。 プライドが高く理不尽なことは大嫌い自分が悪いわけじゃないのにどうして文句言われるの?どうして謝らなければなら…

おくりびと(2008)

「死は門だと思います。私は門番なんです」 今頃になってやっと鑑賞したという感じですが。笑物凄い秀作か、名作か、大作か、という印象よりも身近でつい共感してしまう・・そういう物語でした。随所随所でジーンと感動して、思わず涙腺が緩んでしまいまし…

そこのみにて光輝く(2014)

湿っぽく、暗くて、絶望的。だけれど一筋の光が、かすかな暖かさがあるそんな物語でした。 職場で同僚を事故死しさせたショックから何の生きがいも、やる気もなくなり自堕落的に酒と煙草とパチンコと寝ているだけの日々の達夫(綾野剛)。 自分は不幸のどん…

ワイルド・スピードX2(2003)

警官を辞め、凄腕の賞金稼ぎのストリートレーサーとなったブライアン。幼馴染のローマンと共に、マフィアの潜入捜査を依頼されることに。組織の洗浄金の運び屋となったものの組織からも警察からもマークされ追われるようになります。 1作目に比べてストリ…

ワイルド・スピード(2001)

これは期待しないで鑑賞したわりに意外と面白く見れました。物語としては、「TAXY」や「トランスポーター」シリーズよりずっと良かった気がします。その理由はひとつ、物語の辻褄が合っているからです。笑 ストリート・カー・レースでより早く走るために車…

トランスポーター3 アンリミテッド(2008)

これもまたツッコミ系な。笑 ツッコミ映画をツッコむレビューしてみました。解答も受け付けます。笑 まずアクションが凄いよ。ジャケットプレイは郷ひろみか?一枚づつ上着を脱いでいくのはジャッキー・チェンのパクリか?格闘シーンでクルクル回転は羽生結…

センチメンタル・アドベンチャー(1982)

「命を無駄に使いたくない」 地味ですが、味わいのある作品でしたね。アメリカ文化を、音楽をちょっと世間からは爪弾きされているような男をイーストウッド監督は愛しているのでしょう。 酒に溺れ、盗みもする。付き合った女性にはひどい仕打ちも。カントリ…

ハート・ロッカー(2008)

「戦争は麻薬・・・」 アカデミー賞は受賞したもののあまり評判はよくないらしいこの作品。私は良かったですねひさびさに面白い戦争映画を見たという感じ。 SFやファンタジー作品ならともかくCGふんだんな作品には、もういいかげん飽き飽きうんざりしていま…

サーカスの世界(1964)

クラウディア・カルディナーレの 「81/2」「山猫」「ブーベの恋人」の傑作3本の翌年の主演作なんですね。 サーカス団の座長マット(ウェイン)が 娘同然に可愛がっているトニ役で登場。 撮影当時は25歳くらいなのでしょうか。 ちょっとお転婆で、あどけな…

ボッカチオ'70(1962)

豪華、豪華 贅沢、贅沢 よくもこんな凄い映画があったものです。 お洒落でちょっと色っぽい イタリアンコメディのオムニバス。 今見ても、古臭さを微塵も感じることはありません。 さすが巨匠と唸るしかない。 女性は結婚退職しなければならない職場で 仕事…

ライムライト(1952)

「人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ 人生に必要なもの それは勇気と想像力 そして少しのお金だ」 喜劇の王様と謳われているチャップリンですが 私にとってのチャップリンはプラトニック・ラブ映画の最高峰。 「生きて、苦しんで、楽しめ。…

列車に乗った男(2002)

ルコント監督は数本しか見ていないけれど私の感性とは相性がいいと思います、直感で。ちょっとお年だけれど、男性としてもルコント監督は好きなタイプかも直感で。笑 たまたま薬局で知り合った老人、マヌスキエの家にやっかいになることになった列車で来た…

夜霧よ今夜も有難う(1967)

「僕たちは1500回の朝と昼、そして夜を過ごした」 「カサブランカ」とずいぶん似ているなあ・・と思いながら鑑賞しましたがそれもそのはず、「カサブランカ」のリメイクなのですね。 元は船乗りだったバーのマスター相良、影では密航の手助けをしていま…

富士山頂(1970)

昭和38年。台風観測のために富士山頂に気象庁のレーダードームを設置するという三菱電機による前人未到の工事。 地味な作品ではありますが高度経済成長の記録映画として鑑賞するのに貴重な作品でしょう。しかもため息がでるくらいのオールスターキャスト…

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976)

シリーズ17作目マドンナは太地喜和子さん。 良かったですね~ 酔っぱらった汚れたじいさんを「とらや」に泊めてあげた寅さん。実はそのお年寄りは日本画の大御所の青観先生でした。先生に同行して龍野に旅することになった寅さんは町の接待のお座敷で出会…

映画女優(1987)

田中絹代さんといえば「楢山節考(ならやまぶしこう)」で歯を折るシーンのため前歯を何本か抜いて演技したことで有名です。 ここ数年で彼女の若かりし日の作品を見るようになってその美しさにびっくりしました。本当に綺麗な顔って国や時代が違っても何十…

悪魔の手毬唄(1977)

市川組は殺し方が最高!笑 死体の見せ方がとにかく巧い。囲炉裏で焼かれた男の顔。漏斗を咥えさせられた少女。たったワンカットだけで、脳裏に残るシーンを映し出します。たとえストリーがわからなくても怖い。 田舎の閉鎖的な村の、妖気ある雰囲気を作り出…

おはん(1984)

優柔不断なダメ男に尽くす、芸者と捨てられた妻。吉永小百合さんと大原麗子さん、当時は30代後半ということでいまでいうアラフォー世代。綺麗ですねえ、日本人形のようです。大原さんなんて声も色っぽいですしね、本当にうっとり。 美味しいものを食べる…

男はつらいよ 葛飾立志篇(1975)

シリーズ16作目マドンナは樫山文枝さん。 ここまで見てきた中でこの「葛飾立志篇」の寅さんは口の悪さや失言が少なくてあまりヒヤヒヤすることなく一番安心して見れたような気がします。 毎年欠かさず手紙と500円を送ってくれる寅さんをもしかしたらお…

スイートリトルライズ(2010)

「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」 「リンネル」や「はんど&はあと」を愛読し千趣会のカタログでアンティーク風の雑貨を購入するそんなナチュラル系な女子が憧れる結婚生活を描いた作品なのかと思いましたがまさかの不倫ものでした。 誰…

不毛地帯(1976)

「ロッキード事件」 学校の教科書にはのってるのでしょうか? 今の子ども達は戦争という言葉くらいは知ってるかもですが 日本とアメリカやロシアが戦争していたなんて 社会の教科書の数行で知らされるだけで 日本がかって戦争していた事自体 新発見の世代な…

男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975)

「幸せにしてやる?大きなお世話だ。 女が幸せになるには男の力を借りなきゃいけないとでも思ってるのかい? もし、あんたがたがそんなふうに思ってるんだとしたら それは男の思い上がりってもんだよ」 シリーズ15作目マドンナは浅丘ルリ子さん。シリーズ…

明日の記憶(2005)

「若年性アルツハイマー」このような作品って男性ならば自分が痴呆症になってしまった立場で女性ならば看護する立場で見てしまうのではないか・・なんとなくそう思います。 徘徊、食欲ボケ、性欲ボケ、汚物のたれ流し・・言い方は悪いですが男性の痴呆のほ…