美術や衣装が豪華でしたね、キャストも一流揃えで。
原作もピューリッツァー賞を受賞した小説だそうです。
なのに未公開、異端審問というテーマが日本人には
なじみがないからでしょうか。
確かに私もキリスト教ではないので解釈するのは難しかったです。
でもそういう自分の知らない時代、知らない習慣を垣間見れるのが
映画の素晴らしいところだと思います。
18世紀のペルー。
渓谷に架かる吊り橋が壊れ、5人の旅人が落下し命を落とします。
事件を目撃した修道士(ガブリエル・バーン)はこれを
事件を目撃した修道士(ガブリエル・バーン)はこれを
「神のご意志」であると考え
5人のそれまでの人生を調べることになります。
犠牲者はモンテマヨール公爵夫人(キャシー・ベイツ)
公爵夫人の侍女で修道女のペピータ
劇団長のアンクル・ピオ(ハーヴェイ・カイテル )
副王(F・マーレイ・エイブラハム )と女優ペリチョーレの息子ハトメ
誰もが孤独に苦しみ、悩み
愛を求めている人々でした。
そして、この5人すべてにかかわりを持っていた
ペリチョーレ(ピラール・ロペス・デ・アジャラ)。
彼女は美しく、副王にも、アンクルにも、双子の片割れにも
そのほか多くの男性に愛されました。
しかし高慢な性格に、まるで罰が当たったように
天然痘のため美しい顔は皮膚がボロボロになってしまいます。
裁判は修道士の5人を調査した本を異端と断罪し
修道士は火あぶりの刑となり、本も焼かれます。
なぜ人生を書いたノンフィクションの書物が異端なのか・・
理解するのは難しいですよね。
ただ、そういう思想やそういう時代があったのでしょう。
現代でも、国同士、宗教同士、理解しあえないことが
とても多いくらいなのですから。