欲望の翼(1990)

「じゃあ一緒に不幸になればいい」 原題は「阿飛正傳」(チンピラの伝記) 初メガホンの「いますぐ抱きしめたい」(1988)で カンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)にノミネートされ 世界に名を知らしめたウォン・カーウァイの2作目の監督にして 「…

グレイマン(2022)

原題も「The Gray Man」(目立たない男) ネトフリ史上最高額(2億ドル)のスパイ・アクション 現時点での映画制作費最高額は意外にも 「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」(2011)の3億8,000万ドル タイタニック(1997)が2億8,600万ドルで制作され…

アデル、ブルーは熱い色(2013)

原題は「LA VIE D'ADELE Chapitres 1 et 2 」 (アデルの生涯 第1章と第2章) 原作は2010年に刊行されたコミックス 「Le bleu est une couleur chaude」(ブルーは熱い色)著者のジュリー・マロ(1985~)はフランス生まれの女性BD(同性愛可) フランス映画…

ディナーラッシュ(2001)

「復讐と美味い料理は後を引く」「後味も別格」 原題も「DINNER RUSH」(夕食のピークタイム、書き入れ時のこと) NYトライベッカにある人気トラットリアで起こる グランド・ホテル形式の群像劇 作風やオチはクエンティン・タランティーノ風ですが クドさや…

真実(2019)

2011年に是枝裕和がジュリエット・ビノシュから 「何か一緒に映画を撮りませんか?」と誘われたのがきっかけ そりゃあ断れませんよね(笑) 8年の構想をかけカトリーヌ・ドヌーヴを迎えて製作した 日仏合作映画 が、大女優カトリーヌ・ドヌーヴは 是枝監督が…

ジュリー&ジュリア(2009)

原題も「JULIE & JULIA」 ジュリア・チャイルド(1912〜2004)は1961年にフランス料理本 「Mastering the Art of French Cooking」 (フランス料理の芸術をマスターする)を発表し 翌62年にはテレビの料理ショーの司会者として活躍した アメリカの有名な料理…

隔たる世界の2人(2020)

「人の痛みに無関心にならないでください」 授賞式でのトラヴォンフリー監督のスピーチ 原題は「Two Distant Strangers」 (ふたりの遠い見知らぬ人) 29分とは思えないエンタメクオリティの高さ しかもこれだけ重く残酷なテーマを コメディでポップに描き切…

ペイ・フォワード 可能の王国(2000)

原題は「Pay It Forward」(次に渡そう) タイトルの通り(助けてもらった)恩を返すのではなく 次へ渡していくお話 車を壊された新聞記者が、見ず知らずの他人から 突然高級車のジャガーを使ってくれとプレゼントされます 一体なぜ? 物語はその4ヶ月前か…

コリーニ事件(2019)

原題も「Der Fall Collini」(コリーニ事件) ドイツの法廷もの アメリカ映画の、いかに感動的に「陪審員に訴える」かとは違い 「正しい法律」とはなにかを考えさせられる佳作 被告席がガラス張りになっていたり、証人が判事側を向いてたり 法廷の作りや配置…

007/ダイ・アナザー・デイ(2002)

シリーズ20作目 原題も「DIE ANOTHER DAY」(死ぬのは別の日) シリーズ40周年と20作を記念したダブル・アニバーサリー作品で ブロスナン・ボンドの4作目にして最終作 しかも過去19作品のおバカ娯楽アクションと 女好き諜報員を振り返る集大成(笑) 「ドク…

007/ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999)

「世界をあげたのに」 「世界じゃ不足だ」 シリーズ第19作 原題の「The World Is Not Enough」(世界を手に入れても足りない)は ボンド家に伝わる家訓のこと ブロスナン・ボンドにしては、後のダニエル・クレイグを思わせる (脚本は全クレイブ版を手掛けたニー…

男と女 人生最良の日々(2020)

「人生最良の日々を、(わたしたちは)まだ生きてはいない」 ヴィクトル・ユゴー 原題は「Les plus belles annees d'une vie」(人生で最も美しい年) 「男と女」(1966)の続編、想像したよりかなり好い出来で トランティニャンの遺作として本当にふさわし…

タクシードライバー(1976)

「You talkin' to me?」(俺に向かって話しているんだろう)は 「アメリカ映画の名セリフベスト100」で常に上位にランクイン 原題も「TAXI DRIVER」 どうしても気になって再見してみました やはり名作ですね メロウな音楽に映像もスタイリッシュ ストーリー…

007/トゥモロー・ネバー・ダイ(1997)

シリーズ第18作 原題も「TOMORROW NEVER DIES」(明日は必ずやって来る) 中国での放映権100年分を得ようとしている メディア王とボンドが対決 モデルは、1991年カナリア諸島沖で 「レディ・ギレーヌ」(愛娘の名)号から転落し水死体で発見された イギリスの…

007/ゴールデンアイ(1995)

シリーズ第17作 原題も「Golden Eye」(黄金の目) 「ゴールデンアイ」とはソ連時代に開発された EMP(電磁パルス)爆弾搭載の(架空の)衛星秘密兵器のこと EMP爆弾とは、原爆と同レベルの電磁波を発生する化学兵器で 広範囲にわたる電子機器の基盤を破壊 …

JUNK HEAD(ジャンク・ヘッド)(2021)

知らないで見たら、日本のアニメと思わなかったかも(笑) ちょっとグロくて残酷だったり、性的な要素があったり ヨーロッパのアニメのように、シュールでディストピアな世界観 しかも映画制作ド素人の堀貴秀氏が 本業のアートワーク専門の内装業のかたわら …

ラブ・アゲイン(2011)

原題は「CRAZY, STUPID, LOVE.」(クレイジー、愚かな愛) 結婚25年目で妻から突然離婚を言い渡された男が 自分を磨き、再び家族との絆を取り戻すというもの が、そこまでの道のりが一筋縄にいかない ドンドン変な方向に話が進んでいきます(笑) 下品さもエ…

マグノリアの花たち(1989)

原題は「STEEL MAGNOLIAS」(鋼のマグノリアたち) マグノリアとは木蓮(モクレン)のことで ここではアメリカ南部を象徴する花木「タイサンボク」のこと 「STEEL MAGNOLIA」とはアメリカ南部女性の気質を表す言葉で 意味は、外見はモクレンの花のように可憐…

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019)

「現実は夢を諦めた人のもの」 原題も「A RAINY DAY IN NEW YORK 」(雨の日のニューヨーク) ストーリーとしては中くらいの出来で 「ミッドナイト・イン・パリ」(2011)の二番煎じといった感じ(笑) しかもハリウッドの#MeToo運動で、日の目をみなかった悲…

トップガン マーヴェリック(2022)

原題も「Top Gun Maverick」 「トップガン」(1986)36年振りの続編として オールドファンを裏切ることなく、奇跡的に成功 ある「ならず者国家」がウラン濃縮プラントを建設 稼働前に破壊すべく特殊作戦に参加させるため トップガン卒業生であり精鋭パイロッ…

オードリー・ヘプバーン(2022)

原題は「Audrey」 オードリー・ヘプバーンのドキュメンタリーで よくある関係者によるインタビュー形式のもの といっても1929年(昭和4)生まれのオードリーが 生きていたとしたら93歳 彼女の黄金期を共に過ごし知る人がそういるわけでもなく 「知られざる素…

アラン・ドロン祭スピンオフ会しました

去る6月11日 毎年11月に行われている、アラン・ドロン生誕祭の スピンオフ会しました 昼の部は有楽町駅前のイタリアン・レストラン 「マイアミ・ガーデン」でランチ会 はてなブログ友をはじめ映画ファン8人が集まります 「BZD39」 映画ブログ界のカリスマ・…

スイッチ(2020)

「悪い人間はどこにでも行ける」 リーガル(法廷)サスペンス&ラブコメディ ストーリーに現実離れしたところはあるけれど ワードセンスとテンポがよく 1時間40分という短さなので見やすい 隙間時間にサクッと楽しめました 横浜地検の駒月直(阿部サダヲ)と…

空白(2021)

行き過ぎた行動ばかりだったけど 古田新太の気持ちに寄り添いました ある日突然子どもを失ったら、気が違っても 世界中の人間を敵に回しても当然 いい人になんてなれない 猟師の添田(古田新太)は腕は一流だけれど 粗野で頑固で融通が効かない、口も悪い 妻の…

ソロ活女子のススメ (2021)

出版社で派遣社員として働く40歳の五月女恵(江口のりこ) 休日や仕事帰りに様々なソロ活動に挑戦していく物語 シチュエーションは「孤独のグルメ」とほぼ一緒 ただ「孤独のグルメ」が食事、主に大衆食堂に特化しているのに対し こちらは特に自分の趣味や好…

怒り(2016)

信じていた人に裏切られたことへの怒り愛する人を信じてあげられなかった怒り そもそも人間は人間を何の疑いもなく 本当に信じることができるのでしょうか 2007年、千葉県市川市で英語講師をしていたイギリス人女性 リンゼイ・アンホーカーさん(当時22歳)…

罪の声(2020)

1984年3月から約1年半にわたって世間を震撼させた 「グリコ森永事件」に基づいたフィクション 「三億円事件」と並ぶ昭和の2大未解決重大事件ですね そのなかの「わかっていること」「新たにわかったこと」を 極力史実通りに再現しながら 事件に関わった人た…

犬に名前をつける日(2015)

監督の山田あかねさんの実体験と4年間200時間に及ぶ取材をもとにした ドラマ仕立てのセミドキュメンタリー タイトルだけで犬と飼い主のハートウォーミングな映画だと 勝手に思い込み見たら大間違い 癒されるどころか大砲を撃ち込まれましたね 愛犬を亡くしロ…

バスターのバラード(2018)

「The Ballad of Buster Scruggs 」(バスター・スクラッグスのバラード) 全6話 1話約20分程度のオムニバス西部劇集 アメリカでしか作れないブラックユーモア映画 テーマは死にまつわる古いアンソロジー(詩文の美しいものを選び集めた本) 舞台は19世…

カセットテープ・ダイアリーズ(2019)

原題は「BLINDED BY THE LIGHT 」(光で目もくらみ)で ブルース・スプリングスティーンが1973年に発表した楽曲のタイトル 悪くない邦題ですが、スプリングスティーン・ファンからは ブーイングですね(笑) ブルース・スプリングスティーン大・大・大・大好…