愛しのシバよ帰れ(1952)

原題は「COME BACK, LITTLE SHEBA」 (戻ってきて、リトルシバ) 「シバ」とはかつて飼っていた小犬のこと ある朝、部屋を探している女子大生マリーがローラを訪ねてきます ローラから話を聞いた夫のドクは渋りますが 再訪してきたマリーを一目見たとたん ド…

天使の入江(1963)

原題は「La baie des anges」(天使の湾) 天使の湾とはニースから、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュールの アンティーブ岬まで広がる地中海の湾のこと 日本では長らく未公開で、初めて公開されたのは 2007年3月のフランス映画祭での特別上映 モナコとカ…

散り行く花(1919)

原題は「Broken Blossoms or The Yellow Man And The Girl」 (壊れた花、あるいは黄色い男と少女) 映画の父D・W・グリフィス×サイレントの女王リリアン・ギッシュ とても有名な映画ですが初見(笑) "flower" ではなく "blossom" なのは大輪の花ではなく、…

日本沈没(1973)

単なるパニック映画ではなく 何故、日本列島が沈むのかという最大の疑問にどう答えるか 素人にもわかるよう「地球を半熟のゆで卵」に例えた 学術的な説明にかなりのウェイトを割いているのでわかりやすい 説明する学者は演技をする風もなく 本物の学者ではな…

一人息子(1936)

「人生の悲劇の第一幕は親子になったことから始まっている」 小津安二郎初のトーキー長編劇映画 さすがに録音の保存状態はかなり悪ですが(笑) 小津組のセンスの良さには毎回唸る プロローグに流れるのはフォスターの「オ−ルド・ブラック・ジョ−」 生涯を南…

ヘッドハンター(2011)

原題は「HODEJEGERNE」(ノルウェー語 ヘッドハンターズ) ヘッドハンターズには「首狩り」(人間狩り)という意味もあるそうです ノルウェーで歴代最高の興行収入を記録した クライムサスペンス&ブラック・コメディ 北欧映画の話題作にはハズレがないです…

負け犬の美学(2017)

「負ける人間がいるからこそ、勝つ人間がいる」 原題は「Sparring 」(スパーリング) スパーリングとはヘッドギアなどの防具をつけて行う実戦形式の練習のこと 主人公のスティーブは45歳で49戦 13勝3分33敗のプロボクサーアルバイトをしながら家族を養って…

ウインド・リバー(2018)

原題も「WIND RIVER」(風の川) プロットはFBI捜査官がレイプ殺人犯を追うという よくあるクライムサスペンスなのですが 見せ方が巧みなうえ、もの悲しさを含む重厚な仕上がりで とても良く出来ていると思います アメリカ中西部ワイオミングの辺境の地、ウ…

好きにならずにいられない(2015)

原題は「Fúsi 」(フーシ=主人公の名前) フーシはアイスランドの空港で働く40代男で 美容師の母親と2人暮らし ミリタリーヲタクでヘビメタ好き 趣味はジオラマとラジコン その巨漢な容姿のせいで職場の若い同僚からバカにされ 都合のいいように利用されて…

うず潮(1975)

原題は「LE SAUVAGE 」(ザ・ワイルド=野生) イブ・モンタンとカトリーヌ・ドヌーヴの 破壊と、無茶っぷりの、無人島サバイバル まさかドヌーヴがここまでやるとは おっぱいポロリのサービスショットまであります(笑) 音楽はミシェル・ルグラン その美貌…

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男(2017)

原題は「BORG vs McENROE」 1980年、ウィンブルドンでのビヨン・ボルグとジョン・マッケンローの 決勝戦に焦点を当てた スウェーデン、デンマーク、フィンランド合作のスポーツドラマ なのでボルグのほうが主役寄り(笑) リアルタイムを再現したような緊迫…

上海特急(1932)

原題も「Shanghai Express」 タイトル・バックの前の”神”と書かれた銅鑼を叩く上半身裸の男 PEIPING(PEKING)ーSHANGHAIの看板 「北平車站」「天津浦口鐵路」の文字 「上海まで1等で」「35ドル36Cです」 1927年8月15日の新聞「4年前よ、今は1931年よ」「こ…

インターステラー(2014)

原題も「INTERSTELLAR 」恒星間 「2001年宇宙の旅」(1968)へのオマージュたっぷりの作品 5次元の世界から父親が娘を覗く書棚は“HAL”のウラ版みたいだし モノリスみたいなAIロボットも登場 板みたいなロボットが、意外と頼もしく 動きだけでなく、性格…

ザ・ビートルズ  EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years(2016)

「誰も演奏なんか聴いていないんだ まるで暴動だった ショウじゃない ステージから降りると、まるで戦闘地帯をくぐり抜けたような状態で まさに戦争だと思うよ いつも何かをぶつけられながら歌い続けたり 微笑み続けたりするなんて 無理な話だ」(ジョン) …

5時から7時までのクレオ(1962)

「若い女は愛されることを愛す 」 原題も「Cleo de 5 a 7 」(クレオ5~7) なかなか見ることの出来ない、ヌーヴェルヴァーグ左岸派の傑作を まさか無料配信で見れる時代がやってくるとは(笑) 不思議で、密度が濃く、文学的で、洒落ている さらに、本作…

私はあなたのニグロではない(2016)

「殺人や不倫は神が赦してくれる でも人種の融和は認められない」 原題も「I Am Not Your Negro」 1950年代後半から60年代にかけて マルコムXやマーティン・ルーサー・キング牧師と知り合いであり 自身も公民権運動活動をしていた黒人作家 ジェイムズ・ボー…

民衆の敵(1931)

「民衆の敵とは特定の人物の事ではない それは社会全体で解決すべき問題である」 原題は「THE PUBLIC ENEMY 」(公共の敵) デビュー間もないジェームズ・キャグニーを有名にし その後「ゴッド・ファーザー」(1972)に代表される 全てのギャング映画の楚となっ…

アスファルト(2015)

原題も「ASPHALTE」(アスファルト) 新型コロナで世界を覆う不寛容というトレンド なくならない差別や蔑視が今、私たちの心に暗い影を落としています そんな時代でも、お互いの足りない部分を補ったり 認め合ったりすることが出来るはずと信じたくなるよう…

ジャック・ドゥミの少年期(1991)

原題は「JACQUOT DE NANTES」(ナントのジャコット) ナントとはフランスのロワール河の河口にある都市で ジャック・ドゥミ(=ジャコット)の故郷のこと アニエス・ヴァルダが、病気を患い映画監督から離れたドゥミのために ドゥミの少年時代を描いた作品 …

アダムス・ファミリー2(1993)

原題は「Addams Family Values」 Value(バリュー)には価格のほかに、論理や価値観という意味もあります 前作に引き続き「他人と違うことを否定しない」がテーマですが 笑えるか引くかギリギリのところをついてくるギャグ しかもやり返しは「半沢直樹」の倍…

アダムス・ファミリー(1991)

原題も「The Addams Family 」 原作はホラーコメディの1コマ漫画で、ドラマや映画でも人気シリーズ ちなみに他の作品は見ていません(笑) これがバリー・ソネンフェルドの監督デビュー作 確かに今見ると、確かに毒気は足りないものの 耳に残るBGMと、細部に…

人生、ここにあり!(2008)

この邦題では見る気になれない(笑) 原題は「SI PUO FARE 」(やればできる) イタリア・ゴールデングローブ賞を獲得した 実話ベースの(イタリアでは)ヒット作品 バザリア法とは1978年にイタリアで公布された精神科病院廃絶法でつまり、イタリアには精神…

Viva!公務員(2015)

原題は「Quo vado? 」(俺はどこに行く?) イタリアの国家公務員を風刺したコメディ 面白かったですね ご都合主義で、自分さえ良ければいいテキトー男 だけど不思議と何もかもういまくいき、最後にはみんなを幸せにする 日本でいえば植木等さんの無責任時代…

スーサイド・スクワッド(2016)

「女はちょっとイカれているほうがいい」 原題も「SUICIDE SQUAD」(特攻隊) こういう映画に内容を期待していけないのはわかってるのですが(笑) デヴィッド・エアーは元ミュージックビデオの監督だけあって 派手な映像にキャラクターの設定や見せ方はうま…

イエスタデイ(2019)

原題も「Yesterday」(イエスタデイ) ポール・マッカートニーがガールフレンドの部屋で寝ているとき 夢の中で「Yesterday」のメロディが流れ 忘れないよう起床後すぐにコードを探し曲を完成 それがあまりにも完璧な曲だったので、既に誰かの曲かと疑い みん…

コーヒーをめぐる冒険(2012)

原題は「Oh Boy」 フランソワ・トリュフォーのような映像と ウディ・アレンのような鬱陶しさと ジム・ジャームッシュのような時間の使い方 コーヒー、煙草、ウォッカという小物使いがうまく 全編に流れるジプシー・ジャズもいい 早朝、ガールフレンドが寝て…

ぼくらの七日間戦争(1988)

宗田理の同名ベストセラー小説の映画化 原作は家出した中学生たちが廃工場にたてこもり 日本大学全学共闘会議をまねて 校則で抑圧する教師や勉強を押し付ける親に反旗を翻す・・・ というというストーリーということ ちなみに「戦車」は出てこないそうです(…

戦争童画集~75年目のショートストーリー~(2020)

戦後75年の今年、新型コロナの中で次々と中止に追い込まれる平和教育 そんな中でも伝えたいと作られた 3つの反戦オムニバス・ショートストーリー 民放では8月15日を過ぎると、一切戦争に触れることはなくなりますが せめてNHKだけはは8月に限らず、反戦への…

あやしい彼女(2016)

韓国映画「怪しい彼女」(2014)の日本版リメイク オリジナル版は見ていません よくある”入れ替わり”ものの定番で 73歳のおばちゃんが20歳の姿に戻って、孫のバンドで大活躍するというもの でも中身はババアのまま(笑) 私の母もですが(笑) 年配の女性って…

愛と死の記録(1966)

「エッチじゃね」 「すごい冷たい手じゃね」 「心はぬくいんよ」 「参った!仲直り」 ”渡哲也さんを偲んで”数えきれないほどの映画やドラマの中から NHKBSPが選んだ1作がこれ 吉永小百合といえば、いつもの浜田光夫(笑) その浜田が、名古屋で喧嘩に巻き込…