邦画・時代劇/任侠

眠狂四郎殺法帖(1963)

眠狂四郎の記念すべき第一作目で、市川雷蔵の当たり役 伝説の大スターの色男ぶりを堪能できる作品ですが ニヒルというよりは、お喋りで磊落(らいらく)な浪人という感じ ただしタイトルが出るまでの90秒は超カッコイイ! いきなり伊賀者に闇討ちされそうに…

忠臣蔵(1958)

みなさん、あけましておめでとうございます(遅いよ) さて年末になると毎年のように放映される「忠臣蔵」 「忠臣蔵」と「白虎隊」の違いもよく知らない私ですが(酷すぎる) 今更ながら初めて鑑賞しました しかも大映オールスター総出演による 「忠臣蔵」映…

花のあと(2009)

テレビドラマの延長といった感じで 映画としての出来はそれほどではないのですが(笑) まずヒロインを演じた北川景子の顔が時代劇に合わない (でも袴姿の女剣士はほれぼれするくらい美麗) ヒロインが思いを寄せる宮尾俊太郎のあまりの棒読み台詞 (なぜ俳…

どら平太(2000 平成12)

オープニングクレジットに浮かぶ監督、市川崑 原作、山本周五郎 脚本、黒澤明、木下惠介、市川崑、小林正樹 主演者、役所広司、菅原文太、石橋蓮司 ・・・という錚々たるメンバー どんな凄い映画なのかと期待が膨らむわけですが テレビの2時間ドラマでもこの…

柘榴坂の仇討(2014)

「姿形は変わろうと、捨ててはならぬものがある それも文明ではござらぬか」井伊直弼を水戸藩浪士が暗殺した「桜田門外の変」を題材原作は浅田次郎氏の38ページの短編ということ安政7年、井伊直弼一行が登城する際雪で着物が濡れるのを防ぐ為警護の侍60人…

合葬(2015)

ネオ時代劇とでもいいましょうか何を描きたかったのかはわかりませんでしたが他の時代劇と違う事をやろうとした意思は伝わりました現代の若者に通じるような主人公たち江戸幕府が終わり第15代将軍将軍慶喜が江戸城を去ったあとの物語将軍と江戸の町を守るた…

蠢動 -しゅんどう-(2013)

自主映画界初の16mm時代劇として知られマニアなファンもいるという「蠢動」(1982)それから30年、三上康雄監督が三代続いた家業の会社を売り払い再び自主製作したということ時代劇はやはり製作費が高騰してしまうということでスポンサーがつかず敬遠されが…

炎の城(1960)

かねてから邦画のセリフは聞き取りにくいまして時代劇ともなると人名から地名にいたるまで外国語のようにチンプンカンプン邦画でも、ぜひ字幕版を取り入れて欲しいと当ブログで訴えてきましたがしばらくamazonプライムビデオで浮気している間にBSプレミアム…

この首一万石(1963)

途中までは陽気でコミカルな歌って踊るミュージカル時代劇なのですが最後までコメディ風にまとめるのかと思ったら予想外のラストが待ち受けていましたモテ男の権三(大川橋蔵)は町娘のちづ(江利チエミ)と恋仲でありましたしかしちづの父(東野英治郎)は…

木枯し紋次郎 関わりござんせん(1972)

「木枯し紋次郎」の続編脚本は笹沢左保の原作ではなく野上龍雄によるオリジナルストーリーということ「半端な金があると、なおさら絶望が深まるものさ」女が3人の子どもを殺した上、首を吊る導入部分からばっちりと暗いですそしてさらに物語は暗くなっていき…

木枯し紋次郎(1972)

原作はテレビドラマ化されなかった紋次郎登場第一作目の三宅島編ということ原作者の笹沢左保さんが島流しされた僧役で出演していますとにかく紋次郎以外みんなクズ軽薄な裏切り者ばかりの、悲しいくらいのクズ股旅風にするためでしょうか文太兄ぃが凄まじく…

次郎長三国志 第三部(1964)

「おせんちゃ~ん! おせんちゃん・・・」次郎長一家が清水に帰ってきて、新居を構えいよいよ次郎長一家の看板を掲げることになります次郎長の親分としての貫禄も十分一方で恋女房であるお蝶(佐久間良子)への気遣いも忘れません大政や三五郎など2作目まで…

続・次郎長三国志(1963)

前作の続きとはいえ、鶴田さんも山城さんも松方さんもいきなり腹巻とステテコ姿(笑)まずは増川仙右衛門の駆け落ち相手の家に行き謝り着物を贈られ赤鬼一家へと出向きますしかし赤鬼の金平(堀正夫) が全く話の分からない男次郎長一家初の喧嘩になりますが小…

次郎長三国志(1963)

マキノ雅弘監督がかつて東宝で手掛けた「次郎長三国志」を自らの手で東映で再映画化したシリーズの第1作東映美術のセットの美しさには、毎度ながらクラクラします「清水次郎長親分」も「森の石松」も名前を聞いたことがある程度でなんの知識もありませでし…

新選組(1958)

千恵蔵さまの近藤勇庶民にも悪さをする、悪名高い新選組の隊長である近藤勇が、もしも人格者だったら?という設定で作られたようです月形半平太や鞍馬天狗など架空の人物も登場し当時の「男の子のヒーロー大集合」な作品だったのではないのでしょうか今とな…

BALLAD 名もなき恋のうた(2009)

「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」(2002)の実写版ということはたして、実写として作る意味があったのでしょうか?(笑)救いといえば、ヒロインが新垣結衣ちゃんなことガッキーは着物姿も可愛いですねえそして、なんといってもこの笑顔た…

赤穂浪士(1961)

これが名高い東映美術、本当に見事です映画のセットだとはとても思えませんなんという完成度の高さこの作品では、満開の桜の木を背景の赤穂五万石の当主、浅野内匠頭の切腹シーンが特に見事桜の散りゆく花弁、美しい死完璧ともいえる、儚さの映像での表現赤…

利休(1989)

ストリーの盛り上がりはなかったのですが(笑)実力派なキャストでとても丁寧に作られてはいる作品ですね三國連太郎さんの利休と山崎努さんの秀吉ワダ・エミさんが衣装だけで(大げさだけれど)ふたりの内面を描いています秀吉は美術品にかなりの目利きなので…

浪人街 RONINGAI(1990)

「あんたの命を買う」「いくら出す?」「十両」「十五両」「売った」「買った」120人斬り最後まで勝新さんの殺陣が見れなかったのは残念でしたねでも勝新さんが殺陣をやったらほかの役者さんとの差が付き過ぎてしまいますか(笑)中尾彬さんの悪人ぶりは最高!…

反逆児(1961)

世にも恐ろしい嫁姑関係杉村春子さん演じる築山御前の悪女・鬼女ぶりそれに目ヂカラ対抗する嫁の岩崎加根子さん怖い、怖い、怖いそこらのホラー映画なんて可愛いものですギラギラとした残虐時代劇徳川家康の長男であり、織田信長の娘婿である若くに命を絶っ…

鬼平犯科帳(1995)

「親もいらねば、あるじもいらぬ。 お前さえいればそれでいい」鬼の平蔵、中村吉右衛門さんの魅力ひとつだけでもっていく作品豪華なキャストなのですけれど鬼平の気迫の前には、おちゃめさには誰もが小物に見えてしまいます大阪の元締めである白子の菊右衛門…

悪名(1961)

「弱気を助け、強きを挫く」そんな任侠ものとにかくキャラクター設定がいいしかもオールスター、人気も出ますよね勝新と田宮二郎さんの男気いそいそとシャモを返しにいったり喧嘩で壊した扉を弁償したり喧嘩は強いのにお酒は一切飲めなかったりこのふたり、…

若親分(1965)

「一発は二度と帰らぬオヤジの命。 二発目は親分の、その片腕の供養。 そして三発目は破られた渡世道の裁きのため」「若親分」シリーズの第1作。たぶんこのあとのシリーズは見る機会がないと思うのですが(笑)同年すぐに続編「若親分出獄」も公開されていま…

炎のごとく(1981)

ただひとりの女性を激しく愛した無鉄砲で血の気の多い男の物語。「会津の小鉄」と呼ばれた侠客、仙吉に文太兄ぃ。賭場の斬り合いでけがをしたのを瞽女(めくらごぜ/鼓を打ったり三味線を弾いたりなどして門付(かどづ)けをする盲目の女旅芸人)にのおりん助け…

ダイナマイトどんどん(1978)

ヤクザの抗争を野球の試合で解決その発想はいいですね、楽しそうだし平和的。と、最初は思ったのですが(笑)メチャクチャな野球映画ですな。濃いし、クドいし、放送禁止用語のオンパレード「原爆ピッチャー」とか、今ならきっと非難轟々。野球少年には見せら…

股旅三人やくざ(1965)

「どじょっこふなっこ」の童謡で秋、冬、春の季節をわけたオムニバスもの。1話目は自分を襲った男を殺してしまった仲代達也。男は賞金目当てて、遊郭で働く女の身請け金が欲しかったのです。そして逃げようとした遊女の見張り役を頼まれてしまいます。2話…

初春狸御殿(1959)

「狸御殿」もの、知りませんでしたが全8作ある人気シリーズということ。紙芝居や絵本から飛び出したような作品でした。でもちょっとセクシー。笑ストリーはさほど面白いものではありませんでしたが絢爛豪華な衣装、そして見事な演出でした。ほとんどが歌と…

極道の妻(おんな)たち(1986)

極妻シリーズの1作目。ラストだけは記憶に残っていたのですがあとのストリーはほとんど忘れていました。岩下志麻姐さん、綺麗ですね。本当の美人って時代が変わっても、いつ見ても美人なんですね。ほかの女優さんは、今見たらはっきり言ってもう古臭い。志…

水戸黄門(1978)

「この紋所が目に入らぬか!」 勧善懲悪、お約束の展開ですよね、黄門様。笑でもマンネリもここまでくれば偉大でしょう。尊敬に値します。 そして水戸黄門ファンにとってはこの里見浩太郎さんと大和田伸也さんの助さん格さん中谷一郎さんの風車の弥七なによ…

美空ひばりの花笠道中(1962)

良かったですね、かる~く楽しめる殺陣あり、歌ありの時代劇ミュージカル。 両国の矢場の娘お君と素浪人の寛太はお互い好きあっていました。実は寛太は城から家出した浜松七万石の若様でした。藩主の病死で起こった世継ぎ問題を解決するために浜松に向かっ…