良かったですね、かる~く楽しめる
殺陣あり、歌ありの時代劇ミュージカル。
両国の矢場の娘お君と素浪人の寛太はお互い好きあっていました。
実は寛太は城から家出した浜松七万石の若様でした。
藩主の病死で起こった世継ぎ問題を解決するために
浜松に向かった寛太(若様)と松千代一行は
悪家老のお家乗っ取りの陰謀に立ち向かいます。
美空ひばりさんが江戸っ子娘とヒロインの弟の新太、ひとり二役。
私が思うにひばりさんって男役がとてもいいんですよね。
というか男役のほうが断トツにカッコイイ。
マニッシュな魅力に溢れていて
女性なのに圧倒的に女性ファンが多いのも頷けます。
若かりし日は(誰だかわからないくらい。失礼)美男子で。
男前ですねえ。
花房錦一さんのドジで憎めないキャラも可愛いし
近衛十四郎さんの謎の浪人もカッコイイ。
でもやはり、ひばりさんのための、ひばりさんを見る作品でしょう。
小柄で華奢ながら殺陣も決まっていますし
「おかめとひょっとこの両面おどり」は実にお見事です。
ひばりさんはもちろん、浩太朗さんの声もステキで
当時は「うぐいすコンビ」と呼ばれて慕われていたそうですね。
勧善懲悪でわかりやすく楽しいストリーですし
戦後の昭和の日本を元気にした・・
そんな国民的スターのオーラを十分に堪能できる作品のひとつでしょう。
【あらすじ】東映chより