エミー賞では6部門に輝いたそうです
ジャクリーン・ケネディの叔母であるビッグ・イディ・ビールと
その娘リトル・イディ・ビールが住むハンプトンのグレイガーデンズ
1940年代は社交界の華と謳われた母娘と
それが1970年代に入る頃には、ほとんど廃墟となってしまいます
その様子を、アルバート、ディビッド・メイルズ兄弟が
ドキュメンタリー映画として撮影し1975年に公開した様子のドラマ化
19歳のイディ(イーディスの愛称ドリュー・バリモア)は
歌と踊りで自ら生計を立てたいと夢見ていて
社交界デビューも頑なに拒否していました
しかし母親のイーディス(ジェシカ・ラング=娘と同じ名前)は
それから好きなことをするべきだと譲りません
しかし若い音楽家と浮気し、歌って踊って遊んで暮らしていた母親は
夫のフィーラン(ケン・ハワード)に愛想を尽かされ離婚されてしまい
父親は若い秘書と再婚してしまいます
有名プロデューサーに売り込みオーディションのチャンスを得ます
そして内務長官であるクルーグ(ダニエル・ボールドウィン=通称キャップ)と
不倫関係を楽しんでいました
グレイガーデンズに呼び戻されてしまいます
そしてオーディションもキャップも諦める羽目になってしまうのです
娘に依存する母親に束縛され、コントロールされているのです
ドリュー・バリモアもまた母親との確執によって堕落した経験の持ち主
ヒロインと自分の過去が重なったのかも知れません
経済的な頼みの綱、父親フィーランが突然他界してしまい
ほとんどの収入が途絶えてしまったイディ母子
グレイガーデンズは荒れていき、ゴミ屋敷、猫屋敷になっていきます
悪臭を放つようになり、近所からは苦情が寄せられ
新聞には「ジャッキーの親戚がゴミ屋敷に住み強制立ち退き寸前」
と大々的に取り上げられてしまう
彼らにとってゴミはゴミではなく
そしてプライドとエゴと過去が優先してしまうのです
そのことを知ったジャッキー本人がグレイ・ガーデンズを来訪
リフォームすることを申し出てくれたのです
イディは、母の死後やっと自由を手に入れ転居します
ステージで歌とダンスを披露するという夢も実現します
失われた、かっての気持ちをやっと取り戻したのです
私、今日が入学式だったのですけれど
高校生になるというのに夫婦で参加し、ビデオ撮影
学校からの説明はしっかりメモメモ
手紙に全部書いてあるんだから、自分で読ませればいいのに(笑)
成人してからも、両親が就活やお見合いパーティに参加するという
ケースも多いとか
これは社交界からの没落というだけではなく
親として何歳まで手を貸すか、口を出すべきか
そのことが子どもの幸せになるのか
そんなことも考えさせられる作品でした