2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

にがい米(1948)

原題も「RISO AMARO」(苦い米) 面白かったですね まず田植えが背景になっているところ イタリアはパスタの国というイメージが強いですが 実は水田面積は日本よりはるかに多く ヨーロッパでは主要な米の生産国であるということ 舞台は1948年5月、イタリア北…

ブラックホーク・ダウン(2001)

原題も「BLACK HAWK DOWN」 (ブラックホークの墜落を確認) 1993年10月3日、アメリカ軍の統合特殊作戦コマンド(JSOC)が ソマリア民兵のアイディード将軍の側近二人を捕らえる作戦で (後に「モガディシュの戦闘」と名づけられる) 1機目のヘリ「スーパー6…

象は静かに座っている(2018)

原題は「大象席地而坐」(象は席に座る) ハンガリーの名匠タル・ベーラ (「サタンタンゴ」(上映時間7時間30分)で知られる) を師と仰いだというだけあって(雰囲気はガス・ヴァン・サントだけど 笑) 長回しの圧倒的な力のある、監督の胡波(フー・ボー 19…

パリのランデブー(1994)

原題も「Les rendez-vous de Paris」(パリで待ち合わせ) パリを舞台にした男女の恋の駆け引きを3話に分けて展開するオムニバス 路地で男女二人組がアコーディオンを手にして歌う♪巴里は恋の街~♪は ルネ・クレールの「巴里の屋根の下」へのオマージュ 第1…

「聖この夜」は「最高のお酒」で

仕事から帰ると、なんとたっふぃーさんから クリスマス・プレゼントが届いていました 箱だけでもお洒落な 「アランブル・モスカテル・デ・セトゥーバル」 さすがグルメなたっふぃーさん、センスがいい 中身を見ると、黄金に輝くトパーズ色のワイン これはも…

レネットとミラベル/四つの冒険(1986)

エリック・ロメールが「喜劇と格言劇」シリーズと 「四季の物語」シリーズの狭間に残した「ガール・ミーツ・ガール」 原題も同じ「QUATRE AVENTURES DE REINETTE ET MIRABELLE」 微笑ましい4つのドラマが続く、絵本のような映画 対称的な女の子同士の友情が…

友だちの恋人(1987)

ロメールの「喜劇と格言劇」シリーズ第6作目(最終作) 原題は「L'ami de mon amie」(”私の”ガールフレンドのボーイフレンド) 副題は「Les amis de mes amis sont mes amis」(友だちの友だちは 友だち) 友だちの彼氏(彼女)を好きになったらどうする?と …

満月の夜(1984)

エリック・ロメールの「喜劇と格言劇」シリーズ第4作目 原題も「Les nuits de la pleine lune」(満月の夜) 副題は「Qui a deux femmes perd son âme, qui a deux maisons perd sa raison」 (ふたりの妻を持つ者は心をなくし、二つの家を持つ者は分別をな…

海辺のポーリーヌ(1983)

エリック・ロメール「喜劇と格言劇」シリーズ第3作目 ロメールの中でもっとも有名な作品 原題「Pauline à la plage」(ビーチでポーリン) 副題は「Qui trop parole, il se mesfait」(言葉多き者は災いのもと) ショートボブに青い襟のセーラー服、どこか寂…

美しき結婚(1982)

エリック・ロメールの「喜劇と格言劇」シリーズ第 2作目 原題は「Le beau marriage」(理想の結婚) 29歳になり結婚に焦り出した女性、クラリスが ズルズルと不倫関係を続けてきた恋人が 妻と離婚する気がないことにやっと気付き 別の結婚相手を本気で探そう…

飛行士の妻(1981)

エリック・ロメールの「喜劇と格言劇」1作目 原題も「La femme de l'aviateur」 ロメールならではの「論争して論争して和解」 この後あらゆる恋愛映画が、ロメールの影響を受けているんだろうな 法学生のフランソワは 恋人のアンヌのアパートの配管を直す都…

ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972)

高知の「ロッキー」か「ランボー」か シルベスター・スタローン(勝手にマッチョ)こと ギドラさんからのプレゼント 原題は「LE CHARME DISCRET DE LA BOURGEOISIE」 (ブルジョワジーの控えめな魅力) 簡単に言えば、裕福な男女6人が食事しようとするにも …

ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド(2021)

これが私たちの「アメリカン・グラフィティ」 卒業、友情、恋が、音楽とともにあった 青春の邂逅(かいこう) 原題は「SHOPLIFTERS OF THE WORLD 」(世界中の万引者よ)で ザ・スミスのヒット曲のタイトル 今思うと「万引き犯たちよ、どんどん万引きしよう…

QUEEN 50周年展 - DON’T STOP ME NOW - に行ってきました

1971年、フレディ、ブライアン、ロジャー、ジョンの4人となってからの 「QUEEN 50周年展 - DON’T STOP ME NOW -に行ってきました ライブやメンバー本人、関係者のコメント映像や プロモーションビデオ、未公開写真を公開 思ったより見ごたえありました 2017…

哀しみのトリスターナ(1970)

高知のリチャード・ギアこと、ギドラさんからのプレゼント レビュー第4段 原題は「TRISTANA」(ヒロインの名前) 徹底した省略 感情を現わさない表情 唐突な展開 説明のない精神分析 これはかなり手強い作品でした 16歳で身寄りを無くし、老貴族ロペの養女…

悪魔のような女(1955)

高知のチャールズ・ブロンソン(マンダムだぜ←トシがバレるぜ 笑) ギドラさんからプレゼント、第3弾映画レビュー 原題は「LES DIABOLIQUES」(悪魔的な) 本作に触発されヒッチコックは「サイコ」を撮ったと言われてますが「サイコ」よりずっと面白いと思い…

処女の泉(1960)

高知のジョージ・チャキリス(勝手に言ってます 笑) ギドラさんからのプレゼント第二弾レビュー 原題は「Jungfrukällan(英題The Virgin Spring)」(処女の春) 原案はスウェーデンの南部地方に伝わる民話(言い伝え) ベルイマンが黒澤明(というか宮川和…