イングマール・ベルイマン

ある結婚の風景(1973)

「そんなことは誰にでも当てはまる」 原題は「Scener ur ett äktenskap」(結婚の風景)ですが 「結婚の形而上学(けいじじょうがく)」といったほうが 正しいタイトルの気がします(笑) イングマール・ベルイマンが 公私ともにパートナーだったリヴ・ウル…

鏡の中の女(1975)

無信仰者のまじないがある「出会いによって実在できる日が来ますように」「いつか実在できますように」 と繰り返すんだ 原題は「Ansikte mot Ansikte」 英題は「Face to Face」(顔を向きあわせて) タイトルは新約聖書のコリント書からの引用 もともとは全…

処女の泉(1960)

高知のジョージ・チャキリス(勝手に言ってます 笑) ギドラさんからのプレゼント第二弾レビュー 原題は「Jungfrukällan(英題The Virgin Spring)」(処女の春) 原案はスウェーデンの南部地方に伝わる民話(言い伝え) ベルイマンが黒澤明(というか宮川和…

仮面/ペルソナ(1967)

原題は「PERSONA」(人格)「魔術師」(1958)も「口の利けない(利かない)」主人公だったので気になって2度目の観賞(あらすじ、ネタバレあり) 映写機のカーボンライト、回るフィルム、子どもの手、どたばた喜劇蜘蛛、生贄の羊、鳥の内臓、眼、釘を打ちつけ…

魔術師(1958)

「見るものは 見た」「知るものは 知った」 原題は「Ansiktet」(顔)原作は英ミステリー作家のG・K・チェスタトン「魔術-ある幻想的な喜劇」旅芸人の魔術師の一座と、科学主義者たちの科学と魔法の対立を喜劇にして描いた必見の傑作ベルイマンのなかでは宗教…

野いちご(1957)

ベルイマン監督の中でも特に評価の高い作品 映画史に残る名作とされています その高名さに10代の頃鑑賞して そして、全く理解できませんでした(笑) 大人の映画 老いと言ったほうが正解でしょうか 頑固、孤独、後悔、疎外感 過去と現在 迫ってくる死の影 しか…

第七の封印(1956)

イングマール・ベルイマン監督作品は 10代の頃、「野いちご」「ファニーとアレクサンドル」を見たきりで。 当時の私にはまったく理解できなかった記憶があります。 この作品もタイトルからして大丈夫かな? と不安でしたが、面白かったですね。 黙示録も第七…