「親もいらねば、あるじもいらぬ。
お前さえいればそれでいい」
鬼の平蔵、中村吉右衛門さんの
魅力ひとつだけでもっていく作品
豪華なキャストなのですけれど
鬼平の気迫の前には、おちゃめさには
誰もが小物に見えてしまいます
大阪の元締めである白子の菊右衛門は
江戸で活動するためには平蔵の存在が邪魔でした
そこで平蔵に恨みをもつ女、荒神のお豊に接近し
平蔵を消す計画を立てます
平蔵を陥れるため平蔵の息子を誘惑するお富・・・
うーん、さすがにこれには無理があったかな
志麻姐さんがいくら美人でも
見るからに歳の差がありすぎ
釣り合わなすぎて色気を感じません
悪党が無駄に人を殺し、火を放つのも
ただの馬鹿な暴徒でしかなく
物語に捻りも美徳も感じませんね
平蔵と戦うなら平蔵と同等なだけの
頭の良さがなければ
映画としても盛り上がらない
それなりには楽しめるけれど
ドラマのスペシャル版といった感じ
もう少しストリーにも演出にも
迫力が欲しかったですね
すごく、いい
【解説】allcinemaより