何を描きたかったのかはわかりませんでしたが
他の時代劇と違う事をやろうとした意思は伝わりました
現代の若者に通じるような主人公たち
江戸幕府が終わり
将軍と江戸の町を守るために結成された「彰義隊」
その役目を終えたものの、幕府の敗北を受け入れることができず
熱心な若者たちは江戸近辺に居座り
上野戦争もあまり知られていないモチーフなので
彰義隊がどういう思いで戦ったのかを知りたかったのですが
作品のほうは、正義のためなのか
何を思って戦っているのかは見えてきません
(だから現代の若者風に感じるのでしょう)
極の許嫁である砂世(門脇麦)の兄である
頭脳明晰でその論理的な考えを
なんとなく隊に加わることになりました
そのため平和的解決を図ろうとした
ついに新政府軍との一大合戦上野戦争がはじまり
そして、それぞれが当初は思っていなかったであろう
最期を遂げることになるのです
森の死により、勉学に戻ろうとした決意した悌二郎
しかし結局極を見捨てることができず
戦争に挑むものの、真っ先に死んでしまいます
放蕩三昧で威勢だけは良かった極は自害しかできず
苦しむ極を斬ることがきなかった柾之助は、逃げてしまうのです
それは、現実だったのか、夢物語だったのか
それとも怪談話なのか
そしてラスト、兄とかっての婚約者を失った砂世と
その夫がすべてをもっていきます(笑)
泣き崩れる砂世を、余裕の笑顔で見つめる夫
結局、良い出来なのか、悪い出来なのか
見どころがどこなのかも、よくわからない作品(笑)
タイトルの「合葬」の意味も不明
上野戦争と合葬との関係が、もしあれば知りたいとは思いました
【解説】allcinemaより
杉浦日向子の同名漫画を実写映画化した青春時代劇。江戸が終わりを迎えようとしていた時代に、最後まで将軍に忠誠を尽くした“彰義隊”に焦点を当て、様々な事情を抱え、そこに入隊した3人の若者の時代に翻弄された儚い運命を描く。主演は柳楽優弥、瀬戸康史、岡山天音、共演にオダギリジョー。監督は「カントリーガール」の小林達夫。
慶応四年(1868年)、第十五代将軍・徳川慶喜は江戸城を無血開城し、300年にわたる江戸幕府は終わりを告げた。将軍と江戸市中を守るために有志によって結成された“彰義隊”も、次第に新政府にたてつく反乱武装集団との立場に追いやられていく一方、彰義隊内部でも新政府との徹底抗戦を主張する強硬派と、衝突回避を目指す穏健派に分裂する事態に。そんな中、あくまでも将軍に忠誠を誓う極、養子先を追い出された征之助、強硬派の極を案じる悌二郎という3人の隊士も、時代の荒波に否応なくのみ込まれていくが…。