ゴースト・イン・ザ・シェル(2017)

 

 
 

人は個性を美徳とされて初めて安らぎを見いだせる」
「人を決めるのは記憶だと思う?違うわ、何をするかでその人が決まる」

見始めてすぐ、マガジンかジャンプの漫画のようだと思いましたが(笑)

原作は「ヤングマガジン」に掲載されていた

士郎正宗氏によるSF漫画ということ

それを押井守監督アニメ化

絶大な人気を誇ってきた「攻殻機動隊」シリーズ

ルパート・サンダーズ監督が

「リメイクではなく、リイマジン(再考)」したそうです
 

 

ひとことで言えば「自分探し」の、女「ロボコップ

このての作品は、厨二病臭さが拭えなくて

大人が見ると寒く感じてしまうのも事実ですが(笑)

そして明らかに「ブレードランナー2049」の

影響をうけている思わせる、都市の街並みと世界観

そして、ここでも中国資本である「ホワイトウォッシング問題」が

批判となったということです

 

それでも、ハリウッドだからここまでの作品にすることができたのでしょう

もし日本で実写化したならば、アニメの実写化は

間違いなくとんでもない作品にしてしまいます

 
 
 
 
近未来、ミラ少佐(ヨハンソン)は事故によって

脳以外全て義体に変えるという手術が行われ

サイボーグ戦士となってエリート捜査組織公安9課で

サイバーテロ阻止という仕事に就いていました

その1年後、ハンカ・ロボティックス社のサイバー技術の破壊をもくろんだ

クゼの名乗るサイバーテロリスト出現し

事件を解決すべく、ミラ少佐は

同僚のバトーピルー・アスベックらと共に

捜査にあたることになります

 

 

スカヨハのコスチュームは正直不満ですね、美しくない

光学迷彩スーツは(CGでもいいので)裸体に近い状態のほうが

ずっとよかった

アクション映画では、もっと体重も落としたほうがいいですね

(でもバトーの「少佐はネコ派だと思った」には、大いに同意)

 

こういう役には、シャーリーズ・セロンがもう少し若ければ適任でしょう

エミリー・ブラントもよかったと思います

 

 

相棒のバトーの存在感や健闘はGOOD

自分の存在意識に悩み始めるミラ少佐に対して

いかにも人間らしいやりとりで心の変化を示す指標になっています

 

やがて明らかになっていくヒロインの過去

 
 
 
 
ミラ少佐は自分の本名は草薙素子(くさなぎもとこ)であったことを
思い出し

母親から「サイボーグ化反対運動」のため

恋人と家出をしたのだと教えられます

そしてその恋人はなんとサイボーグ化に失敗し

ハンカ社に復讐しようとしている、テロリストのクゼだったのです

そしてミラ少佐に一緒に復讐をしようと持ち掛けるのです

 

 

桃井かおりさんとスカヨハが同一画面に収まるなんて()

英語のセリフになっても、さすがいつものかおり節

しかも演技の主導権は完璧に桃井かおりさんにあるように見えました

 
 

 



しかしハンカ社との戦いでクゼは完全に破壊されてしまい

ボロボロになったミラ少佐を助けたのはバトーでした

 

愛する人、家族、そして友情

それを理解することが、この作品を見る最も重要なことなのでしょう

しかし哲学的なテイストが災いしてか

アメリカでは苦戦を招き興行的に失敗

原作ファンからも酷評が多いようですね

 
 
 
でも芸者ロボットや、多脚戦車の造形は妙な怖さがあってよかったですし

細部まで凝っていて、監督のマニアックさが伺えます

特にミラ少佐が芸者にダイブするシーンは見事

そして監督は北野武さんの大ファンだということ

そのせいか、おいしいところは全部タケシさんが持って行きました(笑)

(ただセリフが聞き取れず、字幕がほしかった)

 

 

私的にはスカヨハのコスチュームがよければ

もっと見る価値が上がった(興行も成功した)のではないかと感じます

そういう目線で映画をみたって、いいじゃない(笑)
 
 

【解説】allcinemaより

押井守監督による「GHOSTIN THESHELL 攻殻機動隊」をはじめとするアニメ・シリーズでも世界的に知られる士郎正宗の傑作マンガ『攻殻機動隊』を、主演にスカーレット・ヨハンソンを迎えてハリウッドで実写映画化したSFアクション大作。共演はビートたけしマイケル・ピット、ピルー・アスベック、ジュリエット・ビノシュ。監督は「スノーホワイト」のルパート・サンダーズ。
 電脳ネットワークと肉体の義体化が高度に発達した近未来。世界最強の捜査官、少佐。悲惨な事故から生還した彼女の体は、脳の一部を除いて全身が義体化されていた。少佐はタフで有能な精鋭メンバーを擁する公安9課を率いて、凶悪なサイバーテロ犯罪に立ち向かっていた。ある時、ハンカ・ロボティックス社の関係者が何者かに襲われる事件が発生。捜査を進める少佐の前に、クゼという凄腕のハッカーの存在が浮かび上がってくる。事件の真相を追ってクゼに迫っていく中、いつしか自分の脳に残るわずかな記憶に疑念を抱くようになっていく少佐だったが…。