猟奇的な彼女(2001)





偶然とは、努力した人に運命が与えてくれる橋である


平昌オリンピック(ピョンチャンオリンピック

テーマは"Passion.Connected"(ひとつになった情熱)

普段はあまりテレビを見ない私ですが

オリンピックはついつい見入ってしまいます


北国出身で冬のスポーツには親しみがありますし

冬季オリンピックは美麗な選手が多い

ゴーグルを取ったとたんに、あら♡こんなに可愛いお顔が♡

という発見もひとつの楽しみであります()


そんな平昌五輪を記念して勝手に韓国映画シリーズ

第一弾はあまりにも有名な「猟奇的な彼女

初見でございます






いやあイキナリのゲロ

こんなリアルな嘔吐物を見たのは

「ピンク・フラメンゴ」(1972)以来かも(笑)



酒に酔った美女から「ダーリン」と呼ばれてしまったのをきっかけに

彼女を助けるはめになった大学生のキョヌ(チャ・テヒョン

なぜか翌日から強引に交際がスタート


我儘でいつも命令口調、口癖は「죽을래?(死にたい?)

気に入らなければ平気でキョヌのことを殴り

礼儀を知らないやつは、それが子どもであろうと誰であろうと怒鳴るという

猟奇的な「彼女」(チョン・ジヒョン


こんなオンナとかかわりあうのはご免だと思いながら

時々見せる死にそうなほど可愛い顔に

無防備な姿に、涙を見てしまうと、ついつい

「心の傷を癒してあげたい」と思ってしまう男心


女の子っていつも男の愛を試すような言動をしてしまうものです

そしてキョヌはぐうたらなわりには、女性だけはマメ()

彼女の言いなりになってしまいます


恋人未満、友情以上

恋愛とは、本気になるまでの過程が楽しいのです

本気になると同時に哀しみもつきまとってしまうのです






彼女がお見合いした相手にキョヌが伝える「彼女の扱い方

「殴られて、痛くなくても痛いフリをして 痛いときは平気なフリを」

彼なりのやさしさと、「彼女」に対する思いやりには

やはり感動します


「彼女の」忘れられない過去や「彼女」の父親の反対から

いつか別れの予感はしていたのです



ふたりは一本松の下に、お互いに宛てた手紙を

タイムカプセルに入れ埋めました

そして2年後の再会を誓うのでした

しかし2年後、「彼女」はやってきませんでした


こういう何年後に会う約束とか、定番ですけれどヨワいですよね

しかもタイムカプセル付きです(笑)



来ることのない「彼女」を待ち続けるキョヌ

老人が木の下で佇むシーンで長い年月が過ぎたのだな、と思う

そこにやってきた「彼女」にそっくりの女性


ああ「彼女」は結婚して娘が出来たんだ

もしかしたら「彼女」が死んで遺言でこの場所を知ったのだろうか

でも「3年後」に訪れたという、話がかみあわない

えええ?もしかしたら「彼女」は本当に「未来人」だったの?

と想像を巡らしていたら







じいさん!

アンタ、赤の他人だったんか~い!!㌦ァァァァヽ(o`Д´o)ノァァァァ!!



ラストの再会では、意外にも最初の伏線が効いていました

制服姿で身分証をさしだすカットはカッコいい


ブコメなのでシリアスな部分(特に脱走兵のエピソード)は

もう少し控えめにしたほうがもっとよかったかなとは思いますが

猟奇的なヒロイン(でも可愛い)という設定は魅力的でした


主題歌のIBelieveよかったですが

キョヌがハイヒールを履かされて追いかけっこしたときの

テンプテーションズマイガール

これを流されてしまったら、間違いなくヤラれます()




【解説】allcinemaより

本国韓国で大ヒットし、ドリームワークスがリメイク権を獲得したことでも話題のキュートなラブ・コメディ。インターネットの掲示板に投稿された奇妙な体験談が話題を呼び、後に単行本化されベストセラーとなった物語が原作。主演は本作で一躍韓国期待の若手女優となった「イルマーレ」のチョン・ジヒョン。ちなみに、韓国の若者たちの間では“猟奇的”という言葉が本来の意味と異なり、“個性的”とか“イカす”という意味のサブカル・ワードとして多用されているという。
 性格の優しい大学生のキョヌは夜の地下鉄ホームで美しい“彼女”と出会う。でもその時“彼女”は泥酔状態。酔っぱらい女は嫌いだったが、車中で倒れている“彼女”を放っておけず仕方なく介抱してホテルへ運ぶ。ところがそこに警官がやってきてキョヌは留置場で一晩を過ごすハメに。翌朝、昨夜の記憶のない“彼女”は怒ってキョヌを電話で呼び出した上、詰問するのだった。しかし、これがきっかけで、そのルックスとは裏腹にワイルドでしかも凶暴な“彼女”に振り回される、でもキョヌにとっては楽しい日々が始まるのだったが…。