かねてから邦画のセリフは聞き取りにくい
まして時代劇ともなると人名から地名にいたるまで
外国語のようにチンプンカンプン
邦画でも、ぜひ字幕版を取り入れて欲しいと
当ブログで訴えてきましたが
しばらくamazonプライムビデオで浮気している間に
BSプレミアムでは、ほとんどの邦画が字幕放送になっていました
これはありがたいサービスです
年配の方や聴力障害のある方も、これで邦画が楽しめます
NHKのプロデューサーが
私のブログを読むことはないでしょうが(笑)
本当にありがとうございます
東映時代劇風に翻案した
戦国時代の瀬戸内城下での陰謀劇ということ
六角雪野”オフィーリア”(三田佳子)
母、王見時子”后”(高峰三枝子)
叔父、王見師景”王”(大河内伝次郎)
と、原作のキャラクターを和風解釈
倭寇の跋扈、隣国とは戦闘状態
そんなとき明からの留学から帰ってきた正人
しかし父は謎の死を遂げ、叔父である師景が城主となり
母上はそんな叔父と再婚していました
民は、師景の悪政に苦しめられ、一揆を企てています
正人は父の敵をどう取るか、狂人の振りをしながら悩みます
「生きるべきか死ぬべきか?」の有名なセリフは出てきませんが
主人公がウダウダと悩む姿は
テレビアニメ「機動戦士ガンダム」(1979~1980)の
アムロ・レイ君タイプ(わかりやすい)
その彼が自分の心情とか行動を、いちいちセリフで言う姿は
(しかもカメラ目線)ちょっと苦笑してしまいます
そんなふうに「どうしたら~どうしたら~」
「俺はどうしたらよいのだ~」と言っているうちに
(仏様の前で討てばよかったのよ)
農民たちは断崖で処刑されたり、事態はどんどん悪いほうへ
そのうえ自分を信じ慕っていてくれる
雪野の父親を誤って殺してしまい
雪野も入水自殺
(ゴジラが水中に引き上げるシーンとダブります)
ついに雪野の兄貴と決闘することになってしまいます
「こっちの酒には毒を入れてある、間違えるなよ」
「こっちの刀には毒を塗ってある、間違えるなよ」とか
笑うシーンでないにもかかわらず、吹き出してしまう(笑)
そして母は自分の罪を責めて自害し
終盤は農民が城に乱入し、炸裂する怒涛のアクション
ラストは大川橋蔵と大河内伝次郎の
燃え盛る城の中で繰り広げられるふたりの殺陣
そして流れるゴジラのテーマ‼(笑)
原作の「ハムレット」も詳しい内容は知らないのですけれど
このようなエモーショナルな作品なのでしょう
さすがに今見ると、このような作りは
シリアスとギャグぎりぎりのラインですが(笑)
豪華なセットと素晴らしいロケ撮影には
東映時代劇の時代の頂点を感じることができました
【詳細】NHKネットクラブより