ダイナマイトどんどん(1978)




ヤクザの抗争を野球の試合で解決
その発想はいいですね、楽しそうだし平和的。
と、最初は思ったのですが(笑)

メチャクチャな野球映画ですな。
濃いし、クドいし、放送禁止用語のオンパレード
「原爆ピッチャー」とか、今ならきっと非難轟々。

野球少年には見せられません(笑)

昭和25年、米軍占領下の九州小倉。
GHQの政策により暴力的な活動を禁止されてしまった
地元やくざの岡源組と、新興やくざの橋傳組。
警察署長の提案で毎週末には野球で勝負することになります。

そんなの子どもの遊びだと、岡源組の幹部文太兄ぃはやっていられない。
しかし惚れている小料理屋のおかみ、宮下順子さんの旦那が出所してきます。
その男、北大路欣也がすごい変化球を投げるピッチャーと知り
文太兄ぃのライバル心はメラメラ、絶対負けたくない!

昔の野球の試合や運動会は盛り上がってた気がしますね。
作品でもGHQに、たくさんの地元の人々に、子どもたちに
ストリッパーの応援団が試合に集まります。

どちらの組も絶対負けるわけにはいかない。
ボールが狙うのは顔だ!
バットが打つのは頭だ!
盗塁は飛び蹴りだ!
ベースは盾だ!
そして最後は観客を巻き込んでの大乱闘。

結局みんな一緒にムショ送り・・・(笑)

でも当時の囚人は沖縄送りにされて
復興?再建?の労働をしていたのですね。
映画で知る、教科書に載っていない日本。

まあ、結局そこでも真面目に働かず
野球するんですけど。

あまりにも文太兄いの喧嘩シーンばかりが多すぎて
もう少し尺は短かったほうが私には見やすかったかな。

でもそれぞれのキャラクター(特に両組長)と
岡源ダイナマイツのユニフォームは最高でした。
デザイン賞決定です。



【解説】allcinemaより
エスカレートするヤクザの抗争を民主的に解決しようと、警察署長の提案で開かれることになったヤクザたちの野球大会の模様をコミカルに描いた異色作。監督は「独立愚連隊」の岡本喜八。昭和25年、北九州一円では昔かたぎの岡源組と新興の橋伝組の抗争が激化し一触即発の状態となった。事態を憂慮した小倉警察署長は、抗争を民主的に解決するために野球大会を提案した……。ヤクザならではの必殺技(?)を繰り出し、試合は負傷者続出の白熱した展開となり……。