反逆児(1961)




世にも恐ろしい嫁姑関係
杉村春子さん演じる築山御前の悪女・鬼女ぶり
それに目ヂカラ対抗する嫁の岩崎加根子さん

怖い、怖い、怖い
そこらのホラー映画なんて可愛いものです
ギラギラとした残虐時代劇

徳川家康の長男であり、織田信長の娘婿である
若くに命を絶った悲劇の武将
信康(萬屋 錦之介)の物語

信康はマザコン、女好き
自由奔放だけれど屈折した、お坊ちゃま
しかし母親と嫁の確執をどうすることもできず
ついには女の執念に滅ぼされてしまうのです
見せ場の切腹のシーンは見ごたえあります

時代劇ではありますが、女性の心理ドラマ
杉村春子さんに10点(笑)



【解説】allcinemaより
大佛次郎市川團十郎菊五郎劇団のために書いた戯曲『築山殿始末』を「切られ与三郎」の伊藤大輔が脚本・監督した時代劇。撮影は「江戸っ子繁昌記」の坪井誠、音楽は「釈迦」の伊福部昭がそれぞれ担当した。中村錦之助が悲劇の武将・徳川信康を熱演。
 徳川家康の第一子である信康は、戦で名を上げ、織田信長の娘である徳姫を妻に迎えた。だが実の母である築山御前が、かつて信長に滅ぼされた今川義元の娘だったことから、嫁姑の不仲に心を休めることもできずにいた。母は織田家を滅ぼすため、武田方に情報を売ろうとまでしていた。信康は花売りの娘しのと一度だけ情を交わすが、そのことを知った母は今川家再興のため、しのを侍女として城に迎え入れるのだった。