新選組(1958)




千恵蔵さまの近藤勇

庶民にも悪さをする、悪名高い新選組
隊長である近藤勇が、もしも人格者だったら?
という設定で作られたようです

月形半平太鞍馬天狗など架空の人物も登場し
当時の「男の子のヒーロー大集合」な
作品だったのではないのでしょうか

今となって見れば、土方歳三山形勲さんも
関兵庫の月形龍之介さんも
あまりにもアブラギッシュであまり素敵とはいえませんが(笑)
大友柳太朗さんと里見浩太郎さんは、爽やかでしたけど

近藤勇と副長の関兵庫が対立する新選組
関は維新を後押しする薩長と通じていました
日本の将来を想う気持ちは近藤も倒幕派も同じ
しかし、祇園祭の日に京都に火を放し
庶民まで巻き添えにしようとする関らを
近藤は許すことができませんでした

はい、とにかく強くて男らしい
千恵蔵おじさまを見る作品(笑)

そして、この作品でも東映美術のすばらしさを堪能できます
祇園祭池田屋襲撃も実にお見事

私は新選組にも幕末にも詳しくないので
娯楽時代劇として気軽に楽しむことができました



【解説】NHKオンラインより
新選組の隊士・横川たち3人が、見世物小屋の主人をささいなことから斬り殺して逃げた。横川たちは隊長・近藤勇と対立する副長の関兵庫の部下であり、これをきっかけに関一派の分離に発展する…。従来の新選組とは異なり、片岡千恵蔵近藤勇、大友柳太朗の月形半平太東千代之介鞍馬天狗など、オールスターキャストによる多彩な登場人物と豊富なエピソードを織り交ぜた娯楽時代劇大作。