テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ(2024)

原題は「Thelma」

映画批評サイト「Rotten Tomatoes」での支持率が98%と

ネットで評判になっていたので鑑賞

孫から交通事故をおこしたと電話があり

次に弁護士から保釈金は1万ドル(≒143万円)と電話が入る

慌てたおばあちゃんのテルマは教えられた私書箱の住所に現金を郵送

それが詐欺だとわかりますが、警察は動かず

家族は1万ドルで済んだのは不幸中の幸いだったと諦めるよう言います

そんなときトム・クルーズ

「ミッション・イン・ポッシブル」に触発されたテルマ

詐欺師を見つけ出しお金を取り戻す決意をするのでした

監督のジョシュ・マーゴリンのおばあちゃんが

「詐欺電話」に引っかかりそうになったことがきっかけで生まれたという作品

(ラストに本物のテルマおばあちゃんも登場 笑)

主人公を勤めたジューン・スキッブは撮影時テルマと同じ御年93歳

ベッドの上で転がったり、電動スクーターをかっ飛ばしたりの

ほとんどのアクションシーンを自分でこなしたというんだから凄い

助けを求めようとした友達が次々死んでいたというブラックジョーク

認知症などの高齢者ネタに、ADHDの孫

こんな映画を日本で作ったら1000%バッシング

国会でも野党から取り上げられそうですが(笑)

高齢者たちのなんてチャーミングなこと

特にガン見のゲーリーさんが最高すぎる(笑)

おばあちゃん、おじいちゃんのいる人は会いたくなるだろうし

家族のことを考えるきっかけになる作品のひとつだと思います

2年前に夫を亡くし独り暮らしをする93歳のテルマ(ジェーン・スキップ)

アメリカでは高齢者でも、パソコンやスマホ

それなりに使いこなしている人が多いのでしょうか

テルマも孫のダニエル(フレッド・ヘッキンジャー)に教えてもらいながら

メールのやりとりや動画などを楽しんでいます

 

見ている映画も「ミッション・イン・ポッシブル」や「フォールアウト」

孫のダニエルのことが可愛いくて仕方がないんですね(笑)

ダニエルは失敗ばかり、彼女にフラれ定職にも就けないけれど

優しくて本当にテルマのことを大切に思っていて

自分がそばにいないときは心拍数などがわかるGPS付きのリストバンドを

付けておくように頼みます

ダニエルが帰ると、警察から「ダニエルが妊婦を撥ねた」という電話

「弁護士から連絡が行く」と

心配するテルマに「声がおかしいのは事故で鼻を折ったせい」

次に弁護士を名乗る男から

「すぐに1万ドルを用意しないと保釈が遅くなる」と電話が入り

 

娘のゲイル(パーカー・ポージー)に電話しても

娘婿アランクラーク・グレッグ)に電話しても

仕事中で出ない

ゲイルとアランが着信に気づいたときには時すでに遅し

テルマは現金をかき集め、言われた住所に投函してしまった後でした

しかも、あろうことか住所を書いたメモを郵便局のゴミ箱に捨てしまいます

住所がわかれば郵便物を追跡できたかも知れないのに

警察からは二次被害がないよう

口座もキャッシュカードも全て凍結するようアドバイス

ゲイルもアランもテルマを責めることはありませんでしたが

テルマにもうひとり暮らしは無理だと

高齢者施設に入居させることを相談します

 

いくら耳が遠くても、そういうことは聞こえるあるある(笑)

そのときトム・クルーズの顔写真が載った新聞記事が目に入ります

見出しは「遂行不可能な作戦」 (ミッション・イン・ポッシブル)

ジーンズとスニーカーに着替えたテルマ

郵便局に向かうとゴミ箱を漁り、捨てたメモを発見

アメリカのゴミの収集は週一度(有料)だけらしい)

協力してくれそうなかっての友人たちに電話するものの

家族から死んだか、引っ越したことを教えられます

仕方なく(妻が階段から転げ落ちて亡くなり)施設に入居した

旧友のベン(リチャード・ラウンドトゥリー)を訪ねたテルマ

ベンの高齢者用電動スクーターを盗み逃げ出します

テルマを追いかけたベンは

施設で行われる「アニー」の初公演に間に合わせるという条件で

共通の友人(かってベンに気があった)モナに会いに行くハメに

それもモナの持っている銃(マグナム)を盗むために

 

モナ(岸田今日子さん似)の気を惹くようテルマから頼まれるベンでしたが

そんな必要ないほどモナの認知は進んでいました

銃を手に入れたものの、今度はスクーターの充電が切れてしまい

ガソリンスタンドで充電中

テルマは間違ってスマホで撮影した画像をSNSに投稿してしまいます

それに気付いたダニエルが両親とガソリンスタンドに向かうと

テルマGPS付きリストバンドを投げ、その隙にベンと逃げますが

道に迷ってしまったうえ、駐車したスクーターが

サイドブレーキをかけ忘れ)車に衝突されて粉々

怒ったベンは立ち去り、ヒッチハイクしようとしたテルマ

転んで立ち上がれなくなる

絶望し、夜空を眺めるしかないテルマのもとに戻って来てくれたベン

彼がテルマを起き上がらせると

アメリカの施設では高齢者同士でも助けあえるよう講習があるらしい)

そこに奇跡的にテルマの知り合いが車で通りかかります

現金を送った住所まで送ってもらうふたり

私書箱に現れた若い男性の後を付けるとそこはアンティークショップ

補聴器とスマホをペアリング、何かあったら通報してとベンに頼むと

店の中に入っていくテルマ

奥の部屋で詐欺電話をかけていたのは、なんと酸素吸入器を付けたおじいちゃん

パソコンの前に座る(孫と思われる)先ほどの青年はさっさと逃げ

おまけに転んで気を失ってしまう

ハーヴェイ(マルコム・マクダウェル)と名乗るおじいちゃん

最近は皆アマゾンでモノを買うせいで経営不振になり

店を守るため詐欺をしていると開き直っています

テルマは急にボケたふりしてハーヴェイを欺くと

ベンにマグナムを構えさせ、ハーヴェイの酸素チューブを握ると外すと脅すと

ハーヴェイは現金は孫がネットの口座に振り込んだ

テルマがお金を取り戻そうとするも、ハーヴェイもパスワードがわからないという

そこでダニエルに電話したテルマが聞いたのはまず邪魔な広告の消し方(笑)

パスワードはどこかにメモしているはずだと教えられ

テルマが机の引き出しを開けるとすぐにそれはありました

確かにパスワードって、数字4桁から英数字あわせた8桁までいろいろ

サービスによって様々で覚えきれるものじゃない

私もパソコンデスクの引き出しにパスワード帳をしまっていて(笑)

彼らのことを「マヌケ」と言えません

でもハーヴェイの事情を知ったテルマ

自分の口座に1万ドルではなく9,500ドル振り込みます

その代わりマグナムでパソコンはぶっ壊してしまいますが(笑)

迎えに来たダニエルとともに帰路についたテルマ

家族とともにベンがウォーバックスを演じる

「アニー」を鑑賞しに行くのでした

 

 

【解説】映画.COMより

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」でアカデミー助演女優賞にノミネートされたジューン・スキッブが93歳にして映画初主演を果たし、オレオレ詐欺師に立ち向かうおばあちゃんの奮闘を描いたコメディドラマ。
夫を亡くし、寂しくも気楽なひとり暮らしを送る93歳のテルマ。ある日、仲良しの孫ダニエルが事故を起こし刑務所にいると聞いた彼女は、愛する孫を助けようと保釈金1万ドルを送金するが、それは典型的な詐欺の手口だった。犯人を突き止めてお金を取り返すことを決意したテルマは、旧友の老人ベンを巻き込んで、電動スクーターに乗って大冒険に出る。
グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」のフレッド・ヘッキンジャーが孫のダニエル役を務めた。旧友のベン役は、「黒いジャガー」で知られ、2023年10月に他界したリチャード・ラウンドトゥリーが務めた。そのほか、「ボーはおそれている」のパーカー・ボージーテルマの娘ゲイル役、ドラマ「エージェント・オブ・シールド」のクラーク・グレッグがゲイルの夫アラン役で共演。「時計じかけのオレンジ」のマルコム・マクダウェルが、物語の後半に登場するキーパーソンを演じた。本作が長編デビューとなるジョシュ・マーゴリンが監督・脚本を手がけ、自身の祖母テルマとの実体験をもとに撮りあげた。

2024年製作/99分/G/アメリカ・スイス合作
原題または英題:Thelma
配給:パルコ