成瀬巳喜男

乱れる(1964)

「乱れる」とは、「気持ちの乱れ」のこと すべてを犠牲にしてもかまわない愛とはどういうものか とってつけたような唐突なラストをどう解釈するか 見る人の感性が試される作品でした 昭和35年頃、戦後の復興をした静岡県清水市の商店街にも 高度経済成長の波…

女が階段を上る時(1960)

「車で帰るのが一流 電車で帰るのが二流 客としけ込むのが最低」 「階段を上る」とは仕事上での出世、キャリアアップのこと 市井(しせい)に生きる女を描くのを得意とした成瀬に 銀座の高級クラブのママは無縁のような気がしましたが(失礼) (黒沢組の)…

山の音(1954)

成瀬版、シンデレラ物語か 小津作品の「晩春」の後日談のような物語 「晩春」では実の父娘の感情を越えた思いを感じますが ここでは嫁と舅の、肉体でこそ結ばれることはありませんでしたが 深い愛情を描いています 舅の尾形信吾は、有能な社長か重役なのでし…

旅役者(1940)

最初は地味で古臭い ただの昔の映画だな、などと思いながら 鑑賞していたのですけれど。 だけど、次第に引き込まれました。 男性の些細なこだわりが、プライドが 活き活きと伝わります。 さすがの名匠、成瀬巳喜男監督作品。 田舎町にやってきた旅芸人の「六…