成瀬巳喜男
「乱れる」とは、「気持ちの乱れ」のこと すべてを犠牲にしてもかまわない愛とはどういうものか とってつけたような唐突なラストをどう解釈するか 見る人の感性が試される作品でした 昭和35年頃、戦後の復興をした静岡県清水市の商店街にも 高度経済成長の波…
「車で帰るのが一流 電車で帰るのが二流 客としけ込むのが最低」 「階段を上る」とは仕事上での出世、キャリアアップのこと 市井(しせい)に生きる女を描くのを得意とした成瀬に 銀座の高級クラブのママは無縁のような気がしましたが(失礼) (黒沢組の)…
成瀬版、シンデレラ物語か 小津作品の「晩春」の後日談のような物語 「晩春」では実の父娘の感情を越えた思いを感じますが ここでは嫁と舅の、肉体でこそ結ばれることはありませんでしたが 深い愛情を描いています 舅の尾形信吾は、有能な社長か重役なのでし…
最初は地味で古臭い ただの昔の映画だな、などと思いながら 鑑賞していたのですけれど。 だけど、次第に引き込まれました。 男性の些細なこだわりが、プライドが 活き活きと伝わります。 さすがの名匠、成瀬巳喜男監督作品。 田舎町にやってきた旅芸人の「六…