2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧

復活の日(1980)

原作は小松左京が1964年に発表した同名小説 2019年以降の新型コロナウイルスの世界的流行で 再評価、再注目されたそうです 先見の明と言えば、冒頭からイギリスの原子力潜水艦から発射された 無人ヘリがまさに現在のドローン 搭載されたカメラが廃墟となった…

カモン カモン(2021)

原題は「C'mon C'mon 」(がんばれ、がんばれ) 監督のマイク・ミルズは、自身の息子ホッパーとの関係をもとに この作品を撮ったそうです 伯父と甥という関係にしたのは、たとえ血がつながっていなくても 誰だって父親のようになれることを表現したかった、…

メガロポリス(2024)

原題は「Megalopolis」 面白かったのはジョン・ヴォイト御大がロビン・フッドの仮装して 俺のイチモツの凄さを自慢し、弓で悪妻のオーブリー・プラザ を一撃 さらに甥のシャイア・ラブーフのお尻にも2発弓矢をお見舞いするところ ジョン・ヴォイトが嬉々と…

陽暉楼(ようきろう)(1983)

昭和初期、高知土佐にあった西日本の料亭陽暉楼で 女衒の勝造を父親をもつNo.1芸妓桃若と その女衒、の愛人で桃若に対抗心を燃やし 遊郭のNo.1女郎になった珠子を中心とした人間関係と 大阪の稲宗組が陽暉楼を手中に収めるため勝造の命を狙うというもの 濡れ…

陽炎(かげろう)(1991)

私が日本映画の魅力に気付いたのは NHK BSプレミアムで2011年~2013年まで放送 された 「山田洋次監督が選んだ日本の名作100本」がきっかけ それまではアニメ以外は、ほとんど外国映画しか見ていませんでした なので、今ではソフトバンクのCMのイメージが強…

北の螢(1984)

第一印象は「ゴールデンカムイ」(2014~2022)が 少なからずこの映画の影響を受けているのではないかと思いました 漫画は(長男が全巻持っている)さわりしか読んでいないんですけど(笑) 舞台は明治維新後の北海道樺太 ロシアからの侵略に備えるため 北の…

リスボン特急(1972)

Googleを開くと自分の検索結果に基づいたおススメが表示されますよね そのときに出てきたのが 「野村雅夫のムービージョッキー#21『リスボン特急』」 毎週土曜にBS10で放映されている 大阪・京都を拠点に活躍するラジオDJで翻訳家、野村雅夫氏による 「“思い…

エル・スール(1983)

原題は「El Sur」(スペイン語で南) 映画の冒頭に「BASAD EN UN RELATO DE ADELAIDA GARCIA MORALES」 (アデライダ・ガルシア=モラレスの物語に基づく)という字幕が出ますが アデライダ・ガルシア=モラレスとはこの映画で有名になった原作者のことで 監…

心の指紋(1996)

原題は「Sunchaser」(太陽を追う者) 「天国の門」(1980)の失敗でユナイテッド・アーティスツを倒産させ その後映画界では恵まれない境遇を送ることになった マイケル・チミノのクライム・ロードムービー 1996年のカンヌ国際映画祭ではパルムドールを争っ…

テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ(2024)

原題は「Thelma」 映画批評サイト「Rotten Tomatoes」での支持率が98%と ネットで評判になっていたので鑑賞 孫から交通事故をおこしたと電話があり 次に弁護士から保釈金は1万ドル(≒143万円)と電話が入る 慌てたおばあちゃんのテルマは教えられた私書箱の…

ミッドナイトスワン(2020)

スティーヴン・ダルドリーの「リトル・ダンサー」(2000)に 通じるものを感じますが、こちらのほうが盛り過ぎ(笑) スポーツクラブやジム界隈では インストラクターだったり、通っていたりする ゲイとかトランスジェンダーの方が結構いて 外国人を見かけるく…

めし(1951)

「無限な宇宙の広さの中に 人間の哀れな営々とした いとなみが わたしはたまらなく好きだ」 林芙美子 林芙美子が急逝して未完の絶筆となった同名小説を 川端康成を監修に迎え、成瀬巳喜男と脚本の田中澄江、井手俊郎らにによって (離婚するという)独自の結…

幕末純情伝(1991)

「出たな!土方(どかた)歳三」「ひじかた、と呼んで下さい!」 原作はつかこうへいの時代小説「幕末純情伝―龍馬を斬った女―」 新撰組最強剣士の沖田総司は女性だったという設定で 沖田は副長の土方歳三のことが好きなんだけど、土方は振り向いてくれず そ…

虹をつかむ男(1996)

「男は惚れた女が不幸であればあるほど幸せなんや」 タイトルは「虹を掴む男」(1947)から ダニー・ケイ演じる、母親に過干渉され 上司から虐めを受けている気の弱い男が 刺激的な妄想をすることで現実逃避しています そこに謎の美女ヴァージニア・メイヨが現…

キルターズ(2024)

「他人を許す前に自分を許すんだ」「人を愛す前に自分を愛すように」 原題は「The Quilters」(キルト作りをする人たち) わずか30分のドキュメンタリー映画ですが 胸に込み上げてくるものがある逸品 ミズーリ州のセントルイスから車で約2時間 リッキングと…

マンジャーレ! ノンナのレストランへようこそ(2025)

原題は「Nonnas」(イタリア語で、おばあちゃんたち) ニューヨーク、スタテン島にある人気レストラン 「エノテカ・マリア」が誕生するまでの物語 見やすくて、わかりやすい 出てくる料理も美味しそうで たぶん誰が見ても、今日の晩御飯はイタリアンにしようと…

EO イーオー(2022)

原題は「IO」(ポーランド語)でロバの鳴き声に由来 「くまのプーさん」の「イーヨー」の名前も 英語のロバの鳴き声の"eeyore"からなんですね イエジー・スコリモフスキが、ロベール・ブレッソンの 「バルタザールどこへ行く」(1966)にインスパイアされた …

ウィキッド ふたりの魔女(2024)

原題は「Wicked」 このてのミュージカルは大概私の好みではないのですが 意外と面白かったです(笑) 特にアリアナ・グランデちゃんがいい 「キューティ・ブロンド」のリース・ウィザースプーンを さらにお間抜けにした感じ(褒めています) 最後までシリア…

「追悼アラン・ドロン・シネマ・ライブ」に行ってきました

東京の老舗ライブハウス「銀座タクト」で 毎年チェイサーさん主催で11月に行われている 「アラン・ドロン生誕記念祭/アラン・ドロン・シネマライブ」ですが 2024年8月18日、ドロンさまが天寿を全うし天国に向われ 世界中の映画ファンが深い哀しみに暮れたと…