
原題は「F1」
「「トップガン マーヴェリック」の製作陣× F1® 全面協力!」
の謳い文句は伊達じゃなかった
生意気な若者をベテランが育成していくという構成も
「マーヴェリック」とほぼ同じ(笑)
ただ 「マーヴェリック」には「トップガン」という過去の名作があるので
より感情移入しやすかったものの
こちらの主人公は、モデルになったドライバー
マーティン・ドネリー(1964生)の大クラッシュを知っているか知らないかで
感動の差がでるような気がします

それでもハリウッドいいとこどりの超大金をかけた超大作娯楽ムービー
自分もF1を体感しているような迫力満点の映像
カメラはクラウディオ・ミランダで、ジョセフ・コシンスキー監督らと共に
iPhoneのカメラシステムを活用したオンボードカメラシステムを
アップルとの協力で開発
(でも主人公の名前はソニーって、SONY喧嘩売られてますよ 笑)
Apple TV+以外では配信されない可能性が高いので
ぜひ劇場で観賞することをおススメします

面白いのが、主人公が汚い作戦をするところ(笑)
チームを勝たせるため手段を選ばないわけですが
こういうことは実際のレースでもあるそうです
そしてトム・クルーズとは違う、ブラッド・ピットのアンニュイな魅力
(ブラピには彼のキャリアで最大のギャラ3000万ドルが支払われたそう)
しかも最後、オマエが勝つのか!(笑)

【観覧注意 ここからネタバレ】
レンタルレーサーとして車上生活を送っている
デイトナ24時間レースで優勝し
次はどこでレースするか地図を見つめているところに
1990年代に在籍していたロータスのチームメイトで
今はAPX(エイペックス) GP F1チームのオーナーをしている
APXGPのセカンドドライバーが欠場となってしまい
APXGPは連戦連敗でポイントゼロのうえ、借金だらけ
残る9つのグランプリのうちの1つでも優勝しないと投資家がチームを売却し
自分も解任されるかも知れないことを打ち明けます
さらに新人でエースドライバーのジョシュア・ピアス(ダムソン・イドリス)は
才能はあるものの生意気で人間的にも未熟、鍛えてやって欲しいといいます

ソニーはAPXGPチーム代表のキャスパー(キム・ボドゥニア)や
テクニカルディレクター、ケイト(ケリー・コンドン)らに会い
7人のドライバーに断られ8人目からは連絡がなく
自分は9人目のドライバーとしてスカウトされたことを知ります
弱点をすぐに特定しこのマシンでは勝てないことをケイトに伝え
ソニーのスキル(だけは)認めたキャスパーは彼と契約することを認めます

だからといって、こんな高齢ドライバーと組みたくないのがエースドライバーのピアス
ソニーはピアスに記者会見でこき下ろされ(後でママに叱られるピアス)
記者からも年齢のことはもちろん
1993年のスペインGPでのクラッシュによる重傷
その後の女性問題や、ギャンブル依存症を指摘されます
すべて「その通り」とだけ答えるソニー

数十年ぶりのF1復帰戦のせいかなかなかスタートしないソニー
タイヤの温度を調節するためだと後からわかり
「Dirty」と呟く(現役最速レーサー)マックス・フェルスタッペン(本人) さらに意図的にデブリ(破片=飛び散ったパーツのこと)を作ったり
良いスタートをきったもののピットストップでクルーのミスにより
道具を踏み最下位に失速したピアスを
オーバーテイク(追い越し)させるという指示に従わず
2台のマシンは衝突してしまいます

ハンガリーGP
セーフティカー(黄旗提示)を出させることで
(危険が解消されるまで全車はその後ろで隊列を組んで走行しなければならない)
(その間にタイヤ交換を行うチームも多い)
ピアスを初の入賞に導きます
さらにソニーはケイトに速さではレッドブル・レーシングに勝てない
コーナーで戦える「戦闘」用マシンに再設計するよう頼みます
イタリアGP
ソニーは雨にもかかわらずピアスにドライ(スリックタイヤ)を履くように勧め
(雨天時においてウエットより性能は劣るが長時間走れるメリットがある)
2位に躍り出たピアスに直線コースまでオーバーテイクを待つよう指示します
フェルスタッペンにオーバーテイクをしかけると
彼のマシンは縁石にぶつかったあとバリアを飛び越え炎上してしまいます
レースを中断し炎からピアスを救い出すソニー
ピアスの怪我は幸い重症にはいたりませんでしたが
次の3レースを欠場しなければなりませんでした
オランダGP、メキシコGP、日本GPで
ソニーは安定したポイントを獲得し、人気も急上昇
ピアスはエースドライバーの座を奪われるのではないかという不安に煽られ
ソニーを潰す決意をします
ベルギーGP
ピアスに攻撃的なドライブを仕掛けられ、レッドブルと衝突しリタイアしたソニー
怒ったソニーはピアスに注意をしますが、ピアスに反省する様子はありません
ケイトはふたりをポーカーゲームに誘い
勝ったほうを次のラスベガスGPで優遇すると言います
結果ピアスが勝ちますが、ソニーがわざとゲームを降りたことをケイトに伝えると
ケイトはソニーを自分の部屋に誘い一夜を共にします
(バリキャリのケイトがイキナリ甘えてくる違和感 笑)
そこに慌ててやって来たルーベン
ケイトが設計したDRS(ドラッグ・リダクション・システム)が違法だと
(リアウィングの一部を開き空気抵抗を減らすことでスピードを上げる仕組み)
内部から匿名の情報提供があり
FIA(F1世界選手権)がアップグレードの解除を求めてきたといいます
不正行為はしていないと主張するケイト

ラスベガスGP
願掛けのトランプのカードをポケットに入れ忘れたことに気付き
悪い予感がするソニー
古傷は痛み、DRSを外したことでマシンは安定を失い
セルジオ・ペレス(本人)とのバトルでクラッシュ
病院に運ばれたソニーのカルテ(しかも30年前のもの 笑)を読んだルーベンは
彼の損傷した脊椎で過酷なレースを続けることは
彼を失明させる危険や、命にかかわることを知ります
ソニーを解雇することを宣言するルーベン

取締役のひとり、ピーター・バニングはソニーにAPXGPを売却する意向を告げ
相手方はソニーもセットでチームを買いたいと申し出ていて
売却が成立したらルーベンを解雇し、ソニーを代表に昇進させるといいます
(チームを優勝させないため)匿名の情報提供者がピーターだと知るソニー

最終戦を前に雨のイタリアGPでのシュミレーションをしたピアスは
フェルスタッペンを追い抜くことが不可能だったことを知り
ママにも自分のクラッシュがソニーのせいではないことを打ち明けます
(大人になれたね 笑)
ソニーが回復するまでの間、ソニーと同じように左右違う靴下を履き
チームメイトと共にコースをジョギングする
レースに勝つために必要なのは、優秀なレーサーとマシンだけじゃない
気温、湿度、風などの天候によるコースコンディションの変化を感じ
すべての情報をチームが共有し一丸になることを学びます

ルーベンを説得しレースに出場したソニーに、ピアスは協力を約束
FIAはケイトのDRSが違法ではなかったことを認め
APXGPはマシンのアップグレードを回復します

ここでもいつタイヤ交換するのかが勝負の大きな分かれ目で
ピアスは摩耗したタイヤでトップにつきますが
ルイス・ハミルトン(本人)とシャルル・ルクレール(本人)に抜かれ
3位になったとき
4位のソニーがジョージ・ラッセル(本人)とクラッシュし赤旗提示
(全車同時に減速し、他の車両を追い越すことなくコースを1周しピットに戻らなければいけない)
ピアスにタイムロスすることなくタイヤを交換させるチャンスを与えます

いつものようにソニーの反則ではないかとビデオ判定が行われますが
結果は白でレースが再開
ソニーはハミルトンをブロックし、ピアスをトップに導きますが
最終ラップでハミルトンとピアスが衝突
トップに躍り出たソニーは「空を飛んでいる」感覚に陥ると
そのまま他のチームを振り切り優勝
ソニーととルーベンが表彰台に立ち、ピアスがそれを祝福
(トロフィーはツキが落ちるという理由で受け取らない)
ピーターはAPXGP売却のチャンスを逃してしまいます

メルセデスベンツGPの代表トト・ヴォルフ(本人)が
「メルセデスのシートを提供したい」とやって来ますが
ソニーは断り
ケイトにも別れを告げ旅立ちます

再び放浪生活に戻ったソニーはメキシコにいました
「金のためじゃない」
小さなチームの助っ人として
バハ・カリフォルニア半島の砂漠を舞台に1000マイルを不眠不休で走りきる
世界最長のノンストップレース「バハ1000」に参戦するのでした
(腰に抱えた爆弾はどうなった 笑)
【解説】映画.COMより
モータースポーツの最高峰である「F1(R)」に挑むレーサーたちの姿を、ブラッド・ピット主演で描いたエンタテインメント大作。監督のジョセフ・コシンスキー、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー、脚本のアーレン・クルーガーら「トップガン マーヴェリック」を手がけたスタッフが集い、F1(R)の全面協力を得て、グランプリ開催中の本物のサーキットコースを使って撮影を敢行。世界チャンピオンにも輝いた現役F1(R)ドライバーのルイス・ハミルトンもプロデューサーとして参加している。かつて世界にその名をとどろかせた伝説的なカリスマF1(R)ドライバーのソニーは、最下位に沈むF1(R)チーム「エイペックス」の代表であり、かつてのチームメイトでもあるルーベンの誘いを受け、現役復帰を果たす。常識破りなソニーの振る舞いに、チームメイトである新人ドライバーのジョシュアやチームメンバーは困惑し、たびたび衝突を繰り返すが、次第にソニーの圧倒的な才能と実力に導かれていく。ソニーはチームとともに過酷な試練を乗り越え、並み居る強敵を相手に命懸けで頂点を目指していく。主人公ソニーをブラッド・ピットが演じ、ドラマ「スノーフォール」で注目を集め、プラダのブランドアンバサダーも務める若手俳優のダムソン・イドリスが、ソニーのチームメイトでルーキーF1(R)レーサーのジョシュア役を担当。チームを支えるピットクルーのリーダー、ケイト役を「イニシェリン島の精霊」のケリー・コンドン、ソニーをF1(R)の世界に呼び戻すチームの代表ルーベン役はハビエル・バルデムが務めた。
2025年製作/155分/G/アメリカ
原題または英題:F1: The Movie
配給:ワーナー・ブラザース映画