原題も「THE MAN IN THE IRON MASK 」
引退した「三銃士」のその後の活躍
当時はレオ人気に便乗した感があまりに強くて
第19回ゴールデン・ラズベリー賞にノミネートされましたが(笑)
レオほどの演技達者、今見るとあえて期待通りアイドルに徹して
豪華脇役を立てたのかな、とも思います
一方で「三銃士」を演じた、アラミスのジェレミー・アイアンズ
アトスのジョン・マルコヴィッチ、ポルトスのジェラール・ドパルデュー
はなんとも楽しそう(笑)
特に汚いロン毛で中途半端な禿げオヤジ(褒めています)
マルコヴィッチのかっこいいこと
もうこれは、レオ様じゃなくて
マルコヴィッチ様♡に惚れる作品でしょう(笑)
若き暴君、ルイ14世(レオナルド・ディカプリオ)に
恋人クリスティーヌを奪われたアトスのひとり息子ラウルは
ルイ14世によって戦地に送られ死んでしまい、復讐を誓うアトス
そこにイエズス会の首領となったアラミスが
バスティーユ牢獄に幽閉されている仮面の男と国王をすり替えようと
アトス、ポルトス、ダルタニアンに協力を頼みます
しかしルイ14世に忠誠を誓うダルタニアンは申し出を断り
皇太后アン(アンヌ・パリロー)とも秘かに密通していたのです(笑)
元「三銃士」が仮面の男の救出すると
仮面の中から現れたのはルイ14世の双子の弟フィリップでした
フィリップは先王ルイ13世によってパリの田舎で育てられましたが
王位継承者がもうひとりいることを知ったルイ14世は
彼に鉄仮面をかぶせ牢獄に幽閉したのです
何年も鉄仮面なんか被されていたら
皮膚は汚れと垢で硬くなり、変色すると思うんですけどね
お肌ピカピカの美青年が現れて、イキナリ国王と同じ顔だ!ですから(笑)
しかもたった3週間で国王の振る舞いを身に着けてすり替え成功
しかしまたまたフィリップは囚われの身になってしまう
展開にツッコミながらも、結構ハラハラしてしまう
さすが芸達者が揃っているだけのことはあります(笑)
とはいえダルタニアンがルイ14世とフィリップの双子の実父だと
カミングアウトするオチはかなり無理くり
あんな青い目の金髪が産まれるか?(笑)
フィリップを守ろうとしたダルタニアンはルイ14世に刺され死に
取り押さえられたルイ14世は仮面の男として監獄につながれ
国王になったフィリップはルイに恩赦を与え
郊外で暮らすことを許したのでした
単純に西洋チャンバラを楽しめる娯楽エンタメですが
国王が暴君と言っても、ただの女好きだし
(ポルトスも女好きだし)
結局はダルタニアンと王妃の不倫ものだし
少しは原作の精神を尊重して
道徳的なところがあってよかったかも知れません(笑)
【解説】allcinema より
文豪アレクサンドル・デュマの原作「鉄仮面」をディカプリオを主演に迎えて映画化した文芸作品。1662年、フランスのパリ。若き暴君ルイ14世の圧政下、民衆は飢えに苦しんでいた。しかし彼には隠された秘密があった。彼は地下牢に双子の弟フィリップを幽閉していたのだ。引退をしていた三銃士たちはこの事実を知る。彼らは鉄仮面をつけられたフィリップを救出し、仮面舞踏会の日に王を入れ換える計画を企てる。この計画は一度は失敗し王に追いつめられはするものの、最後にはルイ14世と仮面の男の入れ換えに成功するが……。