カッコウ(2024)

原題は「Cuckoo」 カッコウ

SNSで話題になっていたので鑑賞(笑)

噂通り、ちょっと変わったホラー映画でした

カッコウ「托卵(たくらん)を行う種のとして有名で

他の鳥(宿主)の巣に、宿主のそっくりな自分の卵を産み(擬態)

巣の中にあった卵をひとつ持ち去って数を合わせするという

さらにカッコウの雛は他の鳥より短期間で孵化し

まだ目も開かないうちに背中のくぼみを使って

(自分だけが親鳥が運んでくる餌を独占するため)

の卵や、自分より後に生まれた雛を巣から押し出し殺してしまうのです

 

そのため英語のカッコウには「変人」「気が狂っている」

フランスでは「寝取られ亭主」という意味でも使われているそうです

本作は謎のカッコウ人間が、人間の女性に「托卵」することを

ドイツ人の優越主義者が企てるていうもの

アイディアとしては面白かったものの

RPGプレイヤー向きというか、所詮ビジュアル重視

私としては「ブラジルから来た少年」のように

もう少し考えさせられるテーマが欲しかったところですが

若者からは逆にRPG的なストーリーに、慣れるのが先だと言われそうですね(笑)

物語は17歳のグレッチェンが、父親のルイス、義母のベス

10歳の異母妹のアルマとドイツのリゾート地

バイエルンアルプスに引っ越してくるところから始まります

両親の知り合いでホテルの支配人のケーニヒが

大規模なリゾートホテルを建設し観光客を呼び込むため

建築家である父親を呼び雇ったためです

ケーニヒは何気にグレッチェンの身体を触ったり

ホテルのフロントのバイトをするよう勧誘します

さらに「夜のシフトに入るな」「車で迎えに行くから自転車で帰るな」とか

意味深で不穏なことばかり言って来きます

最初は単にJK好きのエロいおっさんかと思うのですが

新居では何者かが喉を鳴らす謎の高音波のせいで

歪んだ時間と空間が何度か繰り返され

仲間とバンドを組んでいるらしいグレッチェンはギターの練習で

ヘッドフォンをしていたおかげで影響を受けなかったものの

同じ部屋にいたアルマは痙攣を起こし倒れてしまいます

両親がアルマを病院に連れて行くと

これまた見るからに怪しいボノモ女医が、成長期のてんかんだと説明します

 

レッチェンはホテルで働き始め

ある夜、デートだという同僚トリクシーのため夜勤を交代します

そこにエドと名乗る女性が泊めてほしいとやって来て

レッチェンは予約していないことで戸惑いますが

エドから売店にいる気分の悪そうな女性のほうが問題じゃないかと言われます

レッチェンが嘔吐している女性に声をかけると

女性はホテルから逃げ出し森に中に消えてしまいます

そこらへんまだ17歳なので、オーナーのケーニヒに報告することもなく

彼が迎えに来る前に夜道を自転車で自宅に向かうグレッチェ

フードとサングラスの謎の女が追いかけてきて襲いかかります

(妖怪ターボババアかよ 笑)

なんとか警察署に逃げたグレッチェンですが

何者かの「いたずらだろう」とまともに取り合ってもらえず

 

翌日仕事に戻ると、ターボババア捜査しているという

警察バッチを持つヘンリーという男が話を聞きにやって来ます

レッチェンは何も知らないと言い

エドと親しくなったことで(レジの金を盗み)彼女と逃げることにします

しかし車で空港に向かう途中

ターボババアの喉を鳴らす音でタイムループがはじまり

エドが突然現れたターボババアを轢きそうにな

慌ててハンドルを切ったせいで車をクラッシュさせてしまいます

レッチェンは重傷を負いながら命に別状はなく(エドは軽症で回復)

妹のアルマと同じ病院に入院

しかし父親は、アルマのためには付き添っても
(義母がアルマの介護で疲れているから家事をしなければいけないと)
レッチェンにのためには付き添ってくれようとはしませんでした

 

ふたたびグレッチェンのもとにやってきたヘンリーは

ターボババアはある女性の殺人事件の犯人であり

被害者は自分の嘔吐物で窒息死したと言います

事件のあったコテージをヘンリーと共に張り込むことに

協力するレッチェ

コテージでは同僚トリクシーがボーイフレンドと素敵な夜を過ごそうとしていました

なのにボーイフレンドは「その気になれない」とトリクシーの誘いを断ります

そこに喉を鳴らす音とタイムループがはじまり

ターボババアが現れ、痙攣し動けなくなったトリクシーに

スライムのようなものを植え付けようとします

間一髪、ヘンリーとグレッチェンが乗り込むと

ターボババアはどこかに消えてしまいます

翌日グレッチェンは父親にここはヤバい、出て行こうと伝えます

その場にいたケーニヒは家族の問題だと言いつつ

レッチェに彼女宛の荷物が届いていことを教えます

その中にはグレッチェンの本当の母親の持ち物が入っていて

父親は家を売ったことを告白します

 

レッチェンの母親は(離婚したのではなく)何年も前に死んでいたんですね

だけど生前の母親の声を聞きたいためだけに

レッチェンは母親と暮らしていた家の留守電メッセージに

今でも電話をかけ続けていたのです

自分の部屋に戻ったグレッチェ留守電に残った録音を聞いていると

そこにはアルマからグレッチェンの母親へのメッセージが入っていました

レッチェンに電話して愛している」ことを伝えて欲しいと

(アルマが唖になったのは最近ということだろうか)

 

レッチェンが部屋から出ると、家族は誰もおらず

ケーニヒがアルマがまた発作を起こしたので病院まで送っていくといいます

それより最寄りの駅まで連れて行ってほしいと頼むグレッチェンに

バイト代を渡すので、先ずは自分の家にお金を取りに行こうというケーニヒ

ケーニヒの家に行くと地元の警察官に逮捕されたヘンリーがいて

ヘンリーは妻の死因を探ることに憑りつかれ

警察をクビになった元捜査官だと教えられます

お金を渡すからと別室に連れていかれたグレッチェンは

その部屋に閉じ込められると、イムループがはじま金髪の少女が現れます

(ケーニヒが笛でカッコウ人間の喉を鳴らす音を再現し少女をおびきよせた)

その様子をモニターで確認するケーニヒと研究者たち

しかし少女はびくびくと怯え、股間から謎のスライムを取り出し

レッチェンに植え付けようとしたもののためらってしまいます

思い余って少女を慰めにやって来るケーニヒ

カッコウ少女の父親はケーニヒか?)

そこに警察官の銃を奪って逃げたヘンリーが到着すると、ケーニヒを撃ち

(今はおとなしいが、いずれ猛獣になるだろう)少女を射殺します

ケーニヒは絶滅危惧種である古代生物のカッコウ人間

(それとも人間とカッコウを掛け合わせた新種?)の受精卵を

リゾートでやって来た女性に植え付け、保存・繁殖させようとしていたのです

しかし(胎児の成長が早い)カッコウ人間の子を宿された女性は

突然の嘔吐(つわり)窒息死してしまう可能性が高いのですね(たぶん)

そのひとりがヘンリーの妻だったのです

さらに妹のアルマ、10年前父親と義母のベスが旅行にやってきたとき

ベスがカッコウ人間に植え付けられた子だとケーニヒはいいます

では受精卵の父親は誰か

なんと父親のルイスも「カッコウ人間を保存する会」のメンバーだったのです

 

ケーニヒがアルマと遺伝子上の母親ターボババアの再会を

準備をしていたことを知ったヘンリーとグレッチェンは

アルマのいる病院へ急ぎます

しかしヘンリーがターボババアだけでなく

アルマも殺そうとしていることに気づいたグレッチェンは

ナイフでヘンリーの脚とわき腹を刺しアルマのもとに駆けつけます

アルマと実母のターボババアが出会ったとき、何が起こるか明記されないまま

 

レッチェンはアルマに(嘘だけどママから電話が来たと感謝の気持ちを伝えます

あなたはカッコウ人間ではない私の大切な妹、だから信じて欲しいと

ターボババアが現れると、グレッチェンはアルマにナイフを突きつけ

アルマを刺すという脅しを装って逃げる準備をします

姉妹は協力しあい(かなり無理はあるものの 笑)お互いの耳を塞ぎあ

(喉を鳴らす音を聞かなければ、痙攣もタイムループもおこらない)

そこにケーニヒと負傷したヘンリーもやってきて

ふたりが銃を突きつけ合うを見たアルマが覚醒

倒れたレッチェンの耳を塞、力強く喉を鳴らします

(アジア人の母体せいでハイブリット種になった?)

ターボババアは倒れ(本当に禿の婆だった)

ヘンリーとケーニヒは互いに撃ち合い、命を落としてしまいます

 

病院から出たグレッチェとアルマをエドが待っていて

3人は車に乗るとこの地から逃げ出したのでした

だからといって、将来アルマが好きな男性と出会って妊娠したとき

やはり「托卵」するのでしょうか

 

RPGでは危険から逃げれさえすればゲームオーバーになっても

現実では終わっていないんだよ

人間にとって恐ろしい生き物ほど、人間を含め遺伝は強いのだから

 

 

【詳細】Amazonプライムビデオより

両親の離婚により、母親と2人暮らしをしていた17歳のグレッチェン(ハンター・シェイファー)。あるきっかけで、気の進まないまま父親のルイス、義母のベス、そして2人の娘である妹のアルマと、ドイツの山奥にあるリゾート地へ移り住むことに。到着した一家を待ち受けていたのは、謎めいたホテルオーナーのケーニヒだった。口のきけないアルマに対し、不可解な興味をあらわにするケーニヒ。グレッチェンは、その静かなリゾート地に強い違和感を覚えてゆく。

IMDb 5.7/1時間43分/2024

サスペンスダーク心に残るホラー