「若年性アルツハイマー」
このような作品って男性ならば自分が痴呆症になってしまった立場で
女性ならば看護する立場で見てしまうのではないか・・
なんとなくそう思います。
徘徊、食欲ボケ、性欲ボケ、汚物のたれ流し・・
言い方は悪いですが男性の痴呆のほうがタチが悪いような
そんな印象があるからです。
この作品は映画としてはそれなりに秀作でしょうが
アルツハイマーを扱ったにしては綺麗すぎると思います。
40代後半の妻、自分の更年期の体調のコントロールだけでも大変なはずなのに
仕事に家事に介護なんて、かなりのスーパーウーマン。
赤ちゃんの世話と同じ、寝ている暇などないのです。
赤ちゃんならまだ喋りもしないし暴れないし徘徊しない。
しかし痴呆なら夜中でも関係なくどこかに行って行方不明になってしまう。
少し昔なら病院でさえ患者は紐でベッドに縛られたのです。
愛情だけで介護はできるのだろうか・・
ただ誰にでも起こりうる病気として
アルツハイマー病について考えるきっかけとして
良い作品にはなるでしょう。
忘れたことさえも忘れてしまう
病気が進行してしまったら、本人だけは意外と幸せだったりして
そんなふうにも思えます。
【解説】allcinemaより
働き盛りのサラリーマンに襲い掛かる“若年性アルツハイマー”の恐怖を描いた荻原浩の同名ベストセラーを「バットマン ビギンズ」の渡辺謙主演で映画化した感動ドラマ。徐々に記憶が失われていく主人公の戸惑いや不安、そんな夫を献身的に支える妻との深い絆を描く。共演は樋口可南子。監督は「トリック 劇場版」の堤幸彦。
広告代理店に勤める49歳の佐伯雅行。仕事も充実し、一人娘の結婚も控え、公私ともに忙しくも幸せな日々を送っていた。ところが最近になって急に物忘れが激しくなり、不安になって病院を訪れた佐伯は、そこで衝撃の事実を告げられる。医者が下した診断は“若年性アルツハイマー”というものだった。やり場のない怒りと不安に苛まれる佐伯。だが、そんな夫を妻の枝実子は静かに受け止め、2人で一緒に病と闘い続けようと覚悟を決めるのだった。
広告代理店に勤める49歳の佐伯雅行。仕事も充実し、一人娘の結婚も控え、公私ともに忙しくも幸せな日々を送っていた。ところが最近になって急に物忘れが激しくなり、不安になって病院を訪れた佐伯は、そこで衝撃の事実を告げられる。医者が下した診断は“若年性アルツハイマー”というものだった。やり場のない怒りと不安に苛まれる佐伯。だが、そんな夫を妻の枝実子は静かに受け止め、2人で一緒に病と闘い続けようと覚悟を決めるのだった。