墓石と決闘(1967)


 
 
石と決闘するのかよ・・と
タイトルからツッコんで鑑賞しましたが
意外にもすごく良くて、私の好み120%。笑
 
カメラがいいのです、西部の街の雰囲気がとても出ていて。
男たちの歩く姿、銃を撃つ、撃たれる・・イチイチ良い。
4人が並ぶショットなんてもう最高。
衣装や、建物の内装もスタイリッシュ。
ストリーには派手さはないけれど
とても丁寧に撮影された作品だと思います。
 
OK牧場の決闘で味方を殺されたクラントン(ロバート・ライアン)は
アープを殺人罪で訴えますが、保安官の職務権限でアープは無罪になります。
クラントンによる復讐で、アープの弟は死に兄は重傷を負ってしまいます。
そして今度は兄弟の敵討ちをしようとクラントンを追うアープ・・
そしてアープの支えとなるドク。
 
アープ(ジェームズ・ガーナー)とドク(ジェイソン・ロバーズ)の
友情がこの作品でも物語の軸となっています。
そして老いた悪役のロバート・ライアンがいいんですねえ。
「法律は買うものだ」なんて、マジかっこいいのです。笑
 
ベタな色恋は一切なく、骨太で渋い男だけの世界。
まさしくハードボイルド西部劇でしょう。
(また勝手にジャンル作ったよ?)
 
大ヒットし、ジョン・スタージェス監督の代表作とまで言われている
OK牧場の決闘」。
しかし監督自身は「OK牧場の決闘」が全く気にいらず
作り直したというのがこの「墓石と決闘」なのだそうです。
 
でもこちらはヒットしなかったようですね。
酷評もあるようですが
私はワイアット・アープもののなかでも傑作だと思います。
 

 
【解説】allcinemaより
OK牧場で行なわれたクラントン一家とアープ兄弟の決闘の、後日談を描いた西部劇。決闘で生き残ったアイク・クラントンは、仲間を集めて、アープ兄弟に復讐を開始する。弟を殺されたワイアットは、再びドク・ホリディの協力を得、アイク・クラントンと対決するが……。J・ゴールドスミスの奏でるテーマ曲も勇壮に、シブ目の役者が男っぽいドラマを展開させる痛快娯楽作。