洋画・西部劇/マカロニ
原題も「The Power of the Dog」(犬の力) 海外の批評家からは絶賛され 第79回ゴールデン・グローブ賞では3冠に輝きましたが これは手強い、見る人を選ぶ作品でした LGBTQ(性的マイノリティ) ギフテッド(IQ130以上の発達障害) 身分の差や、アルコール依…
原題は「Taza, Son of Cochise」(ターザ、コチーズの息子 ) コチーズ(1805年頃から1874年)とは ジェロニモと共に、最も有名なアパッチ族の指導者のひとりで アリゾナ州コチーズ郡は彼にちなんで命名された地名だそうです 西部劇としては異色で、アパッチ…
「浮気相手を連れ帰ってきたようなもんよ」 原題は「THE HIRED HAND」(使用人) ピーター・フォンダの初監督作品 芸術的で叙情性あふれる美しい撮影 オーバーラップやスローモーションの使いかたのセンスの良さ このような映像美と雰囲気で見せる映画は 途中…
「裏切ったら殺す 裏切らなくても殺す」 タランティーノ選「マカロニ・ウェスタン20」12位 原題は「Una Pistola per Ringo」(リンゴのための拳銃) 「続・荒野の1ドル銀貨」”Il ritorno di Ringo 1965”(リンゴの帰還)は 「荒野の1ドル銀貨」”Un dollaro bu…
原題は「Seven Men From Now」(今から7人の男) 人殺しをした7人の男が追い詰められて、ひとりひとり殺されていく・・ なんとオープニング主題歌でネタバレ(笑) そのわりにはリー・マーヴィン以外のならず者に全くインパクトなし(笑) そんなご都合主義…
原題は「The Return of Frank James」(フランク・ジェイムズの帰還) ジェーシー・ジェイムズ兄、フランク・ジェームスのその後を描いた 「地獄への道」(1939)の続篇 主演のフランク・ジェイムズにヘンリー・フォンダ フォード兄弟にジョン・キャラダインと…
原題は「JESSE JAMES」(ジェシー・ジェイムズ) 日本では1951年公開 続編「地獄への逆襲」(1940)とともにヒットしたそうです 1866年~列車や銀行を襲い殺人を繰り返したジェイムズ兄弟 特に弟のジェシーは、敬虔なキリスト教徒で甘いマスク 弱者を救い、強…
原題は「Valdez, il mezzosangue」(バルデス、混血) 仕事を求めて西部をさすらう少年ジェイミー(ヴィンセント・ヴァン・パタン)が 一晩の宿を求めて、野生馬を放牧して生活する 白人とシャイアン族との混血男性バルデス(チャールズ・ブロンソン)と出会…
原題は「Il grande duello」(大決闘) ”銀山の大虐殺”って副題必要? (しかも銀山じゃなくて金鉱だったぞ 笑) 漆黒のスーツを身にまとったニヒルなリー・ヴァン・クリーフが 「夕陽のガンマン」(1965)のモーティマー大佐みたいで それだけでワクワクする…
原題は「Hombre」(スペイン語で男) 西部劇ではよくあるネイティブアメリカンに育てられた白人の話なのですが マーティン・リットの人種差別に対する怒りや 裕福な白人アメリカンへの反骨心が垣間見えるポストウエスタン 高低差と奥行きを活かした演出も逸品…
原題は「The Deadly Trackers」”Trackers”とは追跡者のこと 70年代なニューシネマ・テイスト西部劇 ストーリーそのものは、妻子を無法者に殺された保安官が 復讐するという単純なものですが バイオレンスでハードな展開、バッドエンドは見ていて苦しい 正義…
原題は「IL GRANDE SILENZIO」(大いなる沈黙) ブニュエルは「アンダルシアの犬」(1929)を 人々を不快にさせるために作ったというけれど セルジオ・コルブッチもかなりシュルレアリスティック (理性や道徳、美的という先入見を排除した思考) 今までにない…
原題は「JUBAL」(ジュバル=主人公の名前)名優たちの若い頃が見られる、実に豪華なキャストですが韓流ドラマを西部劇にしたみたいな善人陥れ系ドロドロ恋愛劇(笑)後味悪いけど、一応ハッピー・エンドになります ロッキーで崖から落ちて遭難した流れ者の…
またもや邦題の罠しかも予告から、キャッチコピーまで違う内容を想像させるもの配給元は映画ファンにケンカを売っているのか?は、とにかく(笑)原題は「TheSistersBrothers」(シスターズ兄弟)フランス人の監督が撮ると西部劇もこうなるのかただのアクシ…
これは見やすい、わかりやすい、面白い西部劇イタリア映画なので「マカロニウエスタン」ですがマカロニのような泥臭さがなく、むしろ洗練された印象ひとりづつ仲間を集めていく序盤は「七人の侍」(1954)騎兵隊を装い鉄道事強奪を図る展開は「ワイルドバン…
原題も「ADISTANT TRUMPET」ラオール・ウォルシュはこの作品の後映画界を引退してるんですね(没年は1980年93歳)引退と関係あるかどうかはわかりませんが、この頃の映画は騎兵隊によるインディアン討伐西部劇が反省される傾向にあったそうですにもかかわら…
原題は「ADIOSGRINGO」(さよなら、グリンゴ)GRINGO(グリンゴ)とはメキシコ人から見た外国人すなわち白人のアメリカ人のことマカロニ・ウエスタンだけれど、タイトルからきているように流れ的にはアメリカの西部劇に近いと思いますお人好しの若い牧場主、…
原題はPeril gusto di uccidere(殺人の味)監督はレオーネの弟子だったトニーノ・ヴァレリですがレオーネのような大作というより、娯楽性を重視した作風で主題歌も粋で作品と見事にマッチしています主人公ランキー・フェローは、銀行から輸送中の金が盗賊に…
例に違わずデタラメな邦題で、暁も用心棒も出てきません原題は「UNDOLLARO FRA I DENTI」(歯で1ドル)でもこういう知らないB級西部劇を見てネットで調べると面白い発見がいろいろあるのは楽しい東和(現・東宝東和)配給による何の関連もない「用心棒シリ…
女性が悪役、という珍しい西部劇美人の後妻サマンサを演じたロザルバ・ネリはマカロニ至上、最強悪女と言われているそうですまあ、今となってはこれくらいの毒女普通に多いですけど(笑)解りやすく、それなりに面白いそしてなんといってもこの毒女が干から…
原題は「JOHNNYORO」(黄金ジョニー)邦題が「リンゴ・キッド」なのは主人公ジョニー・リンゴが「駅馬車」(1939)のリンゴ・キッドのモデルだったからと思います下記のallcinemaさんの通称“ビリー・ザ・キッド”は全くの別人リンゴとビリーを同一人物にするな…
初老の男の悲哀と、純愛興行的成功はしなかったしなかったそうですが、なかなかの名作私が見た中ではチャールトン・ヘストンのベスト演技だと思います身の程をわきまえた男のいじらしさに胸が詰まる雇われカウボーイのウィル(ヘストン)は仲間内では最年長…
ジェフ・ブリッジスの初期主演作品でありロバート・ベントン監督のデビュー作カメラはゴードン・ウィルスそれだけでも期待が高まるわけですが映画ツウからの評価の高い作品だけあってなかなかの青春映画の傑作だと思いますアメリカン・ニューシネマ風、ネオ…
「七人の侍」の翻案「荒野の七人」をリメイク今では三船敏郎やスティーブ・マックイーンのようにカリスマのある俳優は少ないだろうし製作するにあたってハードルは高かったと思いますなので最初から「七人の侍」と「荒野の七人」は頭から消し去って違う映画…
ラストでポニーにまたがってジェンマを追いかける子どもの姿に思いがけず泣いてしまいました(笑)いや、なかなか良かったですジュリアーノ・ジェンマが出演した最後のマカロニということ騙されて荒れ地を買わされ、盗賊に妻を殺されてしまった男が土地を売っ…
悪役が仲代達也さんそっくりだな、と感心していましたら本物の仲代さんでした(笑)イタリア人に紛れても、あまり違和感ありません妻を辱められ、無実の罪で牢獄に入れられたビル・カイオワ宿敵エルフェゴに復讐するために4人の腕利きガンマンを雇い旅に出ます…
面白かったですね出色のマカロニウェスタン西部劇マニアから人気なのもわかります監督のセルジオ・コルブッチとセルジオ・レオーネはライバル的存在だったそうで本作も「夕陽のギャングたち」に対抗して撮ったとか(笑)モリコーネの一度聴いたら忘れられない…
allcinemaさんの解説は少し違っていて主人公のホセはガンマンではなくセビリヤの工場を警備する真面目な軍曹そこに働きに来た美女カルメンが同僚と喧嘩し相手を半殺しにしたため警察に出頭させる途中彼女を逃がしてしまい、降格させられるのをきっかけにカル…
南北戦争の英雄、カスター将軍アメリカ史は知らなくても、名前だけは知っています作品のほうはかなり脚色し、実話とは違うということですが娯楽映画として秀作だと思います特に前半はコメディ色が強く楽しい厳しい士官学校に将軍様かというようなド派手な軍…
ポール・ニューマンのビリー・ザ・キッドアーサー・ペン(35歳)の初監督作品でありポール・ニューマン(32歳)の初主演作品最初はジェームス・ディーンが出演予定だったらしくやはりディーン向けに書かれた脚本なんだなと感じます公開当時は暗い内容と不評…