男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976)


 
 
シリーズ17作目
マドンナは太地喜和子さん。
 
良かったですね~
 
酔っぱらった汚れたじいさんを「とらや」に泊めてあげた寅さん。
実はそのお年寄りは日本画の大御所の青観先生でした。
先生に同行して龍野に旅することになった寅さんは
町の接待のお座敷で出会った芸者、ぼたんと意気投合します。
 
マドンナ役のぼたんちゃんがとにかくイイ。
明るくって、楽しくって、いつも笑顔。
こういう気丈な女性がやっぱり寅さんにはいいよ~~
と、シリーズもここまできたら
すっかり世話好きなオバチャンの気持ちになってしまいます。笑
 
そんな人が好いぼたんちゃんは
200万円という大金を騙し取られていました。
なんとかお金を工面してあげたい寅さん
だけどそんな大金があるはずもありません。
寅さんは青観先生に会いに行きます、絵を書いてくれと。
 
義理人情、やさしさが詰まっていました。
工場の宴会に来て盛り上げてくれたぼたんちゃんのため
お金を騙し取った男に一緒に会いにいってくれるタコ社長。
寅さんへの感謝の気持ちで絵を贈る青観先生。
 
毎回寅さんの失恋で終わる「男はつらいよ」。
今回もさすがに恋愛成就とはいきませんでしたが
いつもとは一味違うラストでした。
真面目に働いて正直に生きて頑張ってきた人には
きっといいことがある、最後には幸せになってほしい・・
そんな素敵なハッピーエンドだったのです。
 
純粋に感動。
お気に入りです。
 


 
【解説】allcinemaより
男はつらいよ”シリーズ第17作目。風変りな日本画壇の大御所の老人とチャーミングな芸者を相手に義理人情に篤い寅さんが奮闘する。春、4月。葛飾柴又。久しぶりに東京に戻ってきた寅は、飲み屋で見知らぬ老人と意気投合、そのまま“とらや”に連れ立って帰ってみると、なんと老人は日本画の大家・青観だった。数日後、兵庫で青観と再会した寅は、料亭の接待に同行し、そこで美人芸者のぼたんにひと目ぼれしてしまう……。マドンナの太地喜和子が魅力的で、シリーズの中でも人気の1本。