ここでの「ABOUTTIME」は「そろそろ時間」という意味だそうです
前半は恋愛版「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014)(笑)
セーヴ&リセットを駆使しながら好きな女の子と結ばれます
それが後半には家族の物語となり
何気ない日々の尊さや、
素晴らしさを気づかせてくれる
心地よい小品
イギリス南西部の田舎に家族と暮らすティム(ドーナル・グリーソン)は
21歳の誕生日に父親(ビル・ナイ)から、我が家の男子には
タイムトラベル能力が代々備わっていると教えられます
それはただ、人のいない場所で目を瞑り拳をギュッと握るだけで
戻りたい時間と場所に戻れるというものでした
その夏、妹のキットカットの友達、シャーロット(マーゴット・ロビー)が
夏休みを過ごしにやってきて、ティムは一目惚れしてしまいます
いちど振られたティムは、タイムトラベルをして再度交際を申し込みますが
いくら時間旅行しても相手に気がなければダメだと悟ります
そして弁護士を目指すティムはロンドンへ移り
友人と行った暗闇レストランで
しかし同居人の脚本家、ハリーの劇の失敗を
メアリーと出会わなかったことになってしまう
メアリーがファンだというケイト・モス展に通いメアリーを待ち続け
そして何度もタイムトラベルをし、ついにメアリーと結ばれます
もしタイムトラベルできたなら
若いならやっぱり好きな人と結ばれることに使うのでしょうね
暗闇レストランはいいなあ(笑)
でも私のように、心が薄汚れてしまっていると
タイムトラベルできたら間違いなく、お金、お金、お金に走りそう
ギャンブルか、やっぱり株ですね(笑)
そうしたら今頃は私の顔が経済界の大物として
Newsweekの表紙を飾ってるかも知れない(笑)
でも主人公がタイムトラベルするのは誰かを助けるため
妹のキットカットを悪い男から救うため
でも結局はメアリーと一緒に、能力を使わずに
妹を立ち直らせたのは感動的
そして死んだ父親と卓球をやるため
でもティムの子どもが生まれると父親はもう戻ってこれません
父親は最後に散歩をしたいという
そしてふたりでティムが幼かったときに戻る
現実には過去に戻れることはありません
それでも家族や恋人、友人と過ごす時間、その一瞬一瞬が
美しく、素晴らしいものなのだと教えてくれるのです
もっと家族を大切にしようと思うし
何気ない日常の時間を大事に過ごそうと思う
ここまで「幸せ」について追求した映画はそうないでしょう
心の洗濯をしたいときにどうぞ
【解説】allcinemaより
「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス監督が贈るタイムトラベル・ロマンティック・コメディ。代々、タイムトラベルの能力を持つ家系であることを知らされた青年が、過去を変えて思いを寄せる女性との関係を進展させようと悪戦苦闘する中で、やがて人生のかけがえのなさを学んでいく姿をハートウォーミングに綴る。主演は「アンナ・カレーニナ」のドーナル・グリーソンと「きみに読む物語」のレイチェル・マクアダムス、共演にビル・ナイ。
イギリス南西部コーンウォール。何をやっても上手くいかない冴えない青年ティム。いまだ恋人もいない21歳の誕生日、父親から思いも寄らぬ事実を告げられる。それは、一家の男たちにはタイムトラベルの能力があるとうものだった。驚くティムだったが、その能力を活用して恋人作りに奔走する。やがてロンドンで働き始めたティムは、チャーミングな女性メアリーと出会い、恋に落ちるのだったが…。