ラブ&ドラッグ(2010)




何千人と出会ってもただそれだけ
 なのにひとりの人に出会っだけで人生が変わるんだよ

 永遠に


アンハサウェイほどの人気女優にもなると

普通、ヌードは披露しなくなるものですけれど(笑)

見事な脱ぎっぷりに驚きました


相手役、ジェイク・ギレンホールは口がうまくハンサムな

ナンパ成功率100%の家電店のモテ店員

だけど店長の彼女に手を出して仕事はクビ

弟のコネでファイザー製薬の営業マンになり

若くしてパーキンソン病アン・ハサウェイと知り合うのです




なんとPfizer全面協力による、真面目に?性と病気と向き合う作品

デート・ムービーとしても意外といいかも知れません


ヒロインのマギーのように若くして難病になってしまったら

本気の恋愛をするのは難しいでしょう

自分の病気で誰かに迷惑をかけたくない


でもまだ若い、美人だから言い寄る男性も多い

だから最初から別れても苦しまないように、奥さんのいる男性や

ジェイミーのように女性を性の対象としか見ていない

クズ男と付き合うのです



過激なセックスもする

お互い楽しめればそれでいいのよ

ジェイミーはうってつけの相手でした


だけど付き合いが長くなるうち

そんな彼女が次第にけなげに見えてきた

ジェイミーは生まれて初めて「愛している」という感覚に目覚めます


自分のいいところを言えないジェイミーを見て

今まで誰にも認められず

自分のことも好きになれなかったことを悟るマギー




やがてバイアグラの発売のおかげで、医者にサンプルをばらまき出世
(医者も製薬業界も、こんなにお金とセックスにまみれていていいの?笑)


シカゴ出張にはマギーも連れていきます

そこでマギーは偶然にも「パーキンソン病の会」に出会い

同じ病気と闘っている人々の言葉に勇気づけられるのです


一方のジェイミーは、パーティ会場でパーキンソン病の妻を持つ男性から

「別れたほうがいい」と、どんなに介護が大変なのかを言われ

悩みはじめてしまいます




なんとかマギーの病気を治そうと、遠く離れた名医にマギー連れ廻す

しかしそのことで、ジェイミーの気持ちを察したマギーから

別れを告げられてしまうのです


どうしてもマギーが忘れられない

そしていつでも、弟ジョシュだけコメディ枠(笑)




ラストの告白のシーンは、やはり感動的でした

だれだって本当の愛を待っている

それに不治の病でなくても、人は永遠に健康ではいられないのです



「どこかの世界に
 あるカップルがいたとする

 健康な女と優しい男
 悩み事もささやかだ

 バカンスの予算とか
 口ゲンカとか
 家政婦のこととかね

 そんなのイヤだ

 僕らがいい

 君がいい」




【解説】allcinemaより

ブロークバック・マウンテン」に続いての顔合わせとなるジェイク・ギレンホールアン・ハサウェイの共演で贈るハートフル・ヒューマン・ラブコメディ。90年代の医薬品業界の実態を赤裸々に綴りベストセラーとなった若手営業マンの手記『涙と笑いの奮闘記 全米セールスNo.1に輝いた“バイアグラ”セールスマン』を基に、お調子者の大手製薬会社セールスマンと若くしてパーキンソン病を患う架空のヒロインのほろ苦い恋の行方を綴る。監督は「ラストサムライ」「ブラッド・ダイヤモンド」のエドワード・ズウィック
 イケメン・プレイボーイのジェイミーは、世界最大の製薬会社ファイザーのセールスマンに働き口を見つける。持ち前の話術で病院相手に奮闘するが、強力なライバル商品の前になかなか成績を上げられずにいた。そんなある日、病院で若年性パーキンソン病に苦しむ美女マギーと出会い急接近。ところが、次第に本気になっていくジェイミーとは対照的に、マギーは病気のことを理由に深い付き合いになることを避けてしまう。そんな中、ジェイミーは夢の新薬“バイアグラ”の販売権をどうにか手に入れると、瞬く間に成績を伸ばしていくのだが…。